サニーロードサイクルルートとは、三重県の玉城町・度会町・南伊勢町の3町が連携して整備を進める、伊勢志摩地域の魅力を凝縮したサイクリングコースです。三重県道169号玉城南勢線(通称サニーロード)を主軸とし、伊勢平野の穏やかな田園風景から清流・宮川の恵みを受けた山間部を抜け、トンネルの向こうに広がる南伊勢の紺碧の海へと至る、劇的な景観変化が最大の魅力となっています。ポタリング(散歩感覚のサイクリング)を楽しむ初心者から峠越えに挑む健脚派まで対応する懐の深さを持つこのルートでは、戦国時代の城跡や地域ブランド豚のグルメ、リアス海岸の絶景展望台など、自転車だからこそ出会える伊勢志摩の素顔を五感で堪能できます。この記事では、サニーロードサイクルルートの全貌を玉城町・度会町・南伊勢町のエリアごとに詳しくご紹介します。

サニーロードサイクルルートとは?玉城町・度会町・南伊勢を結ぶ絶景コースの概要
サニーロードサイクルルートは、伊勢神宮やリアス海岸で知られる三重県伊勢志摩地域に設けられた、自転車で地域の歴史・文化・食を体験するための「旅の舞台」です。正式名称を三重県道169号玉城南勢線とするサニーロードは、玉城町の平坦な田園地帯を起点に、度会町の山間部を経て南伊勢町の海岸線に至るルートで、車で走れば数十分の距離ですが、自転車という速度で走ることで風の温度変化や花の香り、地元の人々の営みといった細やかな魅力に出会えます。
このルートを構成する3つの町には、それぞれ異なる個性があります。玉城町は戦国時代の田丸城跡を中心とした歴史探訪と地域ブランド豚「玉城豚」のグルメが楽しめる平坦なポタリングエリアです。度会町は一級河川・宮川が流れる水と緑の町で、伊勢茶の茶畑が点在する「緑の回廊」としてサイクリストに快適な走行環境を提供しています。そして南伊勢町は、全長約19キロメートルの中級者向けコースが設定され、リアス海岸の絶景展望台やハートの入り江といった感動的な景観が待ち受けるエリアです。
3町は「Bicycle Pit」と呼ばれるサイクルステーションの認定制度を設けており、サイクルラックや空気入れ、トイレなどを備えた施設がルート上に点在しています。サイクリストを歓迎する地域全体の取り組みが、安心して走れる環境づくりにつながっています。
玉城町エリアのポタリングスポット:田丸城跡の歴史と見どころ
玉城町は、サニーロードサイクルルートの起点となるエリアであり、平坦な地形を生かした快適なポタリングが楽しめる場所です。伊勢自動車道・玉城インターチェンジからすぐの立地にあり、古くから伊勢参宮の宿場町として、また交通の要衝として栄えてきました。
田丸城跡:続日本100名城に選定された野面積みの石垣
玉城町の象徴であり、サイクリングの際に外せないランドマークが田丸城跡です。この城の歴史は南北朝時代の延元元年(1336年)にまで遡り、南朝側の重鎮であった北畠親房が南朝の拠点確保のために砦を築いたのが始まりとされています。戦国時代には織田信長の次男織田信雄が天正3年(1575年)に入城し、三層の天守を築いて石垣を巡らせ、近世城郭としての姿を整えました。しかし天正8年に放火により天守は焼失し、江戸時代には紀州徳川家の領地となり、家老の久野氏が城代として明治維新まで治め続けました。明治4年には廃藩置県に伴い多くの建物が取り壊されましたが、現在も残る石垣や堀が往時の威容を静かに伝えています。
田丸城跡の石垣は「野面積み(のづらづみ)」と呼ばれる技法で積まれています。自然の石をそのままの形でパズルのように噛み合わせながら積み上げていくこの手法は、排水性に優れ崩れにくいという実用的な強みと、荒々しくも力強い視覚的な美しさを兼ね備えています。続日本100名城(154番)にも選定されているこの石垣群は、春には桜、夏には大賀蓮、秋には紅葉、冬にはライトアップと、四季折々に異なる表情を見せてくれます。
村山龍平記念館と城下町の文化遺産
田丸城跡の直下に位置する村山龍平記念館は、朝日新聞の創始者である村山龍平の足跡を辿れる施設です。嘉永3年(1850年)にこの田丸で生まれた村山龍平は、明治維新の混乱期に大阪へ出て新聞事業を興し、朝日新聞を世界的メディアへと育て上げました。記念館は入館料無料で、続日本100名城のスタンプ設置場所であり御城印の授与所にもなっています。特に三重県指定伝統工芸「伊勢和紙」を使用した季節限定の御城印は、春は桜とメジロ、夏は蓮にトンボ、秋はカラス瓜、冬はツバキと季節ごとにデザインが変わり、旅の記念として人気を集めています。
江戸時代の建築様式を色濃く残す玄甲舎(げんこうしゃ)と旧三の丸御殿奥書院も見逃せません。玄甲舎は田丸城主久野家の家老・金森得水が設計した茶室兼別邸で、数寄屋造りの瀟洒な建物の中で美しい庭園を眺めながらお茶を楽しめます。毎月第4金曜日にはお抹茶体験イベントも開催されています。奥書院は城主が生活の間として使用していた格式高い書院造りの建物で、武家文化の静寂と美意識を現代に伝える貴重な空間です。
玉城町で味わうグルメとポタリングの楽しみ方
玉城町でのポタリングの真骨頂は、その豊富なグルメスポットにあります。特に地域ブランド豚「玉城豚(たまきぶた)」を使用した料理は必食で、サイクリングで消費したエネルギーを美味しく補給できます。
玉城豚を堪能できる食事処
地元産の野菜と玉城豚にこだわるスローフードレストラン「旬菜 野の花亭」の名物「玉城ブーブーカレー」は、豚肉の旨味が溶け込んだ絶品で、レトルトパックのお土産も人気です。サクサクの衣が自慢の「旨かつ本舗かつQ 玉城店」では、ロースやヒレのとんかつ定食に加えカレーや丼ものも揃い、エネルギー消費の激しいサイクリング後の補給に最適です。地元民に愛されるお好み焼き店「すいーとぴー」ではトッピングに玉城豚を選ぶことができ、カリッと焼けた豚肉とお好み焼きの相性が抜群です。
JR田丸駅近くの「栄亭」は創業100余年の老舗旅館兼食堂で、夏は鮎、冬はぼたん鍋や鹿肉料理などのジビエも扱っており、歴史ある和の空間でゆったりと食事を楽しめます。自家栽培の自然薯を使ったとろろ料理が名物の「みや古」では、滋味深いとろろ飯が疲れた体に染み渡る優しさを提供してくれます。伊勢うどんやカレーうどんなど麺類の種類が豊富な「とらや」の「激辛まぜうどん」は、辛いもの好きのサイクリストにぜひ挑戦してほしい一品です。
牛を一頭買いで仕入れる本格焼肉店「焼肉 おさやん」では、焼肉はもちろんのこと松阪牛が入った中華そばも隠れた人気メニューとなっています。ランチタイムにお得に焼肉を楽しめる「焼肉 萬丸」のぷるぷるの上ホルモンもスタミナ補給にぴったりです。
おしゃれカフェと休憩スポット
玄甲舎の庭園に隣接する「cafe&space 七十二候」は、四季の移ろいを感じながら玉城豚のカツサンドやカツカレーを味わえる、歴史散策の合間の休憩に最高のロケーションです。ボリューム満点のランチが魅力の「カフェレスト カントリーハウス」では、大きなエビフライが3本も乗った定食や玉城豚のとんかつ定食が圧巻で、自家製プリンなどのスイーツも充実しています。
自然に囲まれた隠れ家カフェ「Garden café Bonheur」では庭で採れたハーブや地元野菜を使ったランチプレートやハーブティーが楽しめ、体の中からリフレッシュさせてくれます。栄養バランスを考えたヘルシーなランチプレートが人気の「TREE FARM」は木のぬくもりを感じる店内でリラックスしたひとときを過ごせるお店です。お好み焼きに加えアボカドナムル塩タン丼やホルモン丼などオリジナリティ溢れる丼メニューが楽しめる「acatoki」も個性的な一軒です。テイクアウト専門のクレープ店「JAM」は三重県産の素材を使ったもちもち生地がサイクリング中の糖分補給に最適です。
お土産とテイクアウトの名店
サイクリング中の小腹を満たすなら、伊勢志摩発祥の人気たい焼き店「たいやき わらしべ」がおすすめです。外はパリッ、中はモチッとした独特の食感が特徴で、定番のつぶあん以外にも「ぷりん」や季節限定の味が楽しめます。町のお肉屋さん「中井精肉店」の揚げたてコロッケやメンチカツも食べ歩きに最高の一品です。毎朝焼き上げられる手作りパンが並ぶ「丸玉商店」のどこか懐かしい味わいのパンは、朝食や軽食にぴったりです。
和菓子好きなら創業100年以上の老舗「野中屋」の「玉城最中」やみたらし団子は素朴ながらも深い味わいで見逃せません。田丸城をモチーフにした「お城最中」やフルーツ大福が人気の「吉祥庵」は見た目も可愛らしくお土産に喜ばれます。三重県産小麦にこだわったどら焼きやきんつば、季節のフルーツ大福など和洋の要素を取り入れた創作和菓子が魅力の「菓奏ししん」も注目の一軒です。
旅の思い出として特におすすめなのが、江戸時代の1684年から続く老舗醤油蔵「合資会社 西村商店(ミヱマン)」です。天然醸造の醤油や三重県民のソウルフードである伊勢うどんのタレ、ドレッシングなどを製造販売しており、自宅に帰ってからも伊勢志摩の味を楽しむことができます。
アスピア玉城:サイクリングの拠点施設
玉城町でのサイクリング拠点として便利な「アスピア玉城」には、温泉施設「玉城弘法温泉(ふれあいの館)」がありサイクリングの汗を流すことができます。敷地内の「ふるさと味工房アグリ」では玉城豚のハムやソーセージ、新鮮な地元野菜の購入のほか、バーベキューハウスで手ぶらBBQも楽しめます。春には桜や菜の花、夏にはひまわり、秋にはコスモスと四季折々の花が咲き誇る広場もあり、写真撮影スポットとしても優秀です。
度会町エリア:清流と茶畑が織りなすサニーロードの緑の回廊
玉城町で歴史とグルメを満喫した後は、サニーロード(県道169号)を南下し度会町(わたらいちょう)へと進みます。度会町は、玉城町の平野部と南伊勢町の海岸部を繋ぐ「緑の回廊」のような存在で、一級河川・宮川が流れる水と緑に恵まれた町です。
度会町のサニーロードを走る魅力
度会町エリアのサニーロードでは、周囲の緑が次第に濃くなっていくのをサイクリストは体感できます。道の両脇には伊勢茶の茶畑が点在し、新緑の季節には鮮やかな緑の絨毯が広がります。宮川の支流に沿って走る区間では清流のせせらぎと爽やかな風が心地よいライディングを演出し、信号も少ないため一定のペースでペダルを回し続けることができる快適なルートとなっています。
南伊勢町へと近づくにつれ、道は徐々に上り勾配となりサニートンネルへと向かうアプローチ区間に入ります。本格的なヒルクライムというほどの激坂ではないものの、じわじわと脚を使う長い坂が続きます。しかし周囲の山並みの美しさとトンネルを抜けた先に待つ海への期待感が、ペダルを漕ぐ足を軽くしてくれるでしょう。トンネル手前の山間部は夏でも比較的涼しく木陰が多いため、サイクリストにとって走りやすい環境です。
サニートンネル:山から海へと世界が変わる瞬間
ルートの最高地点付近にあるサニートンネルは、まさに「世界が変わる」境界線です。薄暗いトンネルを抜けて坂を下り始めた瞬間、視界が一気に開け空気の匂いが変わるのを感じます。潮の香りが混じり始め、遠くに海が見えたときの感動は、自力で坂を登ってきたサイクリストだけが味わえる特権です。ここから南伊勢町の中心部までは爽快なダウンヒルが続き、重力に身を任せて海へと下っていく開放感を楽しめます。ただしスピードの出し過ぎには十分注意し、安全な速度で下ることが大切です。
南伊勢町コースの全貌:リアス海岸を巡るサニーロードサイクルルート
トンネルを抜けて坂を下りきると、複雑に入り組んだリアス海岸が織りなすダイナミックな景観が広がる南伊勢町に到着します。南伊勢町には中級者向けに設定されたサニーロードサイクルルート(南伊勢町コース)が整備されており、全長約19キロメートルのコースで海沿いの絶景を満喫できます。
南伊勢町コースの基本情報
南伊勢町コースは「太平洋岸自転車道」を主軸としたルートで、海沿いのフラットな区間と絶景を望むためのヒルクライム区間が組み合わされた変化に富んだコースです。距離は約19km、難易度は中級に設定されていますが、一部展望台への急勾配があり最大勾配は11.9%に達する局所的な急坂も存在します。親子橋や複数の展望台、リアス海岸のパノラマなど見どころが豊富に詰まっています。
鵜倉園地の4つの展望台:ハートの入り江と南伊勢の絶景ポタリング
南伊勢町サイクリングのハイライトであり最大の難所が、鵜倉園地(うぐらえんち)へのヒルクライムです。標高を稼ぐにつれて眼下に広がる海の色が変わり、頂上にたどり着くと4つの異なる絶景が待っています。
見江島展望台:恋人の聖地に認定されたハートの入り江
鵜倉園地の中で最も有名な見江島(みえしま)展望台からは、眼下に見える「かさらぎ池」と海が織りなす地形が完璧なハートの形に見えることから「ハートの入り江」と呼ばれています。このロマンチックな景観により「恋人の聖地」に認定されており、晴天時にはハートの入り江の向こうに太平洋の水平線まで見渡すことができます。青い海と緑の島々、そして真珠養殖の筏が幾何学模様を描く様子は息をのむ美しさで、自転車で登ってくる苦労を一瞬で報いてくれる絶景です。
かさらぎ・あけぼの・たちばな展望台の魅力
見江島展望台の周辺にはさらに3つの展望台があり、それぞれ異なる角度から南伊勢の海を楽しめます。かさらぎ展望台はハートの入り江とは反対側の景色を望め、伊勢志摩特有の複雑に入り組んだ海岸線がまるで地図を見るように鮮明に観察できるスポットです。あけぼの展望台はその名の通り日の出の美しさで知られ、贄湾(にえわん)と太平洋を一望できる開放感が魅力となっています。たちばな展望台は園地内の一角にあり、静かに海を眺められる落ち着いたスポットです。これら4つの展望台を巡ることで、南伊勢の海が見せる多彩な表情をすべて堪能することができます。
南伊勢町の立ち寄りスポットと海鮮グルメの魅力
鵜倉園地以外にも、南伊勢町のコース上には歴史的なスポットや絶景ポイント、そして海の恵みを存分に味わえるグルメスポットが点在しています。
河村瑞賢公園:歴史とサイクリング拠点を兼ねた公園
江戸時代の豪商であり海運・治水の功労者として知られる河村瑞賢(かわむらずいけん)を顕彰する公園です。南伊勢の貧しい農家に生まれながらその才覚で幕府の重役にまで上り詰めた人物で、公園には彼の銅像が海を見つめて立っています。サイクルラックや空気入れも完備されBicycle Pitとして認定されているため、サイクリングの拠点として最適です。トイレも整備されており、スタート前の準備や休憩に利用できます。
親子橋と中ノ磯展望台の絶景
南伊勢町の海岸線で目を引くのが、二つの赤い橋「南島大橋」と「阿曽浦大橋」です。この二つの橋が島を介して連結している姿が親子が手を取り合っているように見えることから「親子橋」と呼ばれています。特筆すべきは二つの橋の中間にある島に設置された「中ノ磯展望台」で、橋の途中からアクセスでき海面からの高さもあるため360度のパノラマが楽しめます。夕暮れ時には夕日が海に沈み橋のシルエットが浮かび上がる幻想的な光景を目にすることができます。
南海展望台の白いブランコ
標高約150メートルの地点にある南海展望台には、「映え」スポットとして人気の「白いブランコ」が設置されています。青い海と空に向かってブランコを漕ぎ出せば、まるで空を飛んでいるような写真を撮ることができ、360度の大パノラマとともに童心に帰って楽しめるスポットです。
愛洲の館:剣道の歴史に触れるスポット
歴史好きなサイクリストには「愛洲の館(あいすのやかた)」への立ち寄りがおすすめです。ここは剣道の影流の始祖とされる愛洲移香斎(あいすいこうさい)ゆかりの資料館で、五ヶ所城の城主であった彼の剣技は後の剣豪たちに多大な影響を与えました。資料館では武道や地域の歴史に関する展示が行われており、近くには五ヶ所城跡もあります。
南伊勢町の海鮮グルメと地元の味
南伊勢町での食事の主役はやはり海鮮です。海鮮料理専門店「網元(あみもと)」は網元が直営するお店で、魚の鮮度は折り紙付きです。おすすめの「地魚盛合定食」にはその日に獲れた新鮮な魚介類が豪快に盛り付けられ、サザエやホタテ、アジ、イカ、カジキ、ヒラメ、ウニなどが並び、季節によってはフグや伊勢海老が登場することもあります。プリプリとした食感と濃厚な甘みはまさに港町ならではの贅沢で、味噌汁や小鉢も付いておりサイクリング後の空腹を完全に満たしてくれます。
1956年創業の老舗「やんがや」では昔ながらの中華そばや寿司を楽しむことができ、地元の人々に長く愛されてきた味が疲れた体に優しく染み渡ります。地元の特産品が集まる直売所「里の駅 ないぜしぜん村」では南伊勢町特産のみかんや五ヶ所小梅、ハチミツなどを購入でき、ビタミン補給にみかんジュースを飲んだり補給食としてみかんを買ったりするのもおすすめです。地元食材を使ったケーキが楽しめる洋菓子店「リーシュ・テール五ヶ所浦」にはイートインスペースもあり海を見ながら優雅なティータイムを過ごせます。国道260号沿いの「カネモ商店 伊勢路」では手作りのお弁当や三重県でおなじみの「大内山牛乳」を使った濃厚なソフトクリームが楽しめ、ヒルクライム後のご褒美として最高です。
サニーロードサイクルルートの実践ガイド:アクセス・コース選び・装備のポイント
サニーロードサイクルルートを安全かつ快適に楽しむためには、事前の準備と計画が欠かせません。ここではアクセス方法からコースの選び方、必要な装備まで実践的な情報をまとめてご紹介します。
アクセスとBicycle Pitの活用
車でアクセスする場合、伊勢自動車道の玉城インターチェンジが玄関口となり、ここからサニーロード(県道169号)はすぐそばです。玉城町では村山龍平記念館やアスピア玉城、南伊勢町では河村瑞賢公園や愛洲の館がBicycle Pitとして認定されており、サイクルラックや空気入れ、トイレなどが整備されています。車載(トランポ)で訪れる場合はこれらの施設の駐車場利用について事前に確認し、マナーを守って利用することが大切です。
初心者と中級者それぞれのコース選び
初心者やポタリング派には、玉城町エリアを中心に巡るプランがおすすめです。田丸城跡や玄甲舎をゆっくり見学しカフェやスイーツ店を巡るコースなら、平坦基調で距離も短く体力的にも余裕を持って楽しめます。中級者や健脚派は、玉城町を出発しサニーロードを経て南伊勢町へ抜け、鵜倉園地の展望台を目指す往復コースや周回コースに挑戦するのがよいでしょう。片道約30から40km、往復で60から80km程度の距離となり獲得標高もそれなりにあるため、ロードバイクでの走行が適しています。帰路の上り返しもしっかり計算に入れてペース配分をすることが重要です。
装備と走行時の注意点
ルート上にはトンネルがあり山間部は木陰で暗くなる場所もあるため、前後ライトの装着と点灯は必須です。補給については、玉城町や南伊勢町の中心部にはコンビニや商店がありますが、度会町から南伊勢町の境界付近の山間部では補給ポイントが限られるため、ボトルは2本持つか早めの給水を心がけましょう。海沿いのルートや展望台付近は風が強くなることがあるため、強風時は無理をせず自転車を降りて押す判断も必要です。夏場は熱中症対策も万全にしておきましょう。
ナビゲーションアプリの活用
サニーロードサイクルルート(特に南伊勢町コース)では、スマートフォンのGoogleマップアプリを活用したナビゲーションが推奨されています。伊勢志摩観光ナビなどの公式サイトからマップへのリンクを開くことで、GPS機能を使って現在地を確認しながらルートを走ることができます。複雑な分岐や展望台への入り口も迷う心配がありません。詳細なPDFマップも公開されているため、事前にダウンロードしておくと電波の届きにくい山間部でも安心です。
サニーロードサイクルルートで出会う伊勢志摩の魅力についてよくある疑問
サニーロードサイクルルートの距離や所要時間について気になる方も多いでしょう。南伊勢町コース単体は全長約19kmの中級者向けルートですが、玉城町から南伊勢町まで含めた全行程では片道約30から40km、往復で60から80km程度となります。初心者は玉城町エリアのみのポタリングでも十分に楽しめるため、自分の体力に合わせたコース選びが大切です。
ハートの入り江の場所について気になる方も多いですが、こちらは南伊勢町の鵜倉園地内にある見江島展望台から眺めることができます。恋人の聖地にも認定された人気スポットで、展望台へのアクセスには急勾配の坂を登る必要がありますが、その先に待つ絶景は登る価値が十分にあります。
玉城町でのグルメ選びに迷った場合は、まず地域ブランド豚の玉城豚を使った料理を試してみてください。「玉城ブーブーカレー」や玉城豚のとんかつ、カツサンドなど多彩なメニューが揃っており、サイクリングで消費したカロリーを美味しく補給することができます。
サニーロードサイクルルートは、戦国時代の歴史に触れ、地域の豊かな食文化を味わい、山を越えた先に広がる海の青さに心を震わせる、物語に満ちた旅路です。車で走り抜ければわずか数十分の距離ですが、自転車というスピードでこの道を走ることで、風の温度の変化や花の香り、地元の人々の営みといった細やかな「伊勢志摩の素顔」に出会うことができます。次の休日には、ぜひサニーロードサイクルルートでポタリングを楽しんでみてはいかがでしょうか。









コメント