敦賀シェアサイクルは、福井県敦賀市内に設置された15カ所のサイクルポートから赤い電動アシスト自転車を借りて、港町の観光スポットを巡ることができるシェアサービスです。氣比神宮やレトロな街並みを自転車で巡る港町ポタリングは、2024年3月の北陸新幹線延伸開業により東京から最速3時間8分でアクセスできるようになった敦賀を効率よく観光する最適な方法として注目を集めています。つるがシェアサイクルを利用すれば、2000年以上の歴史を持つ越前国一宮の氣比神宮、明治から昭和初期の面影を残す敦賀赤レンガ倉庫や博物館通りのレトロな街並み、日本三大松原のひとつである気比の松原、人道の歴史を伝える敦賀ムゼウムなど、敦賀の魅力的なスポットを自分のペースで巡ることができます。本記事では、敦賀シェアサイクルの利用方法から、港町ポタリングで訪れたいおすすめスポット、氣比神宮の見どころ、レトロな街並みの魅力まで、敦賀を自転車で楽しむための情報を詳しくお伝えします。

つるがシェアサイクルとは
つるがシェアサイクルとは、敦賀市内に設置されたサイクルポートのどこでも借りられ、どこでも返すことができる自転車のシェアサービスのことです。観光はもちろん、通勤や通学、お買い物など普段の移動手段としても利用できる便利なサービスとして、地元住民や観光客に親しまれています。
つるがシェアサイクルの特徴と利用できる自転車
つるがシェアサイクルの最大の特徴は、赤い電動アシスト自転車を利用できることにあります。敦賀市内は比較的平坦な地形が多いものの、電動アシスト機能があることで、坂道や長距離移動も楽に行えます。市内15カ所に設置されたサイクルポートは、主要な観光スポットの近くに配置されているため、効率よく観光を楽しむことができます。敦賀市内には合計81台の電動アシスト付き自転車が配備されており、多くの観光客が同時に利用しても自転車が不足することなく快適にポタリングを楽しめる体制が整っています。
サイクルポートの設置場所
敦賀市内のサイクルポートは、観光客の利便性を考慮した場所に設置されています。敦賀駅ポートは、北陸新幹線の終着駅である敦賀駅に隣接するオルパーク内にあり、観光の起点として最も便利な場所となっています。駅に到着してすぐに自転車を借りることができるため、電車を降りてからすぐにポタリングをスタートできます。
氣比神宮前ポートは、越前国一宮である氣比神宮のすぐ近くにあり、参拝に最適な場所です。敦賀市立博物館ポートは、レトロな博物館通りの散策に便利で、歴史ある街並みを楽しむ拠点として活用できます。敦賀赤レンガ倉庫ポートは、国の登録有形文化財である赤レンガ倉庫の観光に便利な場所にあります。人道の港敦賀ムゼウムポートは、歴史を学べる資料館の近くにあり、敦賀港の人道的な歴史に触れたい方に最適です。
気比の松原ポートは、日本三大松原のひとつである気比の松原の散策に最適で、白砂青松の美しい景観を楽しむ拠点となります。日本海さかな街ポートは、日本海側最大級の海鮮市場でグルメを楽しむのに便利です。西福寺ポートは、国の重要文化財に指定された寺院の参拝に最適で、美しい庭園を堪能できます。このほかにも、白銀交差点ポート、キッズパークつるがポート、おさかな通りポート、きらめきみなと館前ポート、敦賀市役所ポート、柴田氏庭園ポート、敦賀市総合運動公園ポートが設置されており、敦賀市内のさまざまなエリアをカバーしています。
利用時間と料金体系
つるがシェアサイクルの貸出・返却時間は、午前5時から深夜24時までとなっています。早朝から夜遅くまで利用できるため、自分のペースで観光を楽しむことができます。
料金体系については、1回会員の場合、最初の60分は220円で利用でき、延長は30分ごとに110円となっています。1日利用する場合は1650円で借りることができます。1日パスの場合、つるがシェアサイクル事務局で購入すると1650円(カード代込)、コンビニエンスストアまたはWEBサイトで購入すると1430円で購入できます。1日パスを購入すれば、時間を気にせずに観光を楽しむことができるため、複数のスポットを巡る予定の方にはお得な選択となっています。
つるがシェアサイクルの利用方法
つるがシェアサイクルの利用方法は簡単です。まず、WEBサイトから会員登録を行います。登録の際には、クレジットカード情報の入力が必要となります。会員登録が完了したら、スマートフォンで専用アプリをダウンロードして自転車を予約します。予約するとパスコードが発行され、ポートに停まっている自転車の操作パネルにパスコードを入力すれば鍵が開く仕組みです。また、お手持ちの交通系ICカード(Suica、PASMOなど)を登録すれば、ワンタッチで自転車の錠が開き、すぐに乗り出すことができます。返却時は、市内15カ所のどのポートに返却しても大丈夫です。観光コースに合わせて、出発地と異なるポートに返却することも可能なため、効率的な観光ができます。
つるがシェアサイクル事務局は、JR敦賀駅に隣接する交流施設オルパークの1階総合案内所内にあり、受付時間は午前8時から午後7時までとなっています。ヘルメットの貸出も行っているため、安全に自転車観光を楽しむことができます。
氣比神宮の見どころと魅力
氣比神宮は、福井県敦賀市曙町にある神社で、越前国一宮として2000年以上の歴史を持つ由緒ある神社です。北陸道総鎮守として古くから人々の崇敬を集め、現在も多くの参拝者が訪れています。敦賀シェアサイクルを利用すれば、敦賀駅から約5分で到着できるため、港町ポタリングの最初の目的地として最適です。
氣比神宮の歴史と由緒
氣比神宮の創建は非常に古く、古事記や日本書紀にもその名が記されています。社殿は大宝2年(702年)の建立と伝えられており、1300年以上の歴史があります。敦賀は天然の良港を有するとともに、北陸道諸国から畿内への入り口であり、対外的にも朝鮮半島への玄関口にあたる要衝でした。氣比神宮はそのような立地にあることから、「北陸道総鎮守」と称されて朝廷から特に重視された神社でした。式内社(名神大社)に列せられ、越前国一宮として崇敬されてきました。旧社格は官幣大社で、現在は神社本庁の別表神社に指定されています。
氣比神宮のご祭神とご利益
氣比神宮には七柱のご祭神が祀られています。主祭神は伊奢沙別命(いざさわけのみこと)で、氣比大神とも呼ばれています。食物を司る神様として、衣食住の守護神、海上安全、農漁業の神様として信仰されています。また、仲哀天皇、神功皇后、応神天皇、日本武尊、玉姫命、武内宿禰命も祀られており、無病息災、延命長寿、安産、交通安全などのご利益があるとされています。
大鳥居は日本三大木造鳥居のひとつ
氣比神宮の象徴とも言える大鳥居は、高さ10.9メートル、柱間7.3メートルの朱塗りの木造鳥居です。奈良県の春日大社、広島県の厳島神社と並ぶ日本三大木造鳥居のひとつとして知られており、国の重要文化財に指定されています。この大鳥居は寛永年間(1624年から1644年)に建てられたもので、第二次世界大戦中の空襲を免れたため、江戸時代に造られた当時のままの姿を今に伝えています。鮮やかな朱色の鳥居は、写真撮影スポットとしても人気があります。
長命水で無病息災を願う
氣比神宮境内にある「長命水」は、西暦702年(大宝2年)、神宮の造営中に突然湧き出したと伝えられる霊水です。御祭神が無病息災や延命長寿の神であることから、「長命水」という名前がつけられました。参拝者はこの長命水を飲むことで、無病息災や長寿のご利益を得られると言われています。境内を訪れた際には、ぜひ長命水を味わってみてください。
松尾芭蕉ゆかりの地としての氣比神宮
俳聖・松尾芭蕉は、「おくのほそ道」の旅で中秋の名月を詠むことを目的のひとつに敦賀を訪れました。敦賀滞在中、芭蕉は氣比神宮を参拝し、数々の名句を生み出しました。氣比神宮で詠まれた2句は「おくのほそ道」に掲載されており、境内には芭蕉の句碑も建てられています。2016年には境内地のほぼ全域が、国の名勝「おくのほそ道の風景地」に指定されました。芭蕉が詠んだ「月清し遊行のもてる砂の上」という句は、氣比神宮の境内の美しさを詠んだものとして知られています。
氣比神宮へのアクセス方法
氣比神宮へのアクセスは、JR敦賀駅から「ぐるっと敦賀周遊バス」で約3分、「氣比神宮」停留所下車です。タクシーを利用する場合は約5分です。つるがシェアサイクルを利用する場合は、敦賀駅から約5分で到着できます。マイカーを利用する場合は、北陸自動車道・敦賀ICより約10分で、無料駐車場も完備されています。
敦賀のレトロな街並みを巡る
敦賀は明治から昭和初期にかけてヨーロッパ諸国との交流の拠点となっていた港町であり、当時の歴史的建造物や街並みが今も残されています。ノスタルジックな雰囲気漂う街並みを自転車で巡れば、タイムスリップしたような感覚を味わうことができます。
敦賀赤レンガ倉庫の歴史と見どころ
敦賀港の東側に2棟並んで建つ赤レンガ倉庫は、福井県内でも有数のレンガ建築物です。外国人技師の設計によって1905年(明治38年)に建てられ、当時は石油貯蔵庫として使われていました。2009年1月には、北棟・南棟・煉瓦塀が国の登録有形文化財に登録されました。重厚感あふれる赤レンガの建物は、敦賀の近代化を象徴する建築物として、多くの観光客を惹きつけています。
北棟はジオラマ館として公開されており、全長27.6メートル、奥行き7.5メートルの鉄道と港のジオラマがあります。明治後期から昭和初期の敦賀の街並みが精巧に再現されており、ジオラマショーや顔出し体験なども楽しめます。かつての敦賀の賑わいを感じることができる貴重な展示です。南棟にはレストランやカフェが入っており、赤レンガの雰囲気の中で食事やお茶を楽しむことができます。
博物館通りで歴史とショッピングを楽しむ
博物館通りは、明治から戦前にかけて、銀行や郵便局、公設市場や百貨店などが多く並び、たくさんの人が行き交った中心地です。旧大和田銀行本店が当時の姿を残しながら敦賀市立博物館に生まれ変わったことから、「博物館通り」と呼ばれ今も親しまれています。
白い石畳が敷かれた通りには、古い町屋を改修して誕生したカフェや雑貨店などの「町家ショップ」が並びます。「紙わらべ資料館」や「市場建設記念碑」などの見どころもあり、歴史を感じながらカフェやショッピングも楽しめます。懐かしいレトロな通りには、古い建物をリノベーションした新しいお店も並び、伝統と現代が融合した独特の雰囲気を醸し出しています。自転車を停めて、ゆっくりと街並みを散策するのがおすすめです。
金ケ崎緑地エリアで港町ムードを満喫
敦賀の港町ムードを一気に感じたいなら、金ケ崎緑地エリアがおすすめです。このエリアには、旧敦賀港駅舎(敦賀鉄道資料館)、人道の港敦賀ムゼウム、さらには恋愛成就で有名な金崎宮など、歴史あるスポットが集まっています。海を望む緑地では、のんびりと散歩を楽しむことができ、夕暮れ時には美しい夕日を眺めることもできます。港町ならではの風景が広がり、写真撮影にも最適なスポットです。きらめきみなと館側には、昭和初期に建てられた現役の倉庫群があり、レトロな雰囲気が漂う倉庫群は、敦賀港の歴史を今に伝える貴重な建物です。港町として栄えた敦賀の面影を感じることができます。
人道の港敦賀ムゼウムで学ぶ歴史
人道の港敦賀ムゼウムは、敦賀港の歴史的な役割を伝える資料館です。「ムゼウム」はポーランド語で資料館を意味し、敦賀とポーランドの深い縁を表しています。
敦賀港が果たした人道的な役割
敦賀港は、明治から昭和初期にかけて、ヨーロッパとの交通の拠点としての役割を担いました。特に注目すべきは、1920年代にポーランド孤児、1940年代にユダヤ難民が上陸した日本で唯一の港であるという点です。
1920年代、ロシア革命の動乱によりシベリアで家族を失ったポーランド孤児たちがいました。日本赤十字社は1920年から1922年にかけて孤児の受け入れを行い、合計763人のポーランド孤児が敦賀港に上陸しました。孤児たちは敦賀で温かいもてなしを受け、その後祖国ポーランドへと送り届けられました。この人道的な活動は、日本とポーランドの友好関係の基盤となっています。
1940年から1941年には、ナチス・ドイツの迫害から逃れるユダヤ難民がいました。リトアニアのカウナスにいた日本領事代理・杉原千畝氏は、本国の許可なく「命のビザ」を発給し、約6000人のユダヤ難民を救いました。ビザを携えたユダヤ難民たちは、リトアニアからウラジオストクを経て、敦賀港に上陸しました。苦難の旅路を経て敦賀に降り立った彼らは、敦賀の街が「天国(ヘブン)に見えた」と後に語っています。上陸した彼らに当時の敦賀市民は、リンゴなどの果物を無償で配ったり、銭湯を無料で開放したりと、温かいもてなしを行いました。
リニューアルオープンした敦賀ムゼウム
2008年3月にオープンした敦賀ムゼウムは、ポーランド孤児上陸100周年、命のビザ発給80周年を迎えた2020年11月に、展示内容をより充実させ、施設規模を拡大してリニューアルオープンしました。新しいムゼウムは、大正から昭和初期にかけて敦賀港に実際にあった建物4棟を復元した外観となっています。「税関旅具検査所」「敦賀港駅」「大和田回漕部」「ロシア義勇艦隊事務所」が復元されており、当時の港の雰囲気を感じることができます。
敦賀鉄道資料館で鉄道の歴史に触れる
敦賀鉄道資料館は、敦賀の鉄道の歴史を伝える資料館です。とんがり屋根が印象的な建物は、かつて「欧亜国際連絡列車」の発着駅として重要な位置を占めていた敦賀港駅舎を1999年に再現したものです。
敦賀と鉄道の深い関わり
敦賀港は古代より大陸に開かれた玄関口として重要な役割を果たしてきました。明治2年(1869年)、日本初の鉄道となる4路線のひとつとして、京都から敦賀間の鉄道建設が決定されました。明治15年(1882年)には日本海側で初めての線路が敦賀に敷かれ、敦賀は「鉄道と港のまち」として発展していきました。
「欧亜国際連絡列車」は、明治45年6月から新橋から金ヶ崎(後に敦賀港駅と改称)間で運行されていました。敦賀港からはウラジオストク直行の船に連絡し、ウラジオストクからはシベリア鉄道を経由してヨーロッパへと通じていました。当時、日本からヨーロッパへの移動は、船を利用して1ヶ月もかかる長旅でした。しかし、欧亜国際連絡列車とシベリア鉄道経由のルートでは、東京からパリ間をわずか17日間で結ぶことができました。このルートを通じて、多くの人々や文化が行き交いました。
敦賀は日本の鉄道史において重要な役割を果たしてきました。昭和32年には国内で最初の本格的交流電化が完成し、昭和37年には完成当時日本一、世界第5位の長さを誇る北陸トンネルが開通しました。館内には、実物資料として線路、信号機、投光機、通票閉塞機などが展示されています。また、優等列車や敦賀第一・第二機関区の鉄道模型、敦賀鉄道物語のDVD映像、鉄道開通から直流化開業までのパネル、時刻表や汽車汽船旅行案内、欧亜連絡切符の複製資料なども見ることができます。鉄道ファンはもちろん、敦賀の歴史に興味がある方にもおすすめのスポットです。
金崎宮は恋愛成就のパワースポット
金崎宮は金ケ崎城址の麓にある神社で、約400本のソメイヨシノがあり、桜の名所として知られています。恋愛成就のパワースポットとしても人気があり、「恋の宮」とも呼ばれています。
金崎宮の歴史と南北朝時代の悲劇
金崎宮の歴史は南北朝時代に遡ります。延元元年(1336年)、恒良親王・尊良親王を守護した新田義貞が足利軍と戦った古戦場です。戦いは厳しさを極め、尊良親王ら300人は籠城から半年後、城に火を放ち自害しました。中腹の金崎宮には両親王が祀られており、南北朝時代の悲劇の歴史を今に伝えています。また、織田信長が朝倉攻めをした際の古戦場としても有名で、「日本の歴史公園100選」に選定されています。
お市の方のエピソードと縁結びのお守り
織田信長が朝倉攻めの折り、信長の妹お市は、信長が浅井・朝倉両軍に挟まれ窮地に陥ったことを知らせるため、両方を紐で結んだ袋に小豆を入れ陣中に届けたという逸話があります。この故事にちなんで、金崎宮で授与されるお守りや絵馬には、両端を結んだ袋の形をしたものがあります。
花換まつりと「恋の宮」の由来
明治時代、金崎宮へ桜見物に訪れた男女が「花換えましょう」と声をかけあい、桜の小枝を交換することで思いを伝えたという風習がありました。「花換え」をしたカップルは将来幸せに恵まれるといわれ、いつしか金崎宮は「恋の宮」と呼ばれるようになりました。現在も毎年桜の季節には「花換まつり」が開催されています。例年の見頃時期は3月下旬から4月中旬で、約400本の桜が咲き誇り、桜並木からは日本海を望むこともできます。歴史ある神社と美しい桜のコラボレーションは、敦賀を代表する春の風景です。
気比の松原は日本三大松原のひとつ
気比の松原は、静岡県の三保松原、佐賀県の虹の松原と並ぶ日本三大松原のひとつです。1934年(昭和9年)に国の名勝に指定され、若狭湾国定公園の一部にもなっています。
気比の松原の規模と特徴
気比の松原は敦賀湾の奥に面し、長さ約1.5キロメートル、広さ約34万平方メートルの松原には、平均樹齢約200年の松が約17000本並んでいます。日本の海岸の松林は黒松が多いですが、気比松原では赤松が85パーセントを占めているのが特徴です。万葉集や日本書紀にも詠まれている古くから知られる敦賀の景勝地で、白砂青松の美しいコントラストは訪れる人々を魅了し続けています。
一夜の松原伝説
気比の松原には「一夜の松原」という伝説が残されています。聖武天皇の時代に、外国から異族の大船団が来襲した際、一夜にして松林が出現し、氣比神宮の神の使いである白鷺が松の頂に多数とまりました。これを見た異族は大軍勢の旗指し物とみて、恐れをなして逃げていったという伝承です。
気比の松原の散策コース
気比の松原には「日本の遊歩百選」に選ばれている遊歩道が整備されており、3つのコースがあります。所要約15分の散策コースでは、白砂青松の美しいコントラストを眺めながら気軽に散策できます。所要約20分の歴史文化コースでは、高濱虚子などの句碑を巡りながら歴史文化をたどることができます。所要約40分の森林浴コースでは、松原を存分に楽しみながらリフレッシュできます。冬には、雪化粧した松原と日本海の荒波が織りなす絶景も見どころです。四季折々の表情を見せる気比の松原は、何度訪れても新しい発見がある場所です。
西福寺の国宝級庭園を訪れる
西福寺は、南北朝時代の1368年に良如上人により創建された浄土宗鎮西派の中本山です。浄土宗では北陸地方きっての名刹として知られ、市街地の西、大原山麓に位置しています。
国の重要文化財と名勝に指定された建造物
西福寺の御影堂、阿弥陀堂、書院などの主要建物は国の重要文化財に指定されています。また、1400坪にも及ぶ書院庭園は国の名勝に指定されており、極楽浄土を地上に表現したともいわれる美しい庭園です。
書院庭園の見どころと紅葉の名所
書院庭園は昭和7年に国の名勝庭園に指定されました。三尊石、三心の滝、六字の名号橋、心字池などが配置された庭園は、浄土思想を表現した格式高い庭園として高く評価されています。特に朝日に映える新緑や紅葉は、まるで別世界のような美しさです。四季折々でさまざまな表情を見せてくれる庭園は、11月中旬頃がいちばんの見ごろで、紅葉に覆われた姿は圧巻です。拝観料は大人300円、中学生以下無料となっています。団体(30名以上)の場合は250円です。拝観時間は9時から17時(16時30分最終受付)です。
敦賀で味わいたいご当地グルメ
敦賀観光の楽しみのひとつは、地元ならではのグルメです。港町ならではの新鮮な海鮮料理から、福井県民のソウルフードまで、さまざまな美食を楽しむことができます。
ソースカツ丼は福井県民のソウルフード
福井県で「カツ丼」といえば、卵でとじるカツ丼ではなく「ソースかつ丼」を指します。ウスターソースをベースにした各店秘伝のタレに揚げたてのトンカツをくぐらせ、どんぶりに盛ったものです。甘みのあるタレとカツのサクッとした歯ごたえが特徴で、福井県民のソウルフードとして愛されています。敦賀ヨーロッパ軒は昭和14年に創業した老舗で、福井市にあるヨーロッパ軒総本店の暖簾分け第1号店です。看板メニューの「カツ丼」のほか、ミンチカツをご飯にのせた「パリ丼」や、豚肉をデミグラスソースと絡めた「スカロップ」も人気です。
敦賀港直送の新鮮海鮮グルメ
敦賀市は若狭湾に面した港町で、地元で獲れた新鮮な魚介をたっぷり使用した海鮮丼が名物です。敦賀港直送の魚介類を中心に、新鮮なネタを乗せた海鮮丼は絶品です。敦賀湾内で育てられる「敦賀真鯛」は、養殖マダイの産地としては日本最北端です。冬には水温が10度以下まで下がるため、身がしまり歯ごたえがいいのが特徴です。餌にはカニの殻を入れており、きれいな桜色でさっぱりとした味が高評価を得ています。
敦賀ラーメンと越前そば
敦賀ラーメンは、敦賀駅前を流していた屋台から生まれたご当地ラーメンです。50年以上経った今でも変わらぬ人気で、国道8号線沿いは「ラーメン街道」とも呼ばれています。福井県産のそば粉を使用した手打ちの越前そばも人気で、ソースカツ丼と越前そばを一度に楽しめるセットメニューを提供するお店もあります。
日本海さかな街でグルメ三昧
日本海さかな街は、日本海側最大級の海鮮市場です。敦賀港直送の魚介が並ぶ鮮魚店をはじめ、水産加工の店、昆布・珍味・銘菓の専門店など約40店と、海鮮丼・寿司・焼き鯖などの飲食店15店舗が軒を連ねています。カニ漁が解禁の11月6日から3月20日までの間は、カニ祭りが開催され、市場ならではのリーズナブルな価格でお買い物できます。「海老ソフトクリーム」はユニークなスイーツとして人気があり、乾煎りの干し小海老と丸干し海老、海老オイルが織りなす塩味と甘みの絶妙なハーモニーが楽しめます。
北陸新幹線で敦賀へアクセス
2024年3月16日に北陸新幹線の金沢・敦賀間が開業し、敦賀へのアクセスが大幅に改善されました。
東京から敦賀への所要時間
東京から敦賀までの所要時間は最速3時間8分となり、従来より50分短縮されました。東京から福井までは最速2時間51分で、36分の短縮となっています。東京駅から敦賀駅までを運行するのは、速達タイプの「かがやき」が9往復、金沢・敦賀間は各駅に停車する「はくたか」が5往復の合計14往復です。
大阪・名古屋方面からのアクセス
大阪方面と敦賀駅を結ぶ特急「サンダーバード」や、名古屋方面と敦賀駅を結ぶ特急「しらさぎ」は、敦賀駅で新幹線「つるぎ」と接続し、乗り換えがスムーズになりました。
おすすめの敦賀港町ポタリングコース
つるがシェアサイクルを使った、おすすめの港町ポタリングコースをご紹介します。
半日で巡る敦賀ポタリングコース
敦賀駅でシェアサイクルを借りて出発します。まずは氣比神宮へ向かい、大鳥居や長命水、境内を参拝します。所要時間は約30分です。次に博物館通りへ移動し、レトロな街並みを散策します。町家ショップでカフェ休憩もおすすめです。所要時間は約45分です。敦賀赤レンガ倉庫へ移動し、ジオラマ館を見学します。明治から昭和初期の敦賀の街並みを再現したジオラマは必見です。所要時間は約45分です。人道の港敦賀ムゼウムを見学し、敦賀港の歴史を学びます。所要時間は約45分です。最後に金ケ崎緑地を散策し、港町の風景を楽しみます。敦賀駅に戻ってシェアサイクルを返却します。
1日かけてじっくり巡るポタリングコース
半日コースに加えて、気比の松原や西福寺、日本海さかな街なども巡ります。午前中は氣比神宮と博物館通りを巡り、ランチは日本海さかな街で海鮮丼を楽しみます。午後は敦賀赤レンガ倉庫、敦賀ムゼウム、敦賀鉄道資料館を見学し、気比の松原で海を眺めながらリフレッシュします。時間に余裕があれば、西福寺の庭園も訪れてみてください。特に紅葉の季節は格別の美しさです。
敦賀市内のサイクリングコース
敦賀市内には、シェアサイクルやレンタサイクルで楽しめるサイクリングコースがいくつか整備されています。敦賀市コース(わかさいくる)は、福井県の玄関口となる敦賀駅からスタートし、氣比神宮、気比の松原、西福寺など敦賀市の主要な観光地を巡れるルートです。距離は14.0キロメートル、獲得標高66メートル、所要時間は約1時間45分となっています。若狭湾サイクリングルート「わかさいくる」は、全長約126キロメートルのサイクリングルートで、敦賀駅から若狭高浜駅を結びます。美しい自然、歴史ある町並みや寺社仏閣、港や街道に残る交易の文化、豊かな食など、サイクリングを通して敦賀・若狭地域を満喫できます。敦賀市内サイクリング(入門コース)は、敦賀駅をスタートして日本海を目指しつつ、市内をゆったりサイクリングするコースです。敦賀駅から日本海を一望できる海岸まではわずか10分程度で、天気が良ければ真っ青な日本海を見ることができます。初心者でも気軽に楽しめるコースです。
まとめ
敦賀シェアサイクルを利用した港町ポタリングは、歴史とグルメ、自然が調和する敦賀を効率よく巡る最適な方法です。2024年の北陸新幹線延伸開業により、東京から最速3時間8分でアクセスできるようになった敦賀は、ますます訪れやすい観光地となりました。
つるがシェアサイクルは、市内15カ所のサイクルポートから赤い電動アシスト自転車を借りて、氣比神宮やレトロな街並みなど敦賀の魅力的なスポットを自分のペースで巡ることができます。2000年以上の歴史を持つ越前国一宮の氣比神宮では、日本三大木造鳥居のひとつである大鳥居や長命水を参拝できます。明治から昭和初期の面影を残す敦賀赤レンガ倉庫や博物館通りでは、ノスタルジックな街並みを散策できます。人道の港敦賀ムゼウムでは、ポーランド孤児やユダヤ難民を受け入れた敦賀港の人道的な歴史に触れることができます。日本三大松原のひとつである気比の松原では、白砂青松の美しい景観を楽しめます。
港町ならではの新鮮な海鮮グルメや、福井県民のソウルフードであるソースカツ丼も敦賀観光の大きな魅力です。日本海さかな街では、日本海側最大級の海鮮市場でグルメ三昧を楽しむことができます。赤い電動アシスト自転車に乗って、歴史とグルメ、自然が調和する敦賀の港町ポタリングを、ぜひ体験してみてください。









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