太平洋岸自転車道とは、千葉県銚子市から和歌山県和歌山市に至る延長1,487kmの日本最長の海岸沿いサイクリングルートです。2021年5月31日に国土交通省が認定する「ナショナルサイクルルート」に指定され、日本を代表する世界に誇りうるサイクリングルートとして国内外から注目を集めています。特に静岡県内は、世界遺産の富士山と駿河湾を望む絶景、三保松原の美しい海岸線、日本のサイクリング発祥の地である浜名湖、そしてサイクリストの聖地と呼ばれる伊豆半島など、海岸ポタリングの魅力が凝縮されたエリアとなっています。
この記事では、太平洋岸自転車道の概要からナショナルサイクルルートの制度内容、静岡県内の各エリア別の見どころ、レンタサイクル情報、サイクリストにやさしい宿泊施設、地元グルメ、温泉情報、そして安全にサイクリングを楽しむためのポイントまで、静岡の海岸ポタリングを満喫するために必要な情報を網羅的に紹介します。初心者から上級者まで、それぞれのレベルと好みに合わせたサイクリングを楽しめる静岡の魅力をお伝えします。

太平洋岸自転車道とは
太平洋岸自転車道は、千葉県銚子市を起点として神奈川県、静岡県、愛知県、三重県の太平洋岸沿いを走り、和歌山県和歌山市に至る延長1,487kmの壮大なサイクリングルートです。自転車道沿線には世界遺産である富士山をはじめ、日本を代表する観光地や景勝地が数多く存在し、海岸線の美しい景観を楽しみながらサイクリングができる点が最大の特徴となっています。
整備状況について説明すると、専用道路として整備された区間は196kmにとどまっており、その他は既存の道路に矢羽根を標示する車道混在整備を施した区間が大半を占めています。東京湾口である浦賀水道と伊勢湾口である伊良湖水道は東京湾フェリーと伊勢湾フェリーの利用を想定した設計となっています。
ルートには伊豆半島を回るルートと箱根を越えるルート、また伊勢志摩においては山沿いルートと海沿いルートなど、二手に分かれてから合流する部分も設けられています。サイクリストの技量や好みに応じて柔軟にルートを選択できる点が、このコースの大きな魅力といえるでしょう。
ナショナルサイクルルート制度の概要
ナショナルサイクルルートとは、「日本を代表し、世界に誇りうるサイクリングルート」を国が認定する制度です。2017年5月に施行された「自転車活用推進法」に基づき、全国で自転車活用の推進計画が進められる中で創設されました。この制度の主な目的は、サイクルツーリズムの推進による観光振興と地域活性化、そして国民の健康増進にあります。
認定を受けるためには、ルートの整備状況、安全性、サポート施設の充実度など、厳格な要件を満たす必要があります。太平洋岸自転車道は、東京オリンピックに合わせた整備において、ナショナルサイクルルートの要件を満たすべく大規模な整備が行われました。既存の公共施設や民間施設と連携することによりゲートウェイ施設や休憩施設、宿泊施設を整備し、専用道路に限らず既存の車道に自転車ナビライン等を標示する車道混在整備を併用することで実現を目指しました。
所期の整備は2021年1月までに完了し、太平洋岸自転車道は第二次ナショナルサイクルルートで指定されるに至りました。現在、太平洋岸自転車道には全15カ所のゲートウェイ施設、126カ所のサイクルステーション、125カ所のサイクリストにやさしい宿が指定されており、サイクリストにとって非常に走りやすい環境が整っています。
静岡県内の太平洋岸自転車道の特徴
静岡県内の太平洋岸自転車道は全長468kmに及び、県内の主要な自転車道として複数のルートが整備されています。
静岡清水自転車道は静岡県道377号静岡清水自転車道線として、静岡市駿河区中島から静岡市清水区三保に至る延長31.9kmの区間です。海岸沿いや安倍川沿いなどに整備されており、いちご園や久能山などの近くも通るルートとなっています。
静岡御前崎自転車道は駿河から御前崎を結ぶ自転車道で、総距離は60.9kmです。旧・静岡鉄道駿遠線の線路跡地を転用した区間が多く、鉄道ファンにとっても興味深いルートといえます。
浜松御前崎自転車道は御前崎市下岬から浜松市南区中田島町まで整備されている自転車道です。目の前に広がる海の景色が最高で、途中には「渚の交流館」があり、遠州地域で採れた野菜や新鮮な海の幸を販売しています。
沼津から湖西(愛知県との県境)までの距離は225.4kmで、獲得標高は416m、最大標高は118mです。焼津手前でルートは海沿いを離れ内陸部へ向かい、丸子川の堤防をたどって国道1号に合流します。宇津谷隧道で峠を越え、ここがこのルートの最高地点で標高118mとなります。ほかはほぼフラットであるため、脚力に自信がない人でも走りやすいコースとして人気があります。
三保松原サイクリングの魅力
三保松原は、約5kmの海岸に約3万本の松が生い茂る日本を代表する景勝地です。松林の緑、打ち寄せる白波、海の青さと富士山が織りなす風景は、歌川広重の浮世絵や数々の絵画・和歌に表現されてきました。世界文化遺産の構成資産としても登録されており、その美しさは世界的にも認められています。
三保半島の東側海岸沿いには、太平洋岸自転車道の一環として延長15.6kmの県道静岡清水自転車道線が整備されています。天気のよい日は青い海ごしに富士山を見ながらサイクリングができるのが最大の魅力です。
清水港線跡地の歩行者自転車専用道路はJR清水駅東側からドリームプラザ付近を通り、三保半島まで続いています。海岸線に沿って続く太平洋岸自転車道は、サイクリングロードなのでとても走りやすく、右手に松、左手に駿河湾というロケーションが楽しめます。
2~3時間あれば半島内をゆっくり巡ることができ、自転車も走りやすい道なので気軽にサイクリングが楽しめます。清水~三保半島には一部自転車専用道路が整備されており、三保半島に入ると交通量も減るので比較的走りやすい道です。
コース沿いには東海大学社会教育センター(水族館と恐竜の博物館)、真崎灯台、三保飛行場、清水灯台などの見どころがあります。鎌ヶ崎から望む富士山は美しく、全国各地から人が訪れています。
アクセス方法としては、清水駅東口からスタートし、水上バスに乗船して日の出乗り場に向かうことができます。「清水魚市場河岸の市」~「日の出」~「三保半島」を結ぶ水上バスでは、日の出の乗り場でレンタサイクルも借りることができます。水上バスには自転車も乗船することができ、おとな1人800円で乗船可能です。
注意点として、神の道は自転車走行不可です。自転車は降りて通行する必要があります。「羽衣の松」へ向かう際は、太平洋岸自転車道が遊歩道に切り替わるため、自転車をひきながら徒歩で現地をめざすことになります。富士山鑑賞について言えば、夏は水蒸気が多いため遠くの富士山が見えづらい傾向があります。富士山鑑賞のベストシーズンは空気の澄んだ冬です。
浜名湖一周「ハマイチ」の楽しみ方
浜名湖1周サイクリング「ハマイチ」は、静岡県を代表するサイクリングコースとして全国のサイクリストに愛されています。日本サイクリング協会が1957年に日本で初めてのサイクリング大会として「全国サイクリングラリー」を浜名湖で開催したことから、日本のサイクリング発祥の地は「浜名湖」といわれています。
浜名湖は日本で10番目の広さを持つ湖で、4つの枝湾を持ち複雑な形をしています。湖の周囲長は日本で3番目の長さです。1周約65kmの走りがいのあるほど良い距離、起伏の少ない平坦な道、そして湖畔の波打ち際を走ることができる魅力的な自転車道があります。ロングライドサイクリングの入門コースとして人気を集めています。
コースバリエーションとしては、走行距離約65kmで最大標高差約25mのハマイチコース、走行距離約50kmで最大標高差約45mのハマイチ・バイパスコース、走行距離約85kmで最大標高差約105mのハマイチ・グリーンコース、走行距離約70kmで最大標高差約25mのハマイチ・ブルーコースがあります。
ハマイチ大会ではフルコース(約75km)、ミドルコース(約60km)、ハーフコース(約30km)などが設定されています。フルコースは奥浜名湖・猪鼻湖を含めた浜名湖をぐるっとまるごと1周し、コース後半には湖西の山も登ります。ミドルコースはフルコースから「猪鼻湖」「湖西の山」ルートをショートカットしたコースで、ハーフコースは舘山寺まで向い折りかえすコースでサイクリング初心者やご家族での参加に適しています。
アクセスは東京から東海道新幹線で浜松駅まで最速約75分、そこから浜名湖まではJR東海道本線で弁天島駅まで最速11分です。弁天島海浜公園は浜名湖の玄関口で、弁天島駅からの電車、広い駐車場を利用して車でのアクセスも良好でサイクリングの拠点に最適です。
サイクリングコースは67kmと走りやすい距離であるうえ、湖東・湖西はバス、湖東は電車(天竜浜名湖線)と、短距離のコースも組みやすくなっています。一周にこだわらなくても一区間だけを楽しむこともできるので、ロードバイクの初心者にもおすすめです。
駿河湾・沼津エリアのサイクリングの魅力
沼津は日本一高い山のふもとで、日本一深い湾に臨む港町です。市内を流れる狩野川沿いでの快適なサイクリング、富士山の眺望、レベルに応じて選べる峠、漁港ならではの食など、沼津の魅力を凝縮した旅が楽しめます。
駿河湾は最も深い場所が水深2,500mで、日本で最も深い湾として知られています。晴れた日の駿河湾は穏やかで真っ青な海が広がり、沼津の千本浜海岸からは左手に伊豆半島、右手には御前崎に続く海岸線が望めます。海岸沿いの松林の奥には富士山が鎮座し、江戸時代の風景画のような世界が広がっています。
駿河湾越しに眺める富士山はまさに絶景です。道中の見どころである沼津港大型展望水門「びゅうお」は沼津港に高くそびえる巨大な建造物として人気のスポットとなっています。
沼津市はサイクリングの環境整備に力を入れており、市内外には30を超えるバイシクルピットを設置しています。7月と8月には沼津港、三津港、大瀬それぞれをつなぐ定期船に自転車を載せられるサービスもあります。
NUMAZUサイクルステーション静浦東でクロスバイクをレンタルでき、乗りやすいクロスバイクとヘルメットを借りることができるので手ぶらでサイクリングを楽しむことができます。
駿河湾フェリーは伊豆半島の土肥港と静岡県清水港を結び、所要時間は70分で自転車も載せることが可能です。フェリーを使う前提であれば、東側では沼津駅や三島駅、西側では清水駅を起点としたサイクリングがおすすめです。
伊豆半島一周「伊豆イチ」の特徴
伊豆半島は東京2020オリンピックの自転車競技が開催されたこともあり、サイクリストの聖地として知られています。「伊豆半島1周ルート」は「イズイチ」の愛称で親しまれているサイクリングコースで、1周約200kmで富士山を越える標高差がある上級者向けのコースです。
伊豆半島は海というイメージが強いですが、実はとても山の多い地形です。半島の中央には南北に走る1000m近い山々が連なります。海岸線沿いのルートでもアップダウンが多く、最も一般的な伊豆半島一周(通称「伊豆イチ」)は海沿いのコースにも関わらず獲得標高約4,700mあります。
JR三島駅を出発し海沿いを時計回りに走るコースで、距離249km、獲得標高4435mとなっています。平坦が少なくほぼアップダウンの連続で難易度は高めです。コースには矢羽根が描かれており、迷う心配が少ないのがうれしい特徴です。半島の南端付近は断崖絶壁の場所が多く、劇的な風景が楽しめます。
天城峠を越える半島縦断ルートを組み合わせた豊富なコースバリエーションが魅力で、e-BIKEレンタルを利用すれば体力に自信がない方でもサイクリングを楽しめます。
初心者には西伊豆の黄金崎から土肥、恋人岬へとつづく海沿いが夕日を眺めながら走れるおすすめのコースです。西伊豆スカイラインでは森林限界を超えた高原ライドを楽しめ、修善寺温泉で疲れをとるルートも人気があります。ヒルクライムコース以外、伊豆は暖かく冬季でも凍結しにくいので、オールシーズン楽しめるのも魅力です。
御前崎ルートと中田島砂丘エリア
駿河湾と遠州灘の境となる御前崎灯台は多くのサイクリストが目標とするポイントです。国道150号に並行する裏道や太平洋岸自転車道もあるので、技量や目的に応じて道を選択できます。
御前崎から浜松までの「浜松御前崎自転車道線」は、海岸に面した快適なコースでカップルや親子で楽しめます。2月上旬から3月上旬には浜岡砂丘白砂公園でカワヅザクラが咲き、お花を見ながらの散策もおすすめです。
ただし、御前崎から浜松までの「浜松御前崎自転車道線」では、長期にわたり自転車歩行者専用道が工事で通行不能となっている区間があり、長い迂回を強いられることがあります。走行前には「静岡県道路交通規制情報システム」で確認することが推奨されます。
中田島砂丘は静岡県浜松市にある南北約600m、東西約4kmにわたって広がる砂丘で、日本三大砂丘のひとつに数えられています。強い海風によってできる風紋なども見られる人気の観光スポットです。
中田島砂丘は浜松御前崎自転車道の近くに位置し、太平洋岸自転車道を利用したサイクリングの途中に立ち寄ることができます。広大な砂丘と太平洋の絶景を楽しみながら、海岸沿いのサイクリングを満喫できるエリアです。
静岡の海岸ポタリングおすすめスポット
静岡県は富士山や駿河湾に面しているため自然に恵まれ、海岸沿いの自転車専用道路が充実しています。
浜松御前崎自転車道は太平洋岸自転車道の一部で、御前崎市下岬から浜松市南区中田島町まで整備されており、サイクリングを安全に楽しめるコースです。途中の「渚の交流館」では、遠州地域で採れた野菜や新鮮な海の幸を購入したり、新鮮な食材を味わえる飲食店を利用したりできます。
三保半島・静岡清水自転車道は三保半島の東側海岸沿いに延長15.6kmの県道静岡清水自転車道線として整備されており、天気のよい日は青い海ごしに富士山を見ながらサイクリングができます。
清水~久能山海岸ルートは清水駅から魚市場食堂でお昼を食べた後、海沿いを走り、石垣イチゴで有名な久能山の海沿いの道を走るコースです。風に乗って流れてくるイチゴの甘い香りに癒されます。
伊東・伊豆高原エリアでは山から海までのダウンヒルサイクリングで伊豆高原を楽しめます。ほとんど下りのサイクリングで、伊豆の里山の風景を楽しみながら普通の観光では味わえない体験ができます。温暖な宇佐美ではダウンヒルサイクリングとシーサイドサイクリングを楽しんだ後、伊東マリンタウンにある温泉にも入れます。
静岡県内のレンタサイクル情報
静岡県内では多くの場所でレンタサイクルを利用することができ、観光客の利便性が高くなっています。
静岡市では「静岡市観光自転車ネットワーク協議会」が平成25年3月に設立され、宿泊施設や観光関連施設が各々の施設でレンタサイクルを実施しています。静岡市は平坦な土地、温暖な気候、富士山をはじめとする様々な風景があり、自転車で巡るのに適した土地柄です。静岡市内にはレンタサイクル拠点が30か所以上あり、利用料は1回500円です。
浜名湖畔には7か所のレンタサイクルターミナルがあります。弁天島海浜公園、海湖館、新居町駅西、渚園、舘山寺、気賀駅、三ヶ日駅で利用できます。大人500円~520円、子供300円~310円で、保証料1,000円が別途必要ですが返却時に返金されます。
舘山寺温泉観光協会内のレンタサイクルターミナルは、サイクリストの中継基地として休憩場所を24時間開放しています。舘山寺温泉エリアの「Re・renta」ではe-Bike、クロスバイク、ロードバイクなどスポーツタイプの自転車を中心にレンタルしており、30分の「ちょい乗り」プランから浜名湖一周可能な1日プランまで対応しています。
桃沢(長泉町)ではE-BIKEと呼ばれるハイスペック電動アシスト付きマウンテンバイク「RIDGE-RUNNER」のレンタルが可能です。桃沢野外活動センターでは宿泊者・日帰り利用者・初心者でも利用でき、料金は2,000円/1回(ヘルメット、プロテクター、鍵レンタル代含む)で、貸出時間は9:00~16:00です。
静岡県観光協会のサイトでは、東部・伊豆エリア、中部・志太榛原エリア、中東遠エリア、西部エリアごとにレンタサイクル情報をまとめており、ロードバイク、クロスバイク、マウンテンバイクなど様々な車種を紹介しています。
サイクリストにやさしい宿泊施設と関連施設
太平洋岸自転車道には125カ所の「サイクリストにやさしい宿」が指定されています。これらの宿は自転車を安全に保管できるスペースの確保、空気入れや工具の貸出し、洗濯・乾燥設備の提供など、サイクリストのニーズに配慮したサービスを提供しています。
静岡市でレンタサイクルがあるホテルとしては、静鉄ホテル プレジオ 静岡駅南やホテルグランヒルズ静岡などがあります。
サイクルステーションは全126カ所が指定されており、トイレ、休憩スペース、空気入れなどが利用できます。長距離サイクリングの際にはこれらの施設を計画的に利用することで、快適なライドが実現できます。
静岡サイクリングで楽しむご当地グルメ
サイクリングの楽しみのひとつは地元のグルメを味わうことです。静岡県は海と山、川といった自然に恵まれ、うまいグルメの宝庫として知られています。
田子の浦のしらすについては、富士山や南アルプスから栄養豊富な水が流れ込む駿河湾がしらすの好漁場となっています。田子の浦港では「しらす一艘引き」という漁法で、しらすを傷つけることなく水揚げしています。2017年に「田子の浦の生しらす」、2021年には「田子の浦の釜揚げしらす」が農林水産省の地理的表示(GI)に認定されました。富士市海の玄関口、田子の浦港周辺は富士山しらす街道と呼ばれ、しらす丼を提供する店が軒を連ねています。
由比の桜えびは静岡県(由比・蒲原・大井川地区)でのみ漁獲が認められており、新鮮な桜えびを味わえるのは日本で唯一静岡県だけです。由比漁港に隣接する「浜のかきあげや」では、サクサク・ふわふわのかき揚げが乗ったどんぶり・そば・うどんなどがいただけます。駿河湾沿いに清水―由比―蒲原のルートを通るコースは、海鮮好きには特にもってこいなグルメライドに適したコースです。
清水港のまぐろについては、清水港が日本国内のマグロの水揚げ量の約50パーセントを占めており日本一です。清水港には「河岸の市」という市場があり、プロの仲卸人が選んだまぐろを楽しめる食事処や海産物店が充実しています。JR清水駅からバスを使って約16分の「エスパルスドリームプラザ」でもまぐろ料理を楽しめます。
静岡おでんは静岡のご当地グルメで、だし粉をかけて味わいます。静岡市街にある「青葉おでん街」と「青葉横丁」が聖地として知られています。黒いだしが特徴で、牛すじや黒はんぺんなど独特の具材が入っています。
浜松餃子はもやしを添えて円形に並べて焼くスタイルが特徴です。あっさりとした味わいで、何個でも食べられるのが魅力です。浜名湖サイクリングの際にはぜひ立ち寄りたいグルメスポットです。
富士宮やきそばは富士宮市のご当地グルメで、「B-1グランプリ」で殿堂入りするほどの人気です。コシのある蒸し麺とイワシの削り粉が特徴で、肉かすを使うことで独特の風味が生まれます。
うなぎについては、浜名湖がうなぎの養殖が盛んなことで知られています。明治時代から続く養殖の歴史があり、浜松周辺には老舗のうなぎ店が数多くあります。ハマイチサイクリングの際には、ぜひ本場のうなぎを味わってほしいです。
旧東海道と温泉を巡るサイクリング
静岡県内の太平洋岸自転車道は、旧東海道と重なる区間が多くなっています。歴史ある宿場町の面影を楽しみながらのサイクリングも魅力のひとつです。
丸子宿と宇津ノ谷については、丸子の丁子屋が東海道五十三次の宿場町として知られる丸子宿にある老舗のとろろ汁の店です。江戸時代から続く伝統の味を楽しむことができます。駿府匠宿と吐月峰、石畳で趣のある宇津ノ谷集落なども見どころです。宇津ノ谷の集落にあるそば屋は、店のオーナーが自転車好きで、楽しい自転車談義で盛り上がれます。駿河湾を見ながら東に進むと天気が良ければ正面に富士山と伊豆半島が見え、登呂遺跡と芹沢銈介美術館も立ち寄りスポットとしておすすめです。
熱海・伊東温泉エリアでは、全国屈指の温泉街である熱海駅をスタートして海沿いを南下し、伊東まで海鮮グルメを食べに行く約30kmのサイクリングコースがあります。熱海駅、伊東駅があるので輪行と組み合わせて楽しむことができ、伊東に至るまでの道は海沿いを基本とする景色の良いコースです。
修善寺温泉は伊豆半島の中央に位置し、伊豆イチの途中で立ち寄れる人気の温泉地です。歴史ある温泉街の風情を楽しみながら、サイクリングの疲れを癒すことができます。
舘山寺温泉は浜名湖畔に位置し、ハマイチサイクリングの拠点として最適です。舘山寺温泉観光協会内のレンタサイクルターミナルはサイクリストの中継基地として休憩場所を24時間開放しています。温泉に浸かりながら、浜名湖を望む景色を楽しむことができます。
安倍川沿いのサイクリングについては、静岡市の自転車コースに「安倍川沿いを走り、オクシズそして温泉郷へ」や「奥座敷 梅ヶ島温泉ヒルクライム」といったコースがあり、温泉と組み合わせたサイクリングが楽しめます。梅ヶ島温泉は静岡市の奥座敷として知られ、豊かな自然の中でゆったりと過ごすことができます。
安全なサイクリングのために
太平洋岸自転車道を安全に楽しむためには、いくつかの注意点があります。
走行前の情報収集が重要です。特に御前崎から浜松までの区間では、工事による通行止めが発生することがあるため、「静岡県道路交通規制情報システム」で最新の交通規制情報を確認することが推奨されます。
ルートの特性を理解することも大切です。伊豆半島一周のようなコースは獲得標高が大きく、上級者向けとなっています。自分の体力とスキルに合ったコースを選択することが重要です。
天候への配慮も必要です。特に海岸沿いは風の影響を受けやすいため、強風時は無理をせずルートの変更や中止を検討することも大切です。
装備面ではヘルメットの着用はもちろん、パンク修理キットや携帯ポンプの携行、十分な水分と補給食の準備が推奨されます。
静岡のサイクリングイベント
静岡県では年間を通じて様々なサイクリングイベントが開催されています。サイクリング初心者から上級者まで楽しめるイベントが充実しており、地元の魅力を再発見するきっかけにもなります。
浜名湖サイクルツーリングは日本のサイクリング発祥の地である浜名湖で毎年開催されています。フルコース、ミドルコース、ハーフコースなど、参加者のレベルに合わせたコース設定がなされており、家族連れでも参加しやすくなっています。
浜名湖ガイドサイクリングは浜名湖サイクリング月間のイベントのひとつとして、浜名湖の見どころや立寄りおすすめポイントを地元サイクリストのガイドとともに周遊するイベントです。弁天島海浜公園がスタートとゴールになっており、初めて浜名湖を訪れる人にもおすすめです。
遠州サイクリングツアーは掛川市を中心に、静岡県西部「遠州地方」の様々な見所やまちの魅力を楽しみながら巡るガイド付のサイクリングツアーです。少人数制で地元サイクリストのガイド付きのため、地域の歴史や文化についても学ぶことができます。
御殿場サイクリングイベントは東京オリンピック自転車競技開催地である御殿場で開催されるイベントで、美しい富士山の絶景を眺めながらサイクリングを楽しめます。各休憩ポイントやゴールでは地元のグルメやスイーツを味わうことができ、78kmのロングライドコースが用意されています。
伊豆イチイベントは伊豆半島を一周するイベントで、NPO法人伊豆市体育協会が主催し、自転車と伊豆推進協議会・美しい伊豆創造センターが共催しています。交通ルールを守り安全第一で行うサイクリングでレースではないため、順位を競うようなスピード走行は厳禁です。絶景の西伊豆スカイラインを走れるコースなど、複数のコースが用意されています。
静岡県サイクリング協会では県内のサイクリングイベントの開催及びイベント情報の案内・受付を行っており、最新のイベント情報を入手することができます。
静岡の海岸ポタリングで得られる特別な体験
太平洋岸自転車道を活用した静岡の海岸ポタリングは、日常を離れて心身ともにリフレッシュできる特別な体験を提供してくれます。世界遺産の富士山と駿河湾を望む絶景、三保松原の美しい松林と白砂青松の風景、浜名湖の穏やかな湖畔、伊豆半島の劇的な海岸線など、静岡ならではの多彩な景観を自転車で巡ることができます。
ポタリングからロングライドまで、初心者から上級者まで、それぞれのレベルと好みに合わせたサイクリングが楽しめるのが静岡の海岸サイクリングの最大の魅力です。充実したレンタサイクル施設、サイクリストにやさしい宿、整備されたサイクルステーションなど、サポート体制も万全で安心してサイクリングを楽しむことができます。
美しい海岸線と富士山の絶景を眺めながら、潮風を感じて走る静岡の海岸ポタリングは、日本のサイクリング文化を代表するナショナルサイクルルートならではの魅力に満ちています。ぜひ一度、太平洋岸自転車道を走り、静岡の海岸サイクリングの素晴らしさを体感してみてください。









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