高幡不動尊あじさいまつりは、東京都日野市の高幡不動尊金剛寺で毎年6月に開催される花の祭典です。約250種類・7,800株を超えるあじさいが広大な境内を彩り、首都圏でも有数のあじさいの名所として知られています。本記事の執筆基準日は2026年5月3日であり、いよいよ来月にあじさいまつりのシーズンが到来します。
そして、この時期に合わせて人気が高まっているのが、自転車で日野市内をゆったり巡る「ポタリング」です。多摩川や浅川といった清流が流れる日野市は、都心からわずか30分の距離にありながら自然と歴史が豊かに残るまち。整備されたサイクリングロードを使って高幡不動尊を目指せば、初夏の風を感じながら花と歴史をたっぷり堪能できます。本記事では、高幡不動尊の歴史や文化財、あじさいまつりの詳細、そして日野市内のポタリングコースや観光スポットを余すことなくご紹介します。自転車でゆっくりと日野市の魅力を巡る特別な一日のプランとして、ぜひ参考にしてみてください。

高幡不動尊あじさいまつりとは
高幡不動尊あじさいまつりとは、東京都日野市の真言宗智山派別格本山・高幡不動尊金剛寺で毎年6月に開催される、地域を代表する花の祭典です。前回となる2025年(令和7年)は、6月1日から6月30日までの約1ヶ月間にわたって開催されました。第40回を超える歴史ある祭りとなっており、首都圏でも屈指のあじさいの名所として毎年多くの参拝者や観光客が訪れます。
境内と隣接する山林を合わせた広大な敷地に、約250種類・7,800株以上のあじさいが咲き誇ります。その見頃は例年5月下旬から7月初旬にかけてで、品種によって開花時期が異なるため、長い期間にわたってさまざまな表情を楽しむことができます。アクセスも非常に便利で、京王電鉄京王線「高幡不動駅」または多摩モノレール「高幡不動駅」から徒歩数分で到着します。
あじさいの種類と境内の見どころ
高幡不動尊のあじさいの最大の魅力は、その品種の多さにあります。全国各地から集められた珍しい品種や、参拝者が奉納した株が年を重ねるごとに増え続け、現在では250種類を超える多彩なあじさいが境内を彩っています。
「四季の道」および「山あじさい園」では、全国から集められた約1,000株のあじさいが咲き誇ります。一般的なホンアジサイやガクアジサイのほか、珍しい品種も多く見られ、まるで品種見本園のような豊かさです。「不動ヶ丘」の山腹一帯には、自生の山あじさいが約3,000株も群生しています。ヤマアジサイは本州・四国・九州の山地に自生する日本固有の種で、一般的なホンアジサイよりも小ぶりで繊細な花が特徴です。白・青・ピンクなど色とりどりの花が斜面を彩る光景は圧巻です。
さらに「境内・不動ヶ丘山麓・八十八ヶ所巡拝路沿い」には、ホンアジサイとガクアジサイ合わせて約3,800株が植えられています。特に山内八十八ヶ所巡拝路は、愛宕山に設けられた散策路で、数メートルごとに立つ小さな石仏とあじさいのコラボレーションが美しく、静かな雰囲気の中でじっくりと花を鑑賞できる人気のコースです。
まつり期間中は、毎週土日を中心に「あじさい市・植木市」が開かれます。ここではあじさいの苗や鉢植え植物が販売され、お気に入りの一株を自宅へのお土産として購入することもできます。また、写真コンクールや俳句・短歌大会、山内八十八ヶ所を巡るクイズイベントなど、世代を問わず楽しめる催しも多数開催されます。
高幡不動尊金剛寺の歴史と文化財
高幡不動尊金剛寺は、東京都日野市高幡に位置する真言宗智山派の別格本山です。正式名称は「高幡山明王院金剛寺」といい、古来より関東を代表する古刹のひとつとして広く知られています。
寺の草創については、古文書によれば大宝年間(701〜704年)以前にさかのぼるとも言われており、非常に古い歴史を持ちます。寺伝によれば、平安時代初期に円仁(慈覚大師)が清和天皇の勅願によって東関鎮護の霊場を高幡山山上に開いたのが始まりとされています。その後、1342年(康永元年)には山上から現在地(山下)に移築されており、その建築様式や古い丸柱の形状などから、再建前の建物は鎌倉時代の造営であったと考えられています。
長い歴史の中で高幡不動尊は地域の人々の信仰を集め続け、江戸時代には真言宗関東十一檀林の談義所として多くの学僧を輩出しました。安永八年(1779年)の大火で多くの寺宝を焼失しましたが、不動三尊像・大日如来像・歓喜天像・菩薩像三躯などの平安古仏をはじめ、約2万点の貴重な文化財・寺宝が今日まで受け継がれています。
本尊である丈六不動三尊(木造不動明王及び二童子像)は総重量1,100キログラムを超える大仏で、古来より日本一と伝えられてきました。2002年には1,000年ぶりとなる大規模な修復作業が完了し、現在も境内に鎮座しています。
不動明王とは、密教において大日如来が悪魔を降伏させるために化身して忿怒(ふんぬ)の姿となった五大明王のひとつです。怒りの表情と炎を背に持つその姿は、あらゆる煩悩や障害を断ち切る力を表しています。高幡不動尊はこの不動明王を本尊として、古くから関東三大不動のひとつに数えられてきました。
高幡不動尊境内の主な建造物
高幡不動尊の境内には歴史的な建造物が数多く立ち並んでいます。あじさいを鑑賞しながら、それぞれの建物の歴史的価値にも目を向けると、参拝がより深い体験になります。
中心的な建造物である「不動堂」は国指定の重要文化財です。鎌倉時代に創建されたこの建物は、1342年(康永元年)に山上から現在地に移築されており、東京都内でも最古の部類に入る文化財建造物のひとつです。建築様式はシンプルながらも禅宗様式を取り入れており、中世密教建築の遺構として建立当初の雰囲気を良く残しています。堂内には本尊の丈六不動三尊像が安置されています。
境内入口に立つ「仁王門」も国指定の重要文化財です。室町時代後期の建造物で、1959年の修復の際に原形の重層(二層)建築に戻されました。門の両脇には力強い表情の仁王像(金剛力士像)が配され、境内を守護しています。あじさいまつりの時期には、朱塗りの仁王門を背景に咲くあじさいの花が絵になる写真スポットとして人気です。
ひときわ目を引く「五重塔」は、昭和55年(1980年)竣工の建造物で、総高45メートルの堂々とした塔です。朱色の鮮やかな塗りが周囲の緑と美しいコントラストをなしています。年に1度、「五重塔仏伝彫刻拝観日」として内部が特別公開され、最上階まで昇って境内や周辺を見渡すことができます。上から眺めるあじさいの景色は格別の美しさとして知られています。
仁王門の奥にある「大日堂」は、天井に描かれた墨絵の「鳴り竜」で有名です。手を打つと音が反響して龍が鳴いているように聞こえる、音響的な仕掛けが施されています。大日堂の中には大日如来像をはじめとする仏像が安置されており、静謐な空気の中で参拝できる場所です。毎年5月には新選組副長・土方歳三の命日に合わせた法要もここで執り行われます。
また、奥殿では土方歳三の書簡など新選組に関する貴重な史料をはじめ、仏教美術品や歴史的資料が展示されています。平安時代から受け継がれた古仏や工芸品約2万点が今日まで保存されており、訪れる人々に往時の信仰と文化を伝えています。
日野市のポタリングの魅力
ポタリングとは、特定の目的地や速度にこだわらず、気の向くままに自転車で散歩するような楽しみ方を指す言葉です。競技的なサイクリングとは異なり、街の景色や季節の花を楽しみながら、ゆっくりとペダルを漕ぐスタイルが特徴です。
日野市はこのポタリングに最適な環境が整っています。多摩川と浅川という二つの清流が流れ、河川沿いには整備されたサイクリングロードが続いています。市内の道路は比較的平坦で、交通量の少ないルートが多いため、初心者からベテランまで幅広いサイクリストが快適に走ることができます。
都心から京王線特急で30〜40分程度でアクセスできるため、日帰りのサイクリングトリップとしても人気があります。特にあじさいまつりの時期に合わせてポタリングを楽しむ人が多く、自転車で沿道を走りながらあじさいの花を楽しむ「花ポタ」としても知られています。
浅川サイクリングロード
日野市を流れる浅川の川沿いに整備された「浅川サイクリングロード」は、ポタリングの定番コースです。日野市が整備するサイクリングロードと八王子市が整備する「浅川ゆったりロード」がつながっており、全長は約16〜20キロメートルにのぼります。
コースは府中四谷橋付近から西へ向かい、日野市内を通り八王子方面へと続いています。最初は多摩川沿いを走り、途中から浅川沿いのサイクリングロードへと変わります。高低差は10メートル程度と非常に少なく、全体的に走りやすい平坦な道が続くため、サイクリング初心者にも安心です。
浅川沿いには長い桜並木があり、春には桜の花のトンネルの中をポタリングできることから、「西東京屈指の花ポタスポット」として知られています。6月のあじさいまつりの時期には、高幡橋付近で高幡不動尊を訪問しながら休憩を取ることができます。高幡橋から高幡不動尊までは歩いてすぐの距離です。自転車を駐輪場に停めて参拝し、あじさいを鑑賞した後に再び浅川沿いをポタリングするというプランが人気です。コース沿いには門前町として発展した高幡不動の商店街があり、グルメやお土産を楽しむこともできます。
多摩川サイクリングロード(たまリバー50キロ)
多摩川サイクリングロード、通称「たまリバー50キロ」は、羽田から羽村まで約50キロメートルにわたって整備された河川敷のサイクリングロードです。日野市はちょうどこのルートの中間地点付近に位置しており、多摩川左岸のサイクリングロードを使って高幡不動尊周辺を訪れることができます。
立川市柴崎町を起点に高幡不動尊を目指すコースは往復約9.2キロメートルで、アップダウンもほとんどなく、ロードバイク初心者にも優しいコース設定です。多摩川の広大な自然を満喫しながら、関東三大不動のひとつに数えられる高幡不動尊を目指す、気軽で充実したポタリングを楽しめます。
川崎市中野島を起点とした場合は往復約30キロメートルの中距離コースとなり、より本格的なサイクリングとして楽しめます。多摩川沿いの開放的な景色を楽しみながら、目的地の高幡不動尊で壮麗な歴史的建築やあじさいを楽しむというプランは、多くのサイクリストに人気があります。
新選組ゆかりの地をめぐるポタリング
日野市のポタリングをより充実させるのが、市内各地に点在する新選組ゆかりのスポット巡りです。日野市は新選組副長・土方歳三や六番隊長・井上源三郎らの出身地として知られており、「新選組のふるさと」として観光PRが行われています。
「新選組のふるさと歴史館」は、土方歳三をはじめとする新選組隊士と、そのふるさとである日野市の歴史・文化的背景を学べる施設です。新選組に関する史料や展示が充実しており、幕末ファンにとって必見のスポットとなっています。
「日野宿本陣」は、土方歳三の義兄(姉のぶの嫁ぎ先)にあたる佐藤彦五郎の旧宅です。都内で唯一残る江戸時代建築の本陣として、国の重要文化財に指定されています。かつて幕府の公用道である甲州街道沿いに立地しており、当時の宿場の面影を今に伝えています。
そして「高幡不動尊」は、土方一族の菩提寺でもあり、土方歳三の墓があります。境内には土方歳三の銅像も設置されており、歴史ファンに人気の撮影スポットとなっています。あじさいまつりの時期には、満開の花々と歴史的な建造物が美しい対比を見せてくれます。
土方歳三と高幡不動尊の深い縁
高幡不動尊と新選組副長・土方歳三の縁は、単なる観光的な結びつきではなく、土方一族が代々この地の信徒であったことに由来します。土方家の菩提寺として長年の歴史を持ち、土方歳三が幕末の動乱で北海道・函館で戦死した後も、その魂はこの地に祀られています。
境内には土方歳三の銅像が建立されており、仁王門の左側、弁天池の入口付近に凛々しい姿で立っています。幕末から明治維新にかけての激動の時代を生きた土方歳三の面影を、あじさいが咲き誇る美しい境内の中で感じることができます。
毎年5月の第2日曜日には、日野市全体で「ひの新選組まつり」が開催されます。市内各地で新選組にまつわるイベントが行われ、武士の装束に身を包んだパレードなども実施されます。あじさいまつりとは時期が異なりますが、5月の末ごろからあじさいも咲き始めるため、新選組まつりに合わせて訪問するのも一つの楽しみ方です。
おすすめポタリングルート(あじさいまつり×新選組×サイクリング)
日野市をより充実したポタリングで楽しむためのおすすめルートをご提案します。スタートは京王線「高幡不動駅」または「日野駅」からが便利です。
ルート例として、高幡不動駅をスタートし、まず高幡不動尊金剛寺であじさい鑑賞・参拝を済ませた後、浅川サイクリングロードを東へ向かいます。多摩川サイクリングロードへ合流し、日野宿本陣、新選組のふるさと歴史館を巡って高幡不動駅に戻るというコースです。
このルートは全行程が比較的平坦で、自転車初心者でも無理なく完走できます。途中、浅川や多摩川の豊かな自然を感じながら、歴史スポットをじっくりと巡れる充実したコースです。所要時間は立ち寄り時間込みで4〜6時間程度を見込むと余裕を持って楽しめます。
シェアサイクルも充実しており、日野市内にはHELLO CYCLINGのポートが複数設置されています。自転車を持っていない方でも、気軽にポタリングをスタートできます。
コース全体の所要時間と距離の目安
| コース内容 | 距離の目安 | 所要時間の目安 |
|---|---|---|
| 立川起点・多摩川CR往復 | 約9.2キロメートル | 1〜2時間 |
| 浅川サイクリングロード周遊 | 約16〜20キロメートル | 2〜3時間 |
| 川崎中野島起点・多摩川CR往復 | 約30キロメートル | 3〜5時間 |
| あじさい×新選組巡りフルコース | 約20〜25キロメートル | 4〜6時間 |
体力や時間に合わせてコースを選べるのも、日野市ポタリングの魅力です。短時間でも長時間でも、それぞれの楽しみ方ができます。
あじさいまつりを最大限楽しむためのヒント
あじさいまつりに訪れる際には、いくつかのポイントを押さえておくと、より充実した時間を過ごせます。
見頃の時期を確認する
あじさいの開花は年によって多少前後します。例年の見頃は5月下旬から7月初旬にかけてですが、特に6月上旬から中旬が全体的に最も見頃を迎えることが多いとされています。ウェザーニュースなどのサービスで開花状況を確認してから訪問すると確実です。
平日か早朝の訪問がおすすめ
あじさいまつりの時期、特に土日は多くの参拝者が訪れ、境内が大変混雑することがあります。できれば平日、または週末でも早朝の時間帯を狙って訪問すると、ゆったりとあじさいを鑑賞できます。
山内散策路で静かなあじさいを楽しむ
境内の平地エリアに加え、愛宕山の「山内八十八ヶ所巡拝路」を歩くコースも大変おすすめです。石段を登り山の斜面をめぐるこの散策路では、自生のヤマアジサイと石仏が織りなす静かな世界を体感できます。山道を歩くため動きやすい服装と靴が必須ですが、その分人が少なく、ゆったりとした時間が過ごせます。
あじさい市で苗を購入する
まつり期間中に開かれる「あじさい市・植木市」では、高幡不動尊で咲いているものと同じ品種の苗や鉢植えが販売されることがあります。自宅でもあじさいを育てたいという方はぜひ立ち寄ってみてください。
門前町グルメも堪能する
高幡不動尊の参道には、甘味処・和菓子店・食事処など多彩なお店が並んでいます。ポタリングの合間に休憩を兼ねて立ち寄り、名物グルメを楽しむのも旅の醍醐味のひとつです。
ポタリングの装備と注意点
あじさいまつりの時期は初夏で、気温が上がり始める季節です。快適にポタリングを楽しむために、以下の点を意識して出かけましょう。
服装については、動きやすいスポーツウェアが基本ですが、高幡不動尊の境内を歩くことを考えると清潔感のある服装が望ましいです。山内散策路を歩く場合は歩きやすいシューズも必須です。日差しが強くなる時期のため、帽子・サングラス・日焼け止めの準備も忘れずに。
水分補給はこまめに行いましょう。サイクリングロード沿いにはコンビニエンスストアや自動販売機が点在していますが、補給できる場所が限られる区間もあるため、出発前に十分な水分を携帯することが大切です。
自転車の準備としては、空気圧の確認と必要であればパンク修理キットの携行をおすすめします。シェアサイクルを利用する場合は事前にアプリのインストールと会員登録を済ませておくとスムーズです。
高幡不動尊の境内は参拝客が多く、特にあじさいまつり期間中の土日は混雑します。自転車を境内に持ち込むことはできませんので、参道付近の駐輪場または高幡不動駅付近の駐輪場を利用してから徒歩で参拝してください。
参拝の基本情報と御朱印・お守り
高幡不動尊の通常の参拝時間は午前7時30分から午後5時までです。境内は基本的に年中無休で参拝できます。あじさいまつりの期間中も通常通り参拝可能で、境内に入場するだけであれば無料です。ただし、奥殿の拝観には別途拝観料がかかる場合があります。
御朱印は境内の納経所で授与されています。不動明王の力強い文字が記された御朱印は、参拝の記念としても人気が高く、遠方からわざわざ求めに来る参拝者も少なくありません。御朱印帳を持参する場合は、1日に頂ける種類は原則1種類となっています。
お守りや御札などの授与品は、不動堂北側の宝輪閣で取り扱っています。病気平癒・交通安全・学業成就など、さまざまな願意に対応したお守りが揃っており、ポタリングの安全を願って交通安全のお守りを求める参拝者も見られます。
山内八十八ヶ所巡りは1周の所要時間が約1時間程度で、境内の散策と組み合わせると合計2時間程度が参拝の目安です。あじさいまつりの期間中は花の鑑賞時間も加わるため、十分な時間を確保して訪問することをおすすめします。
日野市へのアクセス
日野市へは鉄道が便利です。京王電鉄京王線「高幡不動駅」は、新宿から特急で約35分でアクセスできます。また、多摩モノレール「高幡不動駅」は、立川方面からのアクセスに便利です。
JR中央線を利用する場合は「日野駅」や「豊田駅」が最寄りとなります。日野駅から高幡不動尊まで自転車で約10〜15分程度の距離です。
自転車で高幡不動尊を目指す場合、多摩川サイクリングロードや浅川サイクリングロードを使ったアクセスが快適です。周辺にはシェアサイクルの拠点も整備されているため、電車と自転車を組み合わせた「サイクル&ライド」も便利な方法です。
周辺のその他の見どころ
日野市内にはポタリングの立ち寄りスポットとして、高幡不動尊や新選組関連施設以外にも魅力的な場所があります。
都立多摩動物公園は高幡不動駅から京王動物園線で1駅の多摩動物公園駅が最寄りです。ライオンやチーターといったアフリカの動物から、コアラ・ウォンバットなどのオーストラリアの生き物まで幅広い動物を展示する大型動物園で、家族連れでのポタリングの際には組み合わせて訪問してみるのもよいでしょう。
また、浅川サイクリングロード沿いには四季折々の自然が楽しめるスポットが点在しています。初夏の緑が美しい河川敷の風景の中を、のんびりとペダルを漕ぐだけで心が洗われるような体験ができます。川沿いで一休みしながら弁当を広げるピクニックスタイルのポタリングも人気です。コンビニや公園のベンチを上手に活用しながら、自分だけのペースで休憩をとるのがポタリングの醍醐味でもあります。
高幡不動尊の参道から少し離れたエリアには、地元の方に愛される個性的なカフェや和菓子店もあります。高幡不動尊の門前に古くから続く和菓子屋や甘味処では、あじさいをモチーフにした季節の和菓子が販売されることもあります。ポタリングの疲れを癒やしながら、地域の食文化を楽しんでみてください。
高幡不動周辺の商店街は、参拝客でにぎわうノスタルジックな雰囲気が漂い、歩いているだけでも楽しめます。昔ながらの佇まいを残す商店が並び、せんべいや漬物などの名物土産を扱うお店も点在しています。参拝後に商店街をのんびり歩き回るのも、日野市ポタリングならではの楽しみ方のひとつです。
ポタリングの魅力をさらに深めるために
ポタリングはひとりで楽しむのはもちろん、家族や友人と一緒に楽しむのにも最適なアクティビティです。速度を競わず、会話しながらゆっくり走るスタイルは、日常のストレスを忘れてリラックスする絶好の機会になります。
最初はコースの一部だけを走り、慣れてきたら少しずつ距離を伸ばしていくという方法もあります。浅川サイクリングロードは途中で引き返せる区間が多く、体力や時間に合わせて柔軟にコースを調整できます。気軽に始められることがポタリングの最大の魅力であり、日野市はそのための環境が充分に整った街です。
あじさいまつりの時期限定の特別なポタリングとして、「花ポタ」を楽しむグループが年々増えています。SNSで美しいあじさいの写真を撮りながら走る、いわゆる「フォトポタ」も人気です。スマートフォンでも十分に美しい写真が撮れる高幡不動尊の境内は、インスタグラムなどのSNS映えするスポットとしても注目されています。
高幡不動尊あじさいまつりとポタリングについてよくある疑問
高幡不動尊のあじさいの見頃はいつかという疑問については、例年5月下旬から7月初旬にかけてとなり、特に6月上旬から中旬が最も見頃を迎えることが多いとされています。品種によって開花時期が異なるため、長期間にわたって楽しめる点も大きな特徴です。
あじさいまつりの入場料については、境内に入って参拝・あじさい鑑賞をするだけであれば無料です。ただし、奥殿の拝観には別途拝観料がかかる場合があります。
自転車で参拝する場合の駐輪場についてですが、高幡不動尊の境内には自転車を持ち込むことができません。参道付近の駐輪場または高幡不動駅付近の駐輪場を利用し、徒歩で参拝する形になります。
ポタリング初心者でも楽しめるかどうかという疑問については、日野市の浅川サイクリングロードや多摩川サイクリングロードはほぼ平坦で交通量も少なく、自転車に乗り慣れていない方でも安心して走行できます。シェアサイクルも充実しているため、自分の自転車を持っていなくても気軽にスタートできるのが嬉しいポイントです。
新選組ゆかりのスポットも一緒に巡れるかという点については、高幡不動尊・日野宿本陣・新選組のふるさと歴史館はいずれも自転車で気軽に移動できる距離にあるため、半日から1日のポタリングでまとめて巡ることが可能です。
まとめ
高幡不動尊あじさいまつりは、約250種類・7,800株を超える色とりどりのあじさいが広大な境内を埋め尽くす、東京屈指の花の祭典です。1,000年を超える歴史を誇る金剛寺の壮麗な伽藍と、色とりどりのあじさいの競演は、訪れる人すべての心を魅了します。国指定重要文化財の不動堂・仁王門をはじめとする歴史的建造物と、新選組副長・土方歳三ゆかりの地としての深い歴史が重なり合う高幡不動尊は、花を愛でるだけでなく、日本の文化と歴史を肌で感じられる特別な場所です。
この祭りの時期に合わせて、浅川や多摩川のサイクリングロードを使ったポタリングを組み合わせることで、日野市の自然・歴史・文化を一度に堪能できる特別な体験になります。新選組ゆかりの歴史スポット巡りも加えれば、さらに充実したコースが完成します。浅川サイクリングロードの桜並木と初夏の緑、そして高幡不動尊のあじさいが織りなす風景は、季節ごとに異なる表情を見せてくれます。
都心から日帰りで楽しめるのも日野市ポタリングの大きな魅力です。シェアサイクルを活用すれば自転車を持っていなくても手軽に始められます。気持ちのよい初夏の風を感じながら、あじさいの花と歴史が香る日野市を自転車でゆったり巡ってみませんか。ポタリングを通じて、この街の新しい深い魅力に出会えることでしょう。
自転車でのんびり走る浅川・多摩川の川辺、1,000年以上の歴史を刻む高幡不動尊の境内、そして250種類のあじさいが競い合う6月の風景。このすべてが、東京都内でありながら、都会の喧騒を忘れさせてくれる特別な体験として待っています。日野市は何度訪れても新しい発見がある、奥深い魅力を持ったまちです。ぜひ自転車を相棒に、日野市ポタリングの旅に出かけてみてください。心に残る、忘れられない素敵な一日になるはずです。来月6月のあじさいの季節、歴史と花と川風が織りなす日野市が、あなたの訪問をいつでも温かく待っています。









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