香川県観音寺市のスローサイクリングは、散歩するようにのんびりと自転車で地域を巡る新しい観光スタイルとして人気を集めています。観音寺市では現在、中四国最大級となる新道の駅の整備計画が進行しており、四国八十八箇所ポタリングの拠点としても注目されています。スローサイクリングとポタリングを組み合わせることで、銭形砂絵や琴弾公園、四国霊場札所といった観音寺の名所を、自分のペースで心ゆくまで堪能できるのです。
本記事では、観音寺市が推進するスローサイクリングの魅力から、整備が進む新道の駅計画、そして四国八十八箇所ポタリングの楽しみ方まで、観音寺市でのサイクリング観光に関する情報を詳しくお伝えします。瀬戸内海の穏やかな風景を眺めながら、急がず焦らず自転車を漕ぐ旅の魅力を、ぜひ感じ取っていただければ幸いです。

観音寺市スローサイクリングとは
スローサイクリングとは、目的地を急いで目指すのではなく、散歩するようにのんびりと自転車で散策する観光スタイルのことです。 速度や距離にこだわらず、沿道の風景を楽しんだり、気になるお店に立ち寄ったり、地元の人々との交流を楽しんだりしながら、ゆったりとしたペースで自転車を漕ぐのが特徴となっています。
香川県観音寺市は瀬戸内海に面した自然豊かな街として知られており、この「スロー」な楽しみ方を観光の柱として推進しています。現代社会で忙しい日々を送る人々にとって、スローサイクリングは心身のリフレッシュにもつながる観光スタイルです。自転車は有酸素運動であり、ジョギングやランニングに比べて足や膝への負担が少ないため、普段あまり運動をしていない方でもケガをしにくいというメリットがあります。
観音寺市のサイクルツーリズム推進
観音寺市では「サイクルツーリズムの推進による観光振興」と「自転車を活用した健康へのきっかけづくり」に向けた取り組みを進めています。具体的には「観音寺市サイクリングコース普及促進の取組~スローサイクリングによるまちなみ散策~」を策定し、地域全体でサイクリング環境の整備を行っています。
観音寺市観光協会で行っているレンタサイクルの年間利用者数は4,000人を超えており、この数字は観音寺市における自転車観光の人気の高さを示しています。市ではこの利用者数に着目し、さらなるサイクルツーリズムの発展を目指した施策を展開しています。
スローサイクリングマップの活用方法
観音寺市ではスローサイクリングを広く周知するため、モデルコースや周辺の見どころ、飲食店などを紹介する「観音寺市スローサイクリングマップ」を作成しました。このマップは市役所や市観光協会、掲載店舗等で配布されています。
マップはA2判で作成されており、携帯できるように折り畳むとポケットに収まるサイズになっています。また、Googleマップのマイマップ機能を使用した「観音寺市スローサイクリングマップ(web版)」も公開されており、スマートフォンからも確認できるため、現地での利用にも便利です。2025年には「観音寺市スローサイクリング インスタグラム フォトコンテスト」が開催されたほか、SNSを活用した情報発信にも力を入れています。
観音寺スローサイクリングの3つのモデルコース
観音寺市のスローサイクリングマップでは、JR観音寺駅前の大正橋プラザを起点に、3つのモデルコースが設定されています。それぞれのコースは距離や難易度が異なるため、体力や目的に合わせて選ぶことができます。
歴史文化コースで巡る観音寺の名所
歴史文化コースは全長約4.1kmで、観音寺市の歴史と文化を満喫できるコースです。 このコースでは、市内で最も有名な観光スポットである銭形砂絵「寛永通宝」や、四国霊場第68番札所・神恵院、第69番札所・観音寺などを巡ります。
短めの距離設定となっているため、初心者や体力に自信のない方でも無理なく楽しめます。歴史ある寺社仏閣を巡りながら、観音寺の歴史と文化に触れることができる、スローサイクリングの入門に最適なコースといえるでしょう。
まちなみ散策コースで感じる観音寺の日常
まちなみ散策コースは全長約4.2kmで、観音寺の昔ながらの街並みを楽しむコースです。 ノスタルジックな路地裏などを巡り、地元の人々の暮らしを垣間見ることができます。
古い建物や商店街、地元の人々が集う場所などを巡りながら、観音寺の日常の風景を楽しむことができます。地元の飲食店やカフェに立ち寄って、ご当地グルメを味わうのもこのコースの醍醐味です。スローサイクリングの真髄である「急がない旅」を最も体感できるコースともいえます。
有明浜周遊・体力づくりコースで瀬戸内海を満喫
有明浜周遊・体力づくりコースは全長約10.7kmで、3つのコースの中で最も長いコースです。 有明浜の美しい海岸線を走りながら、瀬戸内海の絶景を楽しむことができます。
距離は長めですが、平坦な道が多く、海風を感じながら気持ちよく走ることができます。体力に自信のある方や、しっかりと運動したい方におすすめのコースです。マップではこれらのモデルコースのほか、コース周辺の観光スポット21カ所、飲食店や土産物店など39カ所を写真付きで紹介しています。
銭形砂絵と琴弾公園の魅力
銭形砂絵「寛永通宝」は金運スポットとして人気
観音寺市といえば銭形砂絵「寛永通宝」と言われるほど、市内で一番人気のある観光スポットです。 有明浜の砂に描かれた銭形砂絵は、東西122m、南北90m、周囲345mもある巨大な砂絵で、琴弾山山頂から見るときれいな円形に見えます。
この砂絵は寛永10年(1633年)に丸亀藩主・生駒高俊公を歓迎するために一夜にして作られたと伝えられています。この銭形を見たものは健康で長生きができ、お金に不自由しないと伝えられており、近年では宝くじを購入した人が高額をあてたことから金運スポットとして知られ、多くの観光客が訪れています。
銭形砂絵は毎日、日没から午後10時までライトアップされます。通常はグリーンですが、期間限定でゴールドやブルーにライトアップされることもあります。テレビ「銭形平次」のタイトルバックにも採用された、まさに観音寺市のシンボル的存在です。スローサイクリングで訪れた際には、ぜひ琴弾山山頂からその雄大な姿を眺めてみてください。
琴弾公園は日本の歴史公園100選に選出
琴弾公園は瀬戸内海国立公園にも含まれる名勝で、約48ヘクタールの広さを誇ります。 「日本の歴史公園100選」に選出されており、公園全体には5万本の黒松が群生して「日本の白砂青松百選」にも選ばれています。
公園内には銭形砂絵のほか、琴弾八幡宮や四国八十八箇所札所の観音寺・神恵院などもあります。また、125か国の珍しいコインや紙幣など約2,000点が展示されている「世界のコイン館」があり、ヤップ島の世界一大きな石貨は必見です。スローサイクリングで琴弾公園を訪れれば、一つのエリアで多くの見どころを効率よく巡ることができます。
琴弾八幡宮は勝負の神様として有名
琴弾八幡宮は琴弾山山頂にある神社で、大宝3年(703年)に創建されました。 源義経が源平合戦の勝利を祈願したことで知られ、勝負の神様として受験生など多くの参拝者が訪れます。
琴弾八幡宮の由来は、法相宗の高僧・日証上人が修行中に、琴を弾く八幡大明神を見つけ、船と琴を山に引き上げて社殿を作りお祀りしたことに始まります。応神天皇、神功皇后、玉依姫命の三柱の神様が祀られており、仕事運・勝負運、家庭運・人間関係運、合格祈願・学業成就などのご利益があるとされています。琴弾公園入口の大鳥居から381段の石段を上がると本殿があり、山の中腹からは銭形砂絵を見下ろすことができます。
有明浜と一の宮公園の見どころ
有明浜は「日本の渚100選」に選出
有明浜は香川県観音寺市にある約2,000mに渡る砂浜で、瀬戸内海国立公園に含まれています。 「日本の渚100選」「日本の白砂青松100選」「日本の水浴場55選」「日本の水浴場88選」に選ばれており、夕陽が燧灘に沈む様子は息を飲む美しさです。
遠浅の砂浜はかつて「東洋一の海水浴場」とうたわれ、多くの海水浴客で賑わいました。また、県内では見ることができなくなった海浜植物がたくさんあり、「有明浜の海浜植物群落」として観音寺市指定文化財(天然記念物)に指定されています。アツバスミレやウンラン、ハマヒルガオなど、春から秋にかけて花を咲かせる希少な海浜植物が群生しています。近年は「アサギマダラ」の飛来する浜としても注目されています。
一の宮公園は「恋人の聖地」に認定
一の宮海岸は白砂青松の遠浅海岸として古くから親しまれています。 海岸線にはヤシの木が立ち並び、まるで南国を訪れているかのような気分になれます。「恋人の聖地」に認定されている夕日の名所で、海に面した芝生広場には、世界的彫刻家イサム・ノグチがデザインした遊具が数多く設置されています。
芝生広場の中央にある「一の宮ドリームタワー」は、宇宙に向けて飛び立つロケットをイメージした時計塔です。この鐘を鳴らすと幸せになれるといわれており、燧灘を赤く染めドリームタワーの間に沈む夕日はロマンティックな光景です。スローサイクリングのゴール地点として、夕暮れ時に訪れるのも素敵な楽しみ方です。
四国霊場第68番・第69番札所の特徴
一寺二霊場という珍しい形態
神恵院・観音寺(じんねいん・かんのんじ)は、四国霊場で唯一の珍しい「一寺二霊場」です。 神恵院を第68番札所、観音寺を第69番札所とし、一つの境内に2つの札所が存在します。この形態は明治初年の神仏分離令によって生まれました。
もともとは琴弾八幡宮が68番札所でしたが、神仏分離によって琴弾八幡宮にあった阿弥陀如来像を観音寺西金堂に移し、68番札所神恵院としました。そのため、2つの札所が同じ境内に存在する一寺二霊場となったのです。四国八十八箇所ポタリングで訪れる際には、一度の訪問で2つの札所を巡ることができる効率的なスポットとなっています。
神恵院・観音寺の歴史と由来
今から1300年ほど前、法相宗の高僧・日証上人が、現在の琴弾八幡宮の神宮寺として宝光院(現在の観音寺)を創立したことから始まります。 その後、大同2年(807年)に弘法大師が、八幡大菩薩のありがたい仰せを感得し、薬師如来、十二神将、聖観世音菩薩、四天王等の尊像を刻み、七堂伽藍を建立しました。
弘法大師は山号を七宝山、寺号を観音寺と改め、八幡宮の別当に神恵院をあて、本地仏の阿弥陀如来を描き奉納されました。七宝山という山号の由来は、お寺の周辺に弘法大師がサンゴや瑠璃など7つのお宝を埋めたという伝説があるためです。
境内の見どころと参拝情報
68番神恵院の本堂は近代的な造りであるのに対し、69番観音寺の本堂は室町時代の建築で国の重要文化財に指定されており、綺麗な朱色の柱が印象的です。この対照的な建築様式も、一寺二霊場の見どころの一つです。
お寺が2つあるにもかかわらず、納経所は1ヶ所なので、1ヶ所で2つの御朱印をいただくことができます。駐車場は普通車約20台が午前7時から午後5時まで無料で利用できます。スローサイクリングで訪れる場合は、自転車を停めてゆっくりと境内を散策することをおすすめします。
ポタリングとは何か
ポタリングの定義と語源
ポタリングとは、目的地を特に定めることなく自転車で散歩するようにゆったり走ることを意味します。 「ぶらつく」という意味の英語「Potter」から派生した和製英語で、省略して「ポタ」とも呼ばれます。この言葉は1950年代には出現していたとされています。
ポタリングは時間や距離にこだわらず、スポーツバイクでなくシティサイクル(ママチャリ)でも楽しめます。服装も安全に走れるものであれば問題ありません。観音寺市のスローサイクリングは、まさにこのポタリングの考え方を取り入れた観光スタイルといえます。
サイクリングとポタリングの違い
サイクリングとは自転車で走ること全般を表した総称であり、ポタリングはサイクリングに含まれる一つのスタイルです。 サイクリングの中にはロングライドや自転車ツーリングなども含まれており、距離や走る目的によって適した呼び方があります。
スポーツ志向で自転車を楽しむときは「サイクリング」、お散歩気分で自転車を楽しむときは「ポタリング」と使い分けることができます。サイクリングは走行距離が比較的長く運動強度が高いのに対し、ポタリングは走行距離が比較的短く運動強度が低いのが特徴です。また、ポタリングは気の向くままぶらぶらと散歩するように目的地を決めずに自転車を楽しみ、サイクリングはゴールとなる目的地を目指して自転車を楽しむという違いがあります。
四国八十八箇所ポタリングの魅力
歩き遍路と自転車遍路の比較
四国八十八箇所を自転車で巡る「四国八十八箇所ポタリング」は、歩き遍路よりも効率的に回れながらも、車よりも四国の自然や風景をゆっくり楽しめる方法として人気があります。 自転車遍路は歩き遍路の約3倍のスピードで進めるため、一般に40日以上かかる歩き遍路も、自転車なら2~3週間で全部まわることができます。通し打ちの場合は1,400kmを超える長距離ツーリングになります。
ただし、遍路道と案内されている道は階段や獣道状態も多く、自転車は基本的に走行できないため、車と同じ道を通ることになり大回りになることもあります。1日の走行は50kmから70kmを目標にすると良いでしょう。
四国遍路の現代的意義
四国八十八箇所は、四国にある空海(弘法大師)ゆかりの88か所の仏教寺院の総称で、四国霊場の最も代表的な札所です。元々は修行僧の巡礼が中心でしたが、現在では健康祈願や先祖供養といった信仰的なものから、自分探しや霊場・パワースポット巡りといった観光的な巡礼まで、目的は多様化しています。
四国八十八ヶ所巡りのお遍路は世界的にも人気が上昇しています。世界の旅行者に人気な旅行ガイド「ロンリープラネット」では、四国がBest in Travel 2022の地域部門第6位に選出されました。選出理由として、連綿と続く「お接待」文化のある四国八十八ヶ所巡りが高く評価されたことが大きな要因とされています。
新道の駅かんおんじ(仮称)計画
中四国最大級の道の駅整備計画
現在、観音寺市では中四国最大級の新たな道の駅の整備を目指し、事業を進めています。 この事業は観音寺市役所のプロジェクト推進課新道の駅整備係が担当しています。中四国最大級の道の駅整備は長期にわたる事業となるため、市では進捗状況を見える化し、市民への情報発信に努めています。
新道の駅への期待とスローサイクリングへの影響
新道の駅が完成すれば、観音寺市の観光拠点としての機能がさらに強化されることが期待されています。サイクリストにとっても、休憩施設や情報発信拠点として活用できる可能性があり、スローサイクリングの普及にも貢献することが期待されます。四国八十八箇所ポタリングを楽しむ方々にとっても、新道の駅は重要な中継地点となるでしょう。
現在の道の駅ことひきについて
「道の駅ことひき」は1994年に香川県内3番目の道の駅として登録され、2024年に30周年を迎えました。琴弾公園内に位置し、「観音寺市総合コミュニティセンター(本館)」「観音寺市総合コミュニティセンター(別館)」「世界のコイン館」「大平正芳記念館」の4施設と琴弾公園からなっています。新道の駅が完成した後も、道の駅ことひきはスローサイクリングの拠点として引き続き活用されることでしょう。
観音寺市でのレンタサイクル情報
大正橋プラザでのレンタサイクル
大正橋プラザは、JR観音寺駅前に架かる大正橋のたもとにある観光案内所で、レンタサイクルの拠点となっています。 駅からまっすぐ徒歩1分という好立地で、観光の起点として便利に利用できます。
レンタサイクル料金については、電動アシストなしの自転車が1日200円で利用できます。具体的には500円をお預かりし、自転車返却時に300円を返金する形式です。電動アシストありの自転車は1日1,000円で、2,000円をお預かりし、自転車返却時に1,000円を返金します。2024年4月からは電動3輪バイクのレンタルも始まりました。この電動3輪バイクは道路交通法上ミニカーに該当するため、普通自動車免許の携帯が必要です。
営業時間は9時から16時30分までで、12時から13時は対応不可となっています。定休日は年末年始で、利用対象は高校生または16歳以上の方です。
レンタサイクルの配備状況
市観光協会では、大正橋プラザなど3カ所にシティーサイクル60台、電動アシスト自転車10台を配備しています。これらの自転車を利用して、観音寺市のスローサイクリングを気軽に楽しむことができます。手ぶらで観音寺市を訪れても、すぐにスローサイクリングを始められる環境が整っています。
周辺の観光スポット
雲辺寺ロープウェイで空中散歩
雲辺寺ロープウェイは日本最大規模のロープウェイで、全長約2,594m、山麓駅から山頂駅の高低差657mを最高時速36kmで登ります。 約7分の空中散歩では、眼下に瀬戸内海や三豊平野の絶景が広がり、視界が良ければ瀬戸大橋や中国地方まで見渡すことができます。
ロープウェイで登った先は香川県と徳島県の県境になっており、徳島県側には四国霊場第66番札所「雲辺寺」があります。1200年以上もの歴史を持ち、あじさいと紅葉の名所としても知られています。香川県側には青々とした芝生が広がる「雲辺寺山頂公園」があり、公園内には木製のブランコがあります。SNS上で「天空のブランコ」と話題になっており、「天空のフォトフレーム」などのフォトスポットも人気です。運賃は往復で大人2,200円、中・高校生1,650円、小学生1,100円です。
豊稔池堰堤は重要文化財に指定
豊稔池堰堤は、大正15年に起工、昭和4年に竣工された溜池堰堤です。 日本最初期のマルチプル・アーチダムで、重要文化財(建造物)に指定されています。堤長145メートル、堤高30メートルで、「まるで中世ヨーロッパの古城」と称され、日本唯一でフォトジェニックなダムとして知られています。雲辺寺ロープウェイから約2.8kmの距離にあり、セットで観光するのがおすすめです。
サイクリングの健康効果
身体への効果とメリット
サイクリングは全身を使う有酸素運動であり、心肺機能の強化や筋力アップが期待できます。 また、生活習慣病やロコモティブシンドロームの予防、健康寿命の延伸にもつながるとされています。
ジョギングやランニングに比べて足や膝への負担が少ないため、普段あまり運動をしていない方でもケガをしにくいというメリットがあります。弱い力が長く筋肉にかかり続けるペダリング運動は、体内に蓄積された体脂肪を燃焼させる効果があります。
持久力の向上
サイクリングを愛好する方は、どの年代でも最大酸素摂取量の平均値が同年代の基準値を大きく上回ることがわかっています。50代以上の男性でも一般的な20代より24%も高いという結果が出ており、自転車に乗ることで年齢を重ねても若者に負けない持久力を維持できることを示しています。
メンタルヘルスへの効果
サイクリングは精神的、感情的、身体的なストレスや緊張を解消する効果があります。自転車は体だけではなく、ストレスの軽減や幸福感の獲得など、メンタルにも良い影響をもたらします。風を感じながら景色を楽しむスローサイクリングは、特にリラックス効果が高いといえるでしょう。
初心者へのアドバイス
健康づくりを目的にサイクリングを始める場合、まずは1日10kmを目標に、自分のペースで少しずつ自転車で走る習慣をつけることが推奨されています。自転車だとゆっくり走っても10kmで30分程度です。1日30分乗り続けるだけでも高い健康効果が期待できます。観音寺市のスローサイクリングコースは、まさにこうした健康づくりの入門として最適な距離設定となっています。
観音寺市のグルメ情報
讃岐うどんの名店
香川県観音寺市は讃岐うどんの名店が多くあるエリアです。 観音寺は伊吹島の目の前にあり、いりこ出汁が基本の西讃岐うどんが特徴となっています。スローサイクリングの途中で立ち寄りたいうどん店をいくつかご紹介します。
「やまうち」は、竹林に隠されるように建つ元祖・秘境系のうどん店として知られています。薪で焚いた水で一気に湯がくうどんは、しっかりとした歯ごたえがあります。「ひやあつ」など独自の呼び方でも知られ、小サイズ200円からとリーズナブルに楽しめます。
「手打ちうどん渡辺」は、「うどんが天ぷらで木の葉隠れ」が特徴で、エビ天うどんをはじめとする天ぷらうどんが人気です。手打ち・手切りの麺はやや太めで強いコシがあります。「上杉食品」は、「風味豊かなだしとコシの強い麺の極上の一杯」が楽しめる売り切れ覚悟の名店です。「大喜多うどん店」は、鮮やかな青いテント看板が目印で、毎日の気温や湿度に合わせて水分を調整しながら2時間かけて足踏みされ作られるうどんは、グッと押し返すような歯応えのある剛麺が特徴です。
観音寺のご当地グルメ
観音寺には「アン餅入りうどん」という名物があります。餅屋ならではのおはぎや赤飯もおすすめです。スローサイクリングで消費したカロリーを、地元ならではのグルメで補給するのも旅の楽しみの一つです。
サイクリングの持ち物と準備
必須アイテム
スローサイクリングを安全に楽しむためには、適切な持ち物の準備が大切です。 まず、自転車にはフロントライトとリアライト(テールライト)をつけておきましょう。夕方や夜でなくても、トンネルなどで必要になる場合があります。フロントライトは白か淡黄色を選び、10m先にあるものが確認できるくらいの明るさが目安です。
ヘルメットは安全のために着用が推奨されています。ロードバイクやクロスバイクは時速30km以上ものスピードが出るため、万が一の事故に備えて必ず着用しましょう。紫外線から目を守るサングラスや、ハンドルが滑りにくくなり転倒時にケガから守ってくれる自転車用グローブも持っておくと安心です。
補給関連の持ち物
自転車で長距離を走る時には積極的な補給が必要です。飲み物はペットボトルよりもサイクルボトルのほうが素早く水分補給できます。道やお店を調べたり写真を撮ったりと、意外とスマートフォンを使う場面が多いため、モバイルバッテリーを持ち運ぶのがおすすめです。
また、お金は現金で多めに持っていくことが重要です。観音寺市内の小さなうどん店などでは、現金のみの対応となっている場合もあります。
香川県の自転車条例について
香川県は自転車保有率が高く、多くの人が自転車を利用しています。安全な利用のため「香川県自転車の安全利用に関する条例」が制定されています。日没の30分前にはライトを点灯する必要があり、スマートフォンを見るときは停止し、「ながら運転」をしないことが求められています。また、自転車を利用する日には日常点検、概ね1年に一度を目安として定期点検を行うことが推奨されています。
香川県のサイクルオアシス
香川県内にはサイクルオアシスという、サイクリストの寄りどころがあります。サイクルスタンド・空気入れ・お手洗い・休憩スペースが揃う施設で、長距離を走るサイクリストにとって心強い存在です。観音寺市でスローサイクリングを楽しむ際にも、サイクルオアシスを活用することで、より快適な旅を楽しむことができます。
四国のサイクルツーリズム
しまなみ海道は「サイクリストの聖地」
瀬戸内しまなみ海道は、広島県尾道市と愛媛県今治市を全長約60kmで結ぶ架橋ルートです。 日本で唯一、海峡を徒歩や自転車でも横断できることから「サイクリストの聖地」として知られています。
アメリカの放送局CNNの「世界7大サイクリングロード」に選出された世界的人気スポットで、日本全国はもちろん世界中から大勢の観光客やサイクリストが訪れています。瀬戸内海の6つの島々を7つの巨大な橋でつないだコースで、最短距離で走れば約70kmです。観音寺市でスローサイクリングを楽しんだ後、しまなみ海道へ足を延ばすのも四国サイクルツーリズムの醍醐味です。
四国一周サイクリング
四国には、海・山・川の豊かな自然に囲まれた風光明媚なコースや、観光スポット、地元ならではの食を楽しめるコースなど、魅力あふれるサイクリングコースが数多くあります。四国一周1,000キロルートは、四国を一周するサイクリングルートとして整備されています。四国は1200年の歴史があるお遍路の「お接待」文化やおもてなしの精神が根付いており、サイクリストも地元の人々との心の交流を実感することができます。
香川県のサイクリング環境
香川県では、県内有数の観光地である小豆島を一周するルートや、観音寺市から東かがわ市へと繋がる海岸線を走るルートが設定されています。サイクリングマップは4言語で作成されており、立ち寄れる観光スポットやグルメ情報、サイクルオアシス(休憩所)なども掲載されています。観音寺市のスローサイクリングは、こうした香川県全体のサイクルツーリズムの一翼を担う存在となっています。
まとめ
観音寺市のスローサイクリングは、「急がない」「楽しむ」「発見する」をキーワードに、新しい観光スタイルを提案しています。銭形砂絵や琴弾公園、四国霊場の札所など、歴史と自然に恵まれた観音寺市は、スローサイクリングを楽しむのに最適な場所です。
また、四国八十八箇所ポタリングは、伝統的な遍路文化と現代的なサイクリング文化を融合させた新しい巡礼の形として注目されています。自転車で巡ることで、歩き遍路の精神を受け継ぎながらも、より多くの人が四国の魅力を体験できるようになっています。
新道の駅の整備計画も進む観音寺市は、今後さらにサイクルツーリズムの拠点として発展していくことが期待されます。瀬戸内海の美しい景色を眺めながら、のんびりと自転車を漕ぐスローサイクリング。ぜひ一度、観音寺市でその魅力を体験してみてください。









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