偕楽園の梅まつり2026をポタリングで満喫!2月の水戸サイクリングガイド

当ページのリンクには広告が含まれています。

2026年2月、茨城県水戸市で開催される第130回水戸の梅まつりは、偕楽園を舞台にした日本を代表する早春の祭典であり、自転車でのんびり巡る「ポタリング」との相性が抜群です。梅まつり期間中は偕楽園周辺の道路が混雑しますが、シェアサイクル「みとちゃり」を活用すれば渋滞を避けながら水戸駅から偕楽園、千波湖まで効率よく観光を楽しむことができます。本記事では、第130回という記念すべき節目を迎える水戸の梅まつりの見どころから、2月の寒さ対策を含むポタリングの実践ガイド、地元グルメやお土産情報まで、水戸の早春を満喫するための情報を詳しくお伝えします。

目次

第130回水戸の梅まつりとは

水戸の梅まつりとは、茨城県水戸市の偕楽園と弘道館を会場として毎年2月から3月にかけて開催される、130年以上の歴史を持つ日本有数の梅の祭典です。2026年は2月11日(水・祝)から3月22日(日)までの40日間にわたって開催される予定となっています。

この「130回」という回数は、明治時代に始まった観梅イベントの長い歴史を物語っています。1896年(明治29年)に常磐線が開通したことをきっかけに、鉄道会社と新聞社が連携して「水戸の観梅」を宣伝し、観梅列車を運行させたことで、地域の行事が全国区の観光イベントへと発展しました。現在では毎年約100万人もの観光客が訪れる、茨城県を代表する春の風物詩となっています。

偕楽園には約100品種3,000本の梅が植えられており、品種ごとの開花時期の違いから、40日間という長い会期を通じてさまざまな梅の表情を楽しむことができます。早咲きの品種が咲き始める2月上旬から、遅咲きの品種が見頃を迎える3月下旬まで、訪れる時期によって異なる梅林の景色が広がります。

偕楽園の歴史と梅に込められた想い

偕楽園は、天保13年(1842年)に水戸藩第9代藩主・徳川斉昭(烈公)によって造園された日本三名園の一つです。金沢の兼六園、岡山の後楽園と並び称されますが、偕楽園は他の二園とは異なる独自の設立趣旨を持っています。

斉昭は藩校「弘道館」と庭園「偕楽園」を、教育と修養における一対の施設として構想しました。弘道館は文武を研鑽し精神を張り詰める「一張」の場であり、偕楽園はその修行の余暇に心身を解放し安らぎを得る「一弛」の場として位置づけられています。弓の弦も張り詰め続ければいつか切れてしまうため、時には緩めることが必要であるという「一張一弛」の精神が、水戸の教育思想の根幹を成しています。

園名は中国の古典『孟子』の「古の人は民と偕(とも)に楽しむ、故に能く楽しむなり」という一節に由来しており、藩主や武士階級だけでなく領内の民衆にも開放する空間として設計されました。これは身分制度が厳格な江戸時代において極めて革新的な試みであり、近代的な「公園」の概念を先取りしたものと評価されています。

梅が多く植えられた背景には、実利主義と国防思想が存在しました。 斉昭は天保4年(1833年)の藩内巡視で梅が少ないことを憂慮し、江戸から大量の梅の種を取り寄せて植樹を奨励しました。梅の実は保存食である梅干しとなり、飢饉や戦争の際の非常食として活用できます。梅に含まれるクエン酸や塩分は疲労回復や殺菌に効果があり、軍事用携行食として適していました。平時には人々の目を楽しませる景観でありながら、有事には藩を守る兵站基地としての機能を備えていたのです。

陰と陽の空間演出を体験する

偕楽園の設計には、斉昭の哲学的な世界観が空間構成として具現化されています。それは「陰と陽」の劇的な対比です。

本来の正門である表門(黒門)から入園すると、まず鬱蒼とした孟宗竹の林と杉の巨木が訪問者を迎えます。薄暗く静寂に包まれた「陰」の空間を歩くことで、世俗の雑念を払い自身の内面と向き合うことになります。竹林を抜けると湧水「吐玉泉(とぎょくせん)」の清らかな水音が響き、さらに精神の浄化を促します。

その深い森を抜けた瞬間、視界は一気に開け、明るい陽光が降り注ぐ広大な梅林と眼下に広がる千波湖のパノラマが現れます。これが「陽」の世界です。暗闘(苦難や修行)を経てこそ光(悟りや喜び)のありがたみが分かるという斉昭のメッセージが、このランドスケープデザインには込められています。

現代の観光客の多くは交通の便が良い東門から入園しがちですが、この「陰陽のドラマ」を体感するためには表門からアプローチするルートがおすすめです。ポタリングであれば表門近くのポートに自転車を停めて入園できるため、本来の入園体験を味わうことができます。

なぜ水戸観光にポタリングが最適なのか

ポタリングとは、散歩(Potter)とサイクリングを融合させた造語であり、競技志向の自転車走行とは異なり、気ままに路地裏を探索し気になる店舗や史跡に立ち寄りながら移動そのものを楽しむ行為を指します。水戸観光においてポタリングが最適な移動手段となる理由は、この街特有の都市構造と梅まつり期間中の交通事情にあります。

水戸の主要観光地である水戸駅、弘道館、水戸城跡、偕楽園、千波湖は、半径約3キロメートル圏内に点在しています。徒歩で全てを回るには広すぎる一方、自動車を利用すると梅まつり期間中の激しい渋滞と駐車場待ちに時間を奪われてしまいます。偕楽園周辺の駐車場は午前中から満車になることが多く、駐車場に入るだけで1時間以上待つことも珍しくありません。

自転車であれば渋滞を横目にスムーズに移動でき、気になった路地やカフェに即座に立ち寄ることが可能です。水戸は「台地(上市)」と「低地(下市・千波湖周辺)」という高低差のある地形が特徴であり、この坂道を自転車で駆け下りる爽快感や台地の縁から見下ろす景色の変化は、車窓からの移動では味わえない身体的な観光体験となります。

シェアサイクル「みとちゃり」の活用方法

水戸市では「みとちゃり」という電動アシスト付きレンタサイクルシステムが整備されています。利用料金は15分あたり70円で、12時間利用の上限が1,000円と非常にリーズナブルな設定です。専用アプリをダウンロードし、クレジットカードや電子マネーで決済するシステムで24時間利用可能となっています。

最大の特徴は、市内に多数設置された「ポート」であればどこでも貸出・返却が可能である点です。 水戸駅で借りて偕楽園まで移動し、そこで返却して園内を散策し、帰りはバスを使うといった「ワンウェイ利用」も可能です。主要なポートは水戸駅北口・南口、弘道館、偕楽園表門、千波湖西駐車場、茨城県近代美術館前などに設置されており、観光動線を完全にカバーしています。

電動アシスト機能があるため、水戸特有のアップダウンのある地形でも体力に自信がない方でも安心して利用できます。バッテリー残量を確認してから出発することと、返却時はポートの空き状況を事前にアプリで確認することをおすすめします。

2月のサイクリングに必要な防寒対策

2月の水戸の平均気温は3度から4度で、朝晩は氷点下になることもあります。快適なポタリングのためには十分な防寒対策が不可欠です。

上半身は「レイヤリング(重ね着)」が基本となります。吸湿発熱素材のインナーの上に保温性の高いフリースやセーターを重ね、一番外側には風を通さないウィンドブレーカーやダウンジャケットを着用します。走行中は風を受けるため体感温度が下がりますが、漕いでいるうちに体温が上がるため脱ぎ着しやすい服装が望ましいでしょう。

特に重要なのが「末端」の防寒です。 ハンドルを握る手がかじかむとブレーキ操作に支障が出るため、防風性のある手袋は必須装備となります。耳当てやネックウォーマーがあれば冷たい風から顔周りを守ることができます。足元は偕楽園内の砂利道や坂道を歩くことも考慮し、履き慣れたスニーカーが最適です。

歴史と自然を繋ぐおすすめポタリングルート

水戸駅を起点として偕楽園、千波湖を巡る約10キロメートルのルートをご紹介します。見学時間を含めて3時間から4時間程度を想定しています。

水戸駅北口からスタートし、まず弘道館へ向かいます。 駅から約0.7キロメートル、坂を登った先にある藩校弘道館は、天保12年(1841年)に開設された日本最大規模の藩校でした。正門の柱に残る弾痕は幕末の激戦の痕跡であり、歴史の重みを感じることができます。敷地内には約60品種800本の梅があり、偕楽園よりも静かで学究的な雰囲気が漂っています。最後の将軍・徳川慶喜は幼少期にこの弘道館で英才教育を受け、大政奉還後には「至善堂」で謹慎生活を送りました。

弘道館から約0.5キロメートルで水戸城跡・大手門に到着します。 復元された巨大な大手門をくぐり抜け、二の丸角櫓などを眺めながらかつてのお城の中心部を駆け抜けます。現在は高校や中学校が立ち並ぶ文教地区となっており、教育を重視した水戸藩の精神が現代にも受け継がれています。

水戸城跡から約3.5キロメートル走ると偕楽園の表門に到着します。 水戸城のある台地から一度坂を下り、市街地を抜けて偕楽園方面へ向かいます。電動アシストの力を借りれば多少のアップダウンも苦になりません。表門近くのポートに自転車を駐輪または返却し、ここからは徒歩で園内を散策します。竹林の静寂を経て梅林の華やぎを堪能し、好文亭に登って3階の楽寿楼から千波湖を見下ろす絶景を楽しみます。

偕楽園に隣接する常磐神社にも立ち寄りましょう。 徳川光圀と斉昭を祀る神社であり、境内の「義烈館」では大日本史の草稿や陣太鼓など水戸学ゆかりの品々を見学できます。

再び自転車に乗り、偕楽園の南崖下の道を走って千波湖へ向かいます。 湖畔には1周3キロメートルのサイクリングロードが整備されており、平坦で走りやすいルートです。湖面を渡る風を感じながら、白鳥や黒鳥が泳ぐ姿を眺めることができます。千波湖から桜川沿いの道を走り水戸駅南口へ戻れば、歴史と自然を満喫するポタリングの完成です。

梅まつりの楽しみ方と見頃の時期

梅まつりの40日間は、梅の開花状況によって3つの時期に分けて楽しむことができます。

1月中旬から2月中旬にかけての早咲きの時期は「探梅(たんばい)」と呼ばれます。 まだ寒さが残る中、ほころび始めた一輪一輪を探しながら歩く静かで風流な時期です。人出も比較的少なく、ゆっくりと梅と向き合うことができます。

2月中旬から3月中旬にかけての中咲きの時期は「賞梅(しょうばい)」です。 多くの品種が見頃を迎え、園内は梅の香りで満たされます。最も華やかな景観を楽しめる時期であり、観光客も最も多くなります。

3月上旬から4月上旬にかけての遅咲きの時期は「送梅(そうばい)」です。 散りゆく梅を惜しみつつ、遅咲きの品種や次に咲く桜への移ろいを感じる季節となります。

水戸の六名木を探す楽しみ

園内に数ある梅の中でも、特に優れているとして昭和9年に選定された「水戸の六名木」は必見です。これらは六角形の柵で囲われており、それぞれに個性的な特徴があります。

烈公梅(れっこうばい)は、徳川斉昭(烈公)にちなんで名付けられた品種で、薄紅色の端正な大輪が特徴です。1月下旬から咲き始める早咲きの梅として知られています。

白難波(しろなにわ)は早咲きの白梅で、江戸時代から伝わる古典的な品種です。清楚な白い花が冬の寒さの中で凛と咲く姿は格別の趣があります。

虎の尾(とらのお)は蕾の時はピンク色ですが、開花すると純白になる八重咲きの品種です。色の変化を楽しめるのが魅力となっています。

月影(つきかげ)は青白い光を放つような白色の花弁が特徴で、香りが強い品種です。夜に見ると月光のように輝いて見えることからその名がつけられました。

柳川枝垂(やながわしだれ)は優美に枝垂れる姿が特徴的で、淡紅色の花を咲かせます。風に揺れる姿は日本画のような美しさがあります。

江南所無(こうなんしょむ)は遅咲きの深紅の花で、「中国の江南地方にもこれ以上のものはない」という意味の名を持つ圧倒的な存在感のある品種です。

これら六名木を宝探しのように園内で探し回るのも、梅まつりの醍醐味の一つです。

夜の偕楽園を彩るライトアップイベント

第130回記念のハイライトの一つが夜間の演出です。近年は照明技術の進化により、夜の梅林が新たな観光資源となっています。

「偕楽園 UME The Lights 2026(ウメザライツ)」は、2月13日から3月15日までの金曜日、土曜日、日曜日、および祝日に開催される予定です。偕楽園の「陰と陽」の世界観を光で表現するイベントであり、竹林は幽玄な光で浮かび上がり、梅林は艶やかなライトアップで昼間とは異なる表情を見せます。開催時間は18時から20時30分までで、漆黒の夜空とライトアップされた梅のコントラストは写真愛好家にとって絶好の被写体となります。

「夜・梅・祭2026 ~水戸城~」は、3月7日(土)に一夜限りの特別イベントとして弘道館および水戸城跡を舞台に開催されます。復元された大手門や角櫓がライトアップされ、キャンドルアートが足元を照らす中、幻想的な夜の観梅を楽しむことができます。歴史的建造物の重厚感と梅の可憐さが融合し、江戸時代にタイムスリップしたかのような没入感を味わえます。

全国梅酒まつりで梅酒の世界を堪能する

3月13日から15日にかけて常磐神社で開催される「全国梅酒まつりin水戸2026」は、梅の都・水戸ならではの企画です。日本全国から集められた約120種類以上もの梅酒が一堂に会し、飲み比べを楽しむことができます。

甘い梅酒から辛口のもの、日本酒ベースやブランデーベースなど、梅酒の多様な世界に触れることができます。梅酒ビールや梅酒に合う料理とのペアリング(マリアージュ)も提案されており、梅酒の新たな楽しみ方を発見できます。大変な人気イベントであるため、前売り券の購入や早めの来場が混雑回避の鍵となります。

千波湖の水鳥と借景の美しさ

ポタリングのハイライトとなる千波湖は、水戸市民の憩いの場であると同時に野鳥の楽園でもあります。湖面には多くの水鳥が遊んでいますが、特に目を引くのが優雅な白鳥と漆黒の羽を持つ黒鳥です。

千波湖の黒鳥(コクチョウ)は、宇部市などから寄贈された個体が繁殖し、現在では通年見られる「留鳥」として定着しています。赤い嘴と黒い羽毛のコントラストは非常に美しく、水戸の風景の一部となっています。

オオハクチョウやコハクチョウは、冬になるとシベリア方面から渡ってくる「渡り鳥」です。2月から3月にかけて北へ帰る準備を始めるため、梅まつりの時期はちょうど彼らの姿を見納めできるタイミングでもあります。

千波湖側から見上げる偕楽園の景色も格別です。南向きの急斜面(南崖)に植えられた梅林が陽の光を浴びて立体的に浮かび上がり、その上に好文亭が鎮座する構図は水戸を代表する景観の一つです。特に夕暮れ時、湖面が茜色に染まり梅林がシルエットとなる時間帯のサイクリングは、言葉を失う美しさです。

好文亭の建築美と楽寿楼からの絶景

偕楽園内に建つ「好文亭」は、斉昭が自ら設計した木造2層3階建ての建物です。その名は梅の異名「好文木(こうぶんぼく)」に由来しています。「学問に親しめば花開き、学問を廃すれば花開かない」という故事に基づき、遊びの場であっても学びの心を忘れないようにという願いが込められています。

好文亭の内部は工夫に満ちています。1階から3階へ上がる階段は非常に急勾配に作られており、これは敵が攻め込んできた際の防御機能であると同時に、上りきった後の視界の開放感を高める演出とも言われています。

3階「楽寿楼(らくじゅろう)」からの眺めは絶景です。 眼下の梅林と千波湖、遠くの筑波山までを見渡すことができます。斉昭はここに家臣や文人、さらには庶民の高齢者を招いて養老の宴を催したと伝えられています。梅まつり期間中にぜひ訪れていただきたいスポットです。

水戸の梅大使によるおもてなし

梅まつりに華を添える「水戸の梅大使」の存在も見逃せません。その歴史は古く、かつては芸妓が観梅客をもてなしていました。昭和38年(1963年)には日本初の観光キャンペーンガール的な存在として「水戸の梅むすめ」が誕生し、一般公募で選ばれた女性たちが着物姿で案内役を務めるようになりました。

平成13年(2001年)には男女共同参画社会の流れを受けて名称が「水戸の梅大使」へと変更され、男性も応募可能となりました。現在も毎年選出される大使たちは鮮やかな着物に身を包み、園内での写真撮影に応じたり観光案内を行ったりと、水戸の「おもてなしの心」を体現する存在として活躍しています。

偕楽園周辺のカフェで一息つく

偕楽園の散策に疲れたら、好文亭内にあるカフェ「樂(らく)」での休憩がおすすめです。歴史ある建物の「西塗縁(にしぬりえん)」と呼ばれる一角を利用したこのカフェでは、庭園を眺めながら優雅な時間を過ごすことができます。

名物メニューは「枡ティラミス」です。 日本酒を飲む際に使う木製の枡に濃厚なティラミスが詰められた和洋折衷のスイーツで、見た目のインパクトも抜群です。季節によっては梅や抹茶を使用した限定フレーバーも登場します。靴を脱いで上がり畳の上や縁側でくつろぐ体験は、歩き疲れた身体に染み渡ります。

千波湖畔の「好文cafe」はガラス張りの開放的な建物で、屋上デッキからは千波湖を一望できます。地元の食材を使ったランチプレートや白鳥のシュークリームなどのユニークなスイーツが楽しめます。店の前にはサイクルラックも設置されており、サイクリストにも優しい設計です。

「ときわ邸M-GARDEN」は千波湖を見下ろす高台にあるレストラン・カフェで、梅まつり期間中には特別なスイーツメニューや地元・吉田屋の「はちみつ梅」を使ったバスクチーズケーキなどが提供されることがあります。テラス席で湖風を感じながらのティータイムはポタリングの疲れを癒やす最高のひとときです。

常陸秋そばと水戸の蕎麦文化

茨城県は「常陸秋そば」というブランド品種を持つ全国有数の蕎麦処でもあります。常陸秋そばは茨城県が独自に開発した品種で、香り高く風味豊かな味わいが特徴です。

偕楽園周辺で特におすすめなのが「蕎麦処 みかわ」です。石臼で自家製粉した香り高い蕎麦と揚げたての天ぷらが評判で、昼時には行列ができる人気店となっています。

水戸ならではの味として「けんちんそば」も外せません。 太くて短い田舎蕎麦を根菜たっぷりの温かいけんちん汁につけて食べるスタイルは、寒い2月の水戸で冷えた体を芯から温めてくれます。ポタリングで体が冷えた後に味わうけんちんそばは格別の美味しさです。

水戸土産の定番と新しい楽しみ方

水戸土産の代名詞といえば納豆ですが、近年は様々なバリエーションが登場しています。

伝統的な「わらつと納豆」は、稲わらに住む天然の納豆菌の香りが楽しめる逸品です。小粒大豆の食感が特徴で、水戸駅ビル「エクセルみなみ」にある「天狗納豆」などの専門店で購入できます。

持ち帰りの匂いや粘りが気になる方には「ドライ納豆」や「納豆スナック」がおすすめです。ドライ納豆は納豆を乾燥させて味付けしたもので、お酒のつまみに最適です。納豆スナックはサクサクとした食感のコーン菓子に納豆パウダーをまぶしたもので、からしマヨネーズ味や梅味などがあり、バラマキ土産としても優秀です。チョコレートでコーティングされた「チョコ納豆」という変わり種もあり、話のネタには事欠きません。

「吉原殿中(よしわらでんちゅう)」は、もち米から作ったあられを水飴で固めきな粉をたっぷりとまぶしたお菓子です。江戸時代に水戸藩の奥女中であった吉原が残ったご飯を乾燥させて作ったのが始まりとされています。添加物を使わず素朴で優しい甘さとオブラートに包まれた独特の食感は、世代を超えて愛されています。

「水戸の梅」は、白あんを求肥で包みさらに蜜漬けした赤紫蘇の葉で包んだ和菓子です。紫蘇の塩気と香りがあんの甘さを引き立てる上品な味わいで、お茶請けとして最適です。亀印製菓をはじめとする市内の和菓子店や駅ビルで購入できます。

混雑を避けるための交通戦略

梅まつり期間中の週末、偕楽園周辺の道路は激しい渋滞に見舞われます。そこで活用すべきなのがJR常磐線の「偕楽園臨時駅」です。

偕楽園臨時駅は梅まつり期間中の土日祝日のみ営業する臨時駅で、下り線(東京方面から)の列車のみが停車します。 ホームに降り立つとそこはもう偕楽園の入り口です。ただし上り線(東京方面へ帰る列車)は停車しないため、帰りは水戸駅までバスか自転車で移動する必要があります。「行きは臨時駅、帰りはポタリングで水戸駅へ」というルートは、渋滞知らずの最強の組み合わせです。

車で訪れる場合も、偕楽園近くの駐車場を目指すのではなく水戸駅周辺のコインパーキングに駐車し、そこからレンタサイクルやバスを利用する「パーク&ライド」方式が時間と精神的な余裕を生み出します。

混雑を避ける時間と穴場スポット

園内の混雑ピークは午前10時から午後3時頃です。狙い目は「早朝」で、偕楽園は朝6時(または7時)から開園しており、朝の澄んだ空気と柔らかい光の中で静かに梅と向き合うことができます。

好文亭周辺や東門付近は混雑しますが、「南崖」の下から梅林を見上げる遊歩道や湧水のある「吐玉泉」周辺、そして「弘道館」は比較的観光客が分散するためゆっくりと散策を楽しむことができます。ポタリングで移動すれば、混雑するエリアを避けて穴場スポットを効率よく巡ることができます。

写真撮影のポイント

梅の撮影において重要なのは「背景」と「構図」です。満開の木全体を撮るのも良いですが、枝の黒さと花の白・紅のコントラストを意識し、背景に空の青や竹林の緑を入れると色が映えます。

歴史的建造物をフレームとして利用する手法も有効です。好文亭の丸窓から覗く梅や黒板塀を背景にした梅などは、日本画のような情緒ある一枚になります。逆光を利用して花びらの透け感を表現したり、地面に落ちた花びらにフォーカスしたりと、視点を変えることで独自の作品が生まれます。

夜のライトアップ時は三脚があると安定した撮影ができますが、混雑時は周囲への配慮も必要です。スマートフォンでも夜景モードを活用すれば美しい写真を撮ることができます。

まとめ

第130回を迎える水戸の梅まつりは、単なる花見の場ではなく江戸時代から続く「民と共に楽しむ」という哲学が息づく生きた歴史遺産です。2026年2月11日から3月22日までの開催期間中、約100品種3,000本の梅が順次見頃を迎え、探梅から賞梅、送梅へと移りゆく梅の表情を楽しむことができます。

自転車を活用したポタリングは、渋滞を避けながら水戸の歴史スポットを効率よく巡る最適な方法です。シェアサイクル「みとちゃり」を利用すれば、水戸駅から弘道館、水戸城跡、偕楽園、千波湖と約10キロメートルのルートを気軽に楽しめます。2月の寒さ対策をしっかり行い、レイヤリングと末端の防寒を心がければ快適なサイクリングが可能です。

夜のライトアップイベント「UME The Lights 2026」や「夜・梅・祭」、全国梅酒まつりなど、昼とは異なる魅力も見逃せません。偕楽園周辺のカフェで一息つき、常陸秋そばやけんちんそばで体を温め、納豆や水戸の梅などの銘菓をお土産に選ぶ。そんな充実した水戸の早春の旅を、ぜひ自転車に乗って体験してみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次