しまなみ海道で11月にポタリングとスタンプラリーを楽しむ完全ガイド

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秋の深まりとともに、瀬戸内海に浮かぶ島々を結ぶしまなみ海道は、サイクリングやポタリングに最も適した季節を迎えます。特に11月は、夏の猛暑も冬の厳しい寒さもなく、爽やかな秋風を感じながら心地よくペダルを漕ぐことができる絶好のタイミングです。このシーズンには、ただ自転車で走るだけでなく、各地で開催されるスタンプラリーイベントに参加することで、旅の楽しみが何倍にも広がります。瀬戸内海の穏やかな波、島々を繋ぐ美しい橋、そして地元ならではのグルメや文化に触れながら、自分のペースでゆっくりと巡るポタリングは、日常の喧騒から離れた特別な時間を提供してくれます。スタンプラリーという目的があることで、どこを訪れるべきか明確になり、初めての方でも迷わず充実した旅を計画できるのです。この記事では、しまなみ海道での11月のポタリングとスタンプラリーについて、初心者の方にもわかりやすく、詳しくご紹介していきます。

目次

しまなみ海道が世界に誇るサイクリングロードである理由

しまなみ海道は、広島県尾道市から愛媛県今治市までを結ぶ全長約60キロメートルの自動車専用道路として知られていますが、その最大の特徴は自転車や歩行者が安全に通行できる専用道が完備されている点にあります。この道路は、瀬戸内海に浮かぶ向島、因島、生口島、大三島、伯方島、大島という6つの島を橋で繋いでおり、島から島へと自転車で渡りながら、海の上を走る爽快感を味わうことができます。

この独特なサイクリング環境は、世界的にも高く評価されています。アメリカの有名なニュースネットワークであるCNNが選定した「世界7大サイクリングロード」にも選出され、フランスのミシュランガイド誌でも星1つという評価を獲得しました。世界中のサイクリング愛好家が訪れる聖地として、しまなみ海道の名は国際的にも知られているのです。

各橋には自転車と歩行者が専用で使える道が設けられているため、車の往来を気にすることなく、安心してサイクリングを楽しめます。橋の上から眺める瀬戸内海の風景は、晴れた日には青い海と空が一体となり、まさに絶景と呼ぶにふさわしい光景が広がります。道路には通称「ブルーライン」と呼ばれる青い線が引かれており、この線に沿って走れば道に迷うこともなく、初心者でも安心してルートを辿ることができるのです。

11月がしまなみ海道サイクリングに最適な理由

11月のしまなみ海道は、多くのサイクリストやポタリング愛好家から最も快適なシーズンとして支持されています。瀬戸内海特有の温暖な気候により、秋になっても比較的暖かい日が続き、長時間のサイクリングでも体力的な負担が少なくて済みます。夏のように汗だくになることもなく、冬のように寒さで身体が固まることもない、まさに理想的な気温帯での走行が可能です。

10月から11月にかけての秋シーズンは、初めてしまなみ海道を訪れる方にも特におすすめできる時期です。気温が安定しているため、体調を崩しにくく、体力に自信がない方でもゆっくりとしたペースで島々を巡ることができます。また、紅葉のシーズンでもあるため、島々の山々や木々が色づき始め、サイクリング中に秋ならではの美しい自然の景観を楽しむことができます。

ただし、11月も下旬に入ると朝晩は冷え込むことがありますので、服装には少し注意が必要です。サイクリングジャージの上に薄手のウィンドブレーカーアームカバーを用意しておくと、気温の変化に柔軟に対応できます。日中は暖かくても、海の上を渡る橋では海風が強く吹くことがあり、体感温度が下がることもあるため、脱ぎ着しやすいレイヤリングを意識した服装が理想的です。

2025年11月に開催中のスタンプラリー情報

2025年11月現在、しまなみ海道エリアでは複数の魅力的なスタンプラリーイベントが同時開催されており、ポタリングをより楽しく充実したものにしてくれます。これらのスタンプラリーに参加することで、ただ自転車で走るだけでなく、明確な目的を持って島々を巡る楽しみが加わり、旅の満足度が大きく向上します。

しまなみ海道魅力発見デジタルスタンプラリーは、2025年10月3日から12月31日までの期間で開催されているイベントです。このスタンプラリーは今治市内のしまなみ海道エリアを対象としており、各スポットの魅力を発見しながら巡ることができます。スマートフォンのアプリを使ってスタンプを集める形式のため、紙のスタンプ帳を持ち歩く必要がなく、サイクリング中も身軽に参加できるのが大きなメリットです。

次に、SHIMAHIMERIDEデジタルスタンプラリー&フォトコンテストは、2026年3月15日までという長期間開催されているイベントで、しまなみ海道を含む愛媛県内の広範囲をカバーしています。このイベントの特徴は、デジタルスタンプラリーだけでなく、フォトコンテストも同時に行われている点です。サイクリング中に撮影した瀬戸内海の美しい風景や島々の名所の写真を応募することで、スタンプ収集と写真撮影の両方を楽しめる、まさに一石二鳥の企画となっています。

しまなみゆめしまやまなみサイクルスタンプラリー2025は、しまなみ海道だけでなく、ゆめしま海道、やまなみ海道という3つの異なるサイクリングルートを対象としたスタンプラリーです。自転車で各エリアを巡りながらスタンプを集め、各エリアを完走すると記念品がもらえる仕組みになっています。さらに、2エリア以上を完走すると、特産品や宿泊券が当たる抽選に応募できるという魅力的な特典もあります。海と山、そして瀬戸内の風を感じながら複数のルートを制覇する達成感は、サイクリストにとって大きなやりがいとなるでしょう。

四国巡りんくは、2025年7月10日に発表された比較的新しいスタンプラリーで、しまなみ海道を含む複数のサイクリングルートが対象となっています。四国全体のサイクリング環境を活かした広域的なイベントで、長期間にわたって楽しめる内容となっており、何度も訪れるリピーターにも新鮮な楽しみを提供しています。

なお、4月18日から8月31日まで開催されていた「ナショナルサイクルルートスタンプラリー」は既に終了していますが、このような大規模なイベントが年間を通じて複数開催されることからも、しまなみ海道のサイクリング文化の盛り上がりがうかがえます。

レンタサイクルで気軽にポタリングを始める方法

しまなみ海道でサイクリングを楽しむには、自分の自転車を持参する方法もありますが、レンタサイクルの利用が非常に便利です。公共のレンタサイクルサービスである「しまなみレンタサイクル」は、しまなみジャパンによって運営されており、しまなみ海道沿いに全部で10箇所のターミナルが設置されています。

レンタサイクルの料金は、最も一般的なクロスバイクやシティサイクルで1日あたり2,000円から3,000円程度と、比較的手頃な価格設定になっています。例えば、人気のクロスバイクは1日2,000円でレンタルでき、初心者にも扱いやすい車種となっています。体力に自信のない方や坂道が心配な方には、電動アシスト自転車も用意されており、こちらを選択することで楽にサイクリングを楽しむことができます。

しまなみ海道沿いの10箇所のレンタサイクルターミナルは、尾道側と今治側の両方に配置されており、どちら側からでもスタートすることが可能です。特に便利なのが「乗り捨てシステム」で、どのターミナルでも自転車の借り出しと返却が可能となっています。例えば、尾道で自転車を借りて今治で返却するといった片道サイクリングができるため、疲れた帰り道は電車やバスで戻るという柔軟なプランを立てることができます。

2025年10月8日には、尾道港の自転車レンタルターミナルが尾道駅前に移転し、駅からのアクセスがさらに便利になりました。また、2023年9月1日にはレンタサイクルの料金体系が改定されましたので、最新の料金や営業時間については公式サイトで確認することをおすすめします。

レンタサイクルを利用する方には、ヘルメットが無料で提供されます。安全面を最優先に考え、必ずヘルメットを着用してサイクリングを楽しみましょう。ただし、ヘルメットのみの貸し出しは行っていないため、自転車とセットでの利用となります。

各ターミナルには営業時間が設定されているため、自転車を借りる際と返却する際には必ず営業時間内であることを確認してください。営業時間外には返却できないため、時間に余裕を持った計画を立てることが大切です。

初心者におすすめのポタリングルート

しまなみ海道の全長は約70キロメートルありますが、初心者やポタリング派の方は、全区間を一度に走破する必要はありません。自分の体力やペースに合わせて、無理のない範囲でルートを選ぶことが楽しむための最大のコツです。

初心者に最もおすすめなのが、尾道から生口島の瀬戸田までの約35キロメートルのルートです。このルートの最大の魅力は、瀬戸田からは尾道まで直行できるフェリーがあるため、帰りは船で楽に戻ることができる点にあります。行きは自転車でゆっくりと島々の景色を楽しみ、疲れた帰り道は船に乗ってリラックスしながら戻るという、効率的で体力的にも無理のないプランを立てることができます。

生口島は「瀬戸田レモン」で有名な島で、観光スポットやカフェ、レストランも充実しています。途中での休憩も楽しい時間になり、特にタコ料理やレモンを使ったスイーツなど、島ならではのグルメを味わうことができます。地元の特産品を使った料理は、サイクリングで消費したエネルギーを美味しく補給してくれます。

もう一つの初心者向けコースとして、サンライズ糸山(今治側のレンタサイクルターミナル)で自転車を借りて、来島海峡大橋を渡り、大島をじっくりとサイクリングした後、今治へ戻るというプランがあります。このルートは往復で約30キロメートル程度となり、半日で楽しむことができるため、時間に余裕がない方や体力に不安がある方にも適しています。

大島には亀老山展望公園があり、ここからの景色は絶景として知られています。来島海峡をはじめ、瀬戸内海の360度のパノラマビューを楽しむことができ、サイクリングの疲れを癒してくれる素晴らしい景観が広がります。

ポタリングのペース配分については、初心者の場合、1時間に約10キロメートル進むペースを目安にすると良いでしょう。半日で30キロメートル、1日で50キロメートル程度を目標にすると、無理なく楽しむことができます。しまなみ海道の全長70キロメートルを走破するには、休憩時間を含めると10時間以上かかることもあるため、1泊2日で計画するのが最もおすすめです。

ポタリング中は、無理をせず自分のペースで進むことが何よりも大切です。島々には「サイクルオアシス」と呼ばれる休憩スポットが70カ所以上設置されており、地元の方々がボランティアで運営しています。こうした休憩スポットを活用しながら、ゆっくりと島巡りを楽しむことで、サイクリングの疲れを溜めずに済みます。

しまなみ海道で味わう絶品グルメスポット

サイクリング中の楽しみの一つは、地元ならではのグルメを味わうことです。しまなみ海道の島々には、瀬戸内海の新鮮な海の幸や地元の特産品を使った料理を提供する飲食店が数多くあり、サイクリングで消費したエネルギーを美味しく補給できます。

今治市の名物といえば「焼豚玉子飯」です。これは今治のB級グルメとして全国的にも有名で、焼豚と目玉焼きをご飯の上に載せたシンプルながら絶品の料理です。ボリュームがあり、サイクリングでエネルギーを消費した後の食事にぴったりで、多くのサイクリストに愛されています。今治はタオルで有名ですが、食の面でも魅力があり、瀬戸内海の新鮮な魚介類を使った料理が豊富に楽しめます。

生口島(瀬戸田)では、タコとレモンを使った料理が名物です。お食事処ちどりでは、特盛蛸天丼卵とじが人気で、丼からはみ出すほどのボリュームで多くのサイクリストを満足させています。また、瀬戸田レモンを使ったスイーツやドリンクも見逃せません。レモンの爽やかな酸味が、サイクリングで疲れた身体をリフレッシュしてくれます。

因島では、カフェレストラン六大陸が有名です。こちらでは、お椀からはみ出すほどのボリューム満点の海鮮丼が提供され、新鮮な瀬戸内海の海の幸を存分に堪能できます。目の前の海で獲れた魚介類を使った料理は、鮮度抜群で味わい深いものばかりです。

伯方島といえば「伯方の塩」が全国的に知られていますが、この塩を使った伯方の塩ラーメンも人気です。塩のまろやかな味わいが、ラーメンの美味しさを引き立てています。また、パティスリー ティーズカフェ タマヤでは、宝石のように美しい絶品スイーツやケーキが楽しめ、オーシャンビューの店内で優雅なひとときを過ごせます。海を眺めながらのティータイムは、サイクリングの疲れを癒す最高の時間となるでしょう。

大三島では、猪骨ラーメンという珍しいラーメンが提供されています。猪の骨から取った出汁は独特の風味があり、他ではなかなか味わえない一品です。また、2020年にオープンしたWAKKAは、自転車の持ち込みが可能なオーシャンビューのカフェレストランで、サイクリストに人気のスポットとなっています。

サイクリストに優しい宿泊施設

1泊2日でしまなみ海道を楽しむ場合、サイクリストに優しい宿泊施設を選ぶことが非常に重要です。自転車の保管場所や整備工具の有無、輪行サービスなど、サイクリストに配慮した設備が整っている宿を選ぶことで、安心して旅を楽しむことができます。

尾道側でサイクリストに最も人気なのが、ONOMICHI U2内にある「HOTEL CYCLE」です。この宿泊施設は、自転車に乗ったままチェックインとチェックアウトができるという画期的なシステムを採用しています。客室内にはサイクルハンガーが設置されており、愛車を部屋の中で保管できるため、盗難の心配もありません。自分の自転車を大切にするサイクリストにとって、これほど安心できる環境はないでしょう。

しまなみ海道のちょうど中間地点にあたる大三島や生口島には、サイクリストに人気の宿泊施設が集中しています。大三島では、多々羅大橋の近くに2020年にオープンした「WAKKA」が人気です。コテージ、グランピングドームテント、ドミトリーなど多様な宿泊スタイルが用意されており、レンタサイクルや修理サービスなど、包括的なサイクリングサポートが受けられます。また、民宿なぎさは、しまなみ海道サイクリストに人気の宿で、リーズナブルな価格で海鮮中心の夕食が楽しめ、屋外にサイクルラックが完備されています。

生口島では、「Link輪空」というサイクリスト専用の小さなゲストハウスが人気です。オーナーが自転車愛好家で、メンテナンス工具が完備された専用の整備小屋もあり、旅の途中で自転車の調整が必要になった場合も安心です。サイクリストならではの悩みや質問にも親身に応えてくれるため、初心者にもおすすめの宿泊施設です。

公式のしまなみサイクリング宿泊サイトでは、サイクリストが宿泊施設を選ぶ際に重視するポイント、例えば自転車の安全な保管場所や輪行サービスなどの情報が整理されています。多くの宿泊施設で、サイクルラックやメンテナンス用品が用意されているため、事前に確認しておくことで、より快適な旅を実現できます。

しまなみ海道へのアクセス方法

しまなみ海道へのアクセス方法は、鉄道、バス、自家用車などいくつかの選択肢があります。自転車を持参する場合は、輪行や車載での移動が一般的です。

しまなみ海道の玄関口は、愛媛県側がJR今治駅、広島県側がJR尾道駅です。しまなみ海道には鉄道が通っていませんが、両側の玄関口ともに鉄道でのアクセスが便利です。東京や大阪方面から今治駅へ向かう場合は、新幹線で岡山駅まで行き、そこから松山行きの特急「しおかぜ号」(予讃線)に乗り換えると今治駅に到着します。尾道駅へは、新幹線で福山駅まで行き、そこから在来線で尾道駅に向かうルートが一般的です。

自転車を持参する場合は、輪行袋に収納して電車内に持ち込むことができます。一部の路線では、サイクルトレインとして自転車をそのまま載せられるサービスもありますが、事前に確認が必要です。

しまなみ海道を通る高速バス「しまなみライナー」は、広島市内や福山市から今治駅前を結んでいます。広島今治しまなみライナーは約2時間40分、福山今治しまなみライナーは約1時間30分で到着します。バスで自転車を輸送する場合、輪行袋に入れてトランクルームに積み込む方法があります。広島からのしまなみライナーでは、輪行バッグに入れた自転車を乗客自身がトランクルームに積み込むことで、1台のバスにつき最大4台まで自転車の積載が可能です。

サイクリストに特におすすめなのが、自転車をほぼそのままバスの車内に持ち込める高速バス「しまなみサイクルエクスプレス」です。このバスは土日祝日のみ尾道今治間を3往復しており、自転車の前輪を外せば、輪行袋に入れなくても持ち込むことができます。運賃は2,250円に加え、自転車積載料金550円が必要で、1台のバスにつき最大6台まで自転車の積載が可能です。輪行の準備が面倒という方や、帰りの体力を温存したいという方には、この専用バスの利用が非常に便利です。

サイクリングの持ち物と服装

しまなみ海道でのサイクリングを快適に楽しむためには、適切な持ち物と服装の準備が大切です。特に初心者の方は、何を持っていけばいいのか迷うこともあるでしょう。

初心者向けのコースであれば、普段着でも問題ありませんが、長距離を走る場合は、吸湿速乾性のあるポリエステルや化学繊維の素材がおすすめです。伸縮性のある動きやすい服装を選び、ジーンズやスカートなど動きを制限するものは避けましょう。

11月の服装としては、長袖のサイクリングジャージに薄手のウィンドブレーカーを組み合わせると、気温の変化に柔軟に対応できます。アームカバーがあると、暑くなったら外すことができて便利です。下半身は、男性であればカーゴパンツやハーフパンツ、女性はレギンスがおすすめです。

靴はスニーカーが基本ですが、サンダルやヒールのある靴は避けましょう。長時間ペダルを漕ぐため、クッション性のある靴が快適です。サイクリンググローブがあると、腕の疲労を軽減し、転倒時の手の保護にもなります。また、サングラスは日差しの強い日には目を保護するために有用です。

水分補給のための飲料水は必須です。最低でも500ミリリットルのペットボトルを携帯し、島々のコンビニや自動販売機で補給しましょう。着替えも1セット持っていると、汗をかいた後に快適に過ごせます。日焼け止めは、11月でも紫外線は強いため、露出している肌に塗布しましょう。保険証のコピーや、痛み止めのシップなども、万が一のために持参すると安心です。

初心者がサイクリングで最も悩むのが、お尻の痛みです。長時間サドルに座っていると、どうしてもお尻が痛くなってきます。これを軽減するために、クッション性のあるサイクリングパンツやサドルカバーを利用すると効果的です。

持ち物を収納するためのバッグも必要です。リュックサックでも構いませんが、長時間背負っていると肩や背中が疲れることがあります。サイクリング用のベスト(ジレ)には背中にポケットが付いているものもあり、コンパクトで便利です。また、自転車に取り付けるサドルバッグやハンドルバッグを利用すると、身体への負担を軽減できます。

橋の通行料金が無料化されている今がチャンス

しまなみ海道のサイクリングの大きな魅力の一つは、自転車の橋の通行料金が無料化されていることです。2026年3月31日まで「しまなみサイクリングフリー」により、すべての橋の通行料が無料となっています。

通常時の料金は、因島大橋50円、多々羅大橋100円、来島海峡大橋200円など、尾道から今治まで合計500円かかります。各橋の料金所で50円から200円程度を賽銭箱のような料金箱に小銭を入れる方式で支払います。しかし、現在は無料化キャンペーン中のため、これらの料金を支払う必要はありません。

ただし、原付バイク(125cc以下)は無料化の対象外となっているため、注意が必要です。自転車やポタリングで訪れる方には非常に嬉しい無料化施策で、気軽にサイクリングを楽しむことができるのです。

サイクリングの所要時間とペース配分

しまなみ海道のサイクリングロードは約70キロメートルから80キロメートルあり、所要時間は走行する方の体力や経験によって大きく異なります。サイクリング初心者の方は1時間で約10キロメートル程度、普段から自転車に慣れている方は1時間で15キロメートルから20キロメートル程度走ることができます。

一気にしまなみ海道をサイクリングする場合、平均で約8時間から9時間ほどかかります。競技用サイクルで普段から鍛えている方は半日程度で完走される方もいますが、通常は1日から2日かかると考えておくのが妥当です。ポタリングでゆっくりと景色を楽しみながら走る場合は、さらに時間がかかることもあります。

休憩時間や食事の時間、観光スポットでの滞在時間なども考慮に入れると、1泊2日でじっくりと楽しむのが最も理想的なプランと言えるでしょう。

絶景スポットと展望台で瀬戸内の美しさを堪能

しまなみ海道には、瀬戸内海の美しい風景を一望できる絶景スポットが数多く存在します。サイクリングの途中で立ち寄ることで、旅の思い出がさらに特別なものになります。

しまなみ海道で最も有名な展望スポットの一つが、大島にある亀老山展望公園です。標高307.8メートルの位置にあり、来島海峡大橋と瀬戸内海の島々を一望できます。この展望台は建築家の隈研吾氏が設計したもので、「日本の展望スポットランキング2017」で第2位に選ばれるほどの人気です。夕日の時間帯は特に美しく、橋のライトアップと合わさった夜景も見事です。少し坂道を登る必要がありますが、その苦労を補って余りある絶景が待っています。

来島海峡展望館は、来島海峡大橋を間近に見ることができる今治側に位置する人気のスポットです。望遠鏡が設置されており、細部まで橋の構造を観察することができます。ツアーグループや海外からの観光客にも人気で、地元の特産品を販売する売店も併設されています。

整備された遊歩道を2、3分歩くだけでアクセスできる糸山展望台は、気軽に立ち寄れる展望スポットです。レストランも併設されており、しまなみ海道の景色を眺めながら食事を楽しむことができます。今治側からサイクリングを始める方には、スタート直後に訪れやすい場所です。

因島にある白滝山展望台は、約700体の石仏が並ぶユニークな場所です。展望台からは、因島大橋と周辺の島々を見渡すことができ、宗教的な雰囲気と自然の景観が融合した独特の空間となっています。

大三島にある開山公園からは、多々羅大橋、大三島橋、伯方・大島大橋という3つの橋を同時に眺めることができる贅沢なスポットです。それぞれ異なるデザインの橋を一度に見られる場所は限られており、写真撮影にも最適です。

しまなみ海道サイクリングの注意点

しまなみ海道は初心者にも優しいサイクリングコースですが、いくつかの注意点を押さえておくことで、より安全に楽しむことができます

最短コースでも今治駅から尾道駅までは約76キロメートルあり、峠やカーブの多い道もあります。初心者の場合、1日に約40キロメートル進めれば良い方なので、全線を走破するには最低でも2日はかかると考えておきましょう。無理をせず、自分の体力に合わせたルート計画を立てることが大切です。疲れたらサイクルオアシスや休憩スポットで休み、水分補給を忘れずに行いましょう。

しまなみ海道には、道しるべとなる青いライン「ブルーライン」が引かれています。このラインに沿って走れば、道に迷う心配はありません。初心者の方は、このブルーラインを頼りにすると安心です。

自転車は車両の一種ですから、交通ルールを守って走行しましょう。橋の上では歩行者との共用区間もあるため、スピードを控えめにして、歩行者を優先しましょう。また、島内の一般道では車との共存も必要ですので、安全運転を心がけてください。

サイクリング当日の天候は事前に必ず確認しましょう。雨天時は視界が悪くなり、路面も滑りやすくなるため、無理をせずに予定を変更する勇気も必要です。11月は比較的天候が安定していますが、急な天候の変化に備えてレインウェアを持参すると安心です。

ポタリングの楽しみ方

しまなみ海道でのポタリングは、競技としてのサイクリングとは異なり、のんびりと景色を楽しみながら走ることが目的です。11月の爽やかな気候の中、自分のペースでゆったりと島々を巡ることで、日常のストレスから解放される贅沢な時間を過ごせます。

スマートフォンやカメラを持参して、美しい景色を写真に収めるのもポタリングの醍醐味です。SHIMAHIMERIDEデジタルスタンプラリーのフォトコンテストに応募すれば、素敵な賞品が当たる可能性もあります。橋の上からの眺望、展望台からのパノラマ、島々の路地裏、カフェでの食事など、シャッターチャンスは無限にあります。

サイクルオアシスでは、地元の方々との触れ合いも楽しみの一つです。島の暮らしや歴史、おすすめスポットなど、地元の人ならではの情報を教えてもらえることもあります。温かい島の人々との交流が、旅をさらに思い出深いものにしてくれます。

しまなみ海道の6つの島は、それぞれに異なる特色を持っています。向島は尾道に最も近く、因島は造船業が盛んで、生口島はレモンの産地として有名です。大三島は「神の島」と呼ばれる歴史ある島で、伯方島は塩の生産地、大島は造船と海運の島として知られています。各島の個性を感じながら走ることで、より深くしまなみ海道を理解できます。

11月のしまなみ海道で最高の思い出を

11月のしまなみ海道は、快適な気候の中でポタリングやサイクリングを楽しむのに最適な季節です。複数のスタンプラリーイベントも開催されているため、目的を持って島々を巡ることで、より充実した旅の体験ができます。

レンタサイクルを利用すれば、自転車を持っていなくても気軽に参加でき、初心者向けのコースも豊富に用意されています。島々のグルメスポットやカフェで地元の味を楽しみ、サイクリストに優しい宿泊施設で疲れを癒しながら、ゆっくりと旅を満喫しましょう。

世界が認めた美しいサイクリングロード、しまなみ海道で、秋の瀬戸内海を感じる素敵なポタリング体験をお楽しみください。スタンプラリーに参加すれば、記念品や特産品が当たるチャンスもあり、旅の思い出がさらに特別なものになることでしょう。

2026年3月31日まで橋の通行料が無料となっているこの機会に、ぜひしまなみ海道を訪れてみてください。10箇所のレンタサイクルターミナルが整備され、70カ所以上のサイクルオアシスがあり、サイクリストを温かく迎え入れる環境が整っています。

安全に注意しながら、自分のペースで無理なく楽しむことが、しまなみ海道サイクリングを成功させる秘訣です。ぜひこの11月、しまなみ海道でのポタリングとスタンプラリーに挑戦してみてください。瀬戸内海の穏やかな風と美しい景色が、きっと素晴らしい思い出を作ってくれることでしょう。

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