乗鞍高原の国立公園ピクニックコースは、E-MTB(電動アシスト付きマウンテンバイク)に乗って高原の絶景ポイントを巡り、乗鞍岳を望む草原でコーヒーブレイクを楽しむ特別なEバイクポタリング体験です。北アルプスの雄大な山々を背景に広がる標高1,200mから1,500mの高原エリアを、電動アシストの力を借りてのんびりと走るこのアクティビティは、体力に自信のない方やサイクリング初心者でも気軽に参加できます。2022年6月には日本の国立公園として初めてのパブリックなマウンテンバイクトレイルもオープンしており、Eバイクを活用した自然体験の選択肢がますます広がっています。
この記事では、乗鞍高原でのEバイクポタリングの楽しみ方や国立公園ピクニックコースの詳細、Eバイクのレンタル情報、おすすめルート、季節ごとの見どころ、アクセス方法、周辺の温泉やグルメ情報まで、乗鞍高原を満喫するために知っておきたい情報を詳しくお伝えします。

乗鞍高原とは?北アルプス山麓に広がる自然豊かな高原リゾート
乗鞍高原は、北アルプスの南端に位置する乗鞍岳(標高3,026m)の東山麓に広がる、中部山岳国立公園の一部として保護された高原地帯です。長野県松本市に属するこのエリアは、溶岩流が形成した緩やかな地形の上に白樺やカラマツの森、湿原、池、滝などが点在し、手つかずの自然が残る貴重な場所となっています。
乗鞍高原の最大の魅力は、標高3,000m級の山岳景観を比較的アクセスしやすい高原エリアから楽しめることにあります。高原内は標高1,200mから1,500m程度に位置しており、夏でも平地より気温が7度から10度ほど低いため、避暑地としても高い人気を誇ります。真夏でも爽やかな風が吹き抜ける環境は、Eバイクポタリングに最適です。
高原内には見どころが非常に多彩に点在しています。一の瀬園地は乗鞍岳を一望できる広大な草原と湿地帯が広がるエリアで、白樺や小梨、唐松の林や草原には山野草が咲き競います。園地内にはまいめの池、あざみ池、どじょう池などの小さな池が点在し、それぞれに異なる表情を見せてくれます。特にまいめの池は、風のない晴れた日には水面に乗鞍岳が映り込む絶好の撮影スポットとして知られています。あざみ池ではミツガシワやベニバナイチヤクソウなどの湿原植物が見られ、どじょう池は春に水芭蕉、初夏にミツガシワが咲く美しい場所です。
善五郎の滝は、落差21.5m、幅8mの迫力ある滝です。かつて善五郎という釣り人が大きなイワナに引き込まれたという伝説に由来する名前を持ち、朝の光が差し込む時間帯には虹がかかることもあるため、多くの写真愛好家が訪れています。滝の展望台からは乗鞍岳を背景にした滝の全景を楽しめます。
三本滝は日本の滝百選にも選ばれた名瀑で、異なる3つの沢から流れ落ちる3本の滝が一か所に集まるという珍しい形態を持っています。それぞれの滝が異なる岩質の上を流れるため、白い飛沫を上げる豪快な滝、黒い岩肌を滑るように流れる滝、赤茶けた岩を伝う滝と、三者三様の表情を楽しめます。牛留池は高山のトンボ類やサンショウウオ、モリアオガエルなどの生息地として知られる静かな池で、ミツガシワの花が咲く季節には池の水面に乗鞍岳の雄姿が美しく映り込みます。
乗鞍高原は四季を通じて異なる魅力を見せてくれます。春には水芭蕉やレンゲツツジが咲き誇り、夏は涼しい気候の中で高山植物が楽しめます。秋は紅葉の名所として知られ、乗鞍岳の山頂付近から始まる紅葉が徐々に高原エリアまで降りてきます。冬はスキーやスノーシューなどのウインタースポーツが楽しめる、まさに四季を通じて魅力の尽きない高原リゾートです。
Eバイクとは?ポタリングとの相性が抜群な理由
Eバイクとは、電動アシスト機能を搭載したスポーツタイプの自転車のことで、ロードバイクやマウンテンバイク、クロスバイクといったスポーツ自転車をベースにモーターとバッテリーを組み込んだものです。一般的な電動アシスト自転車(いわゆるママチャリタイプ)とは異なり、スポーティーな走行性能と電動アシストの快適さを兼ね備えています。
Eバイクの最大の特徴は、ペダルを漕ぐ力をモーターがアシストしてくれるため、通常のスポーツ自転車と比べて圧倒的に少ない体力で走行できることです。坂道でも楽に登ることができ、初心者の方でも斜度30パーセント程度の急坂を登り切ることが可能です。同じ体力でも通常の自転車の2倍から3倍の距離を走行できるとされており、行動範囲が大幅に広がります。
このEバイクとポタリング(自転車でのんびりとお散歩感覚で走るスタイルのサイクリング)の組み合わせが注目される理由は複数あります。まず、体力差を気にせず楽しめるという点です。ポタリングは友人同士やカップル、家族で楽しむことが多いですが、体力差があるとペースが合わず楽しめないことがあります。Eバイクならアシストの強さを調整することで体力差を埋めることができ、全員が同じペースで走ることが可能です。
次に、景色を楽しむ余裕が生まれるという点も重要です。通常の自転車では坂道で息が上がってしまい周囲を楽しむ余裕がなくなりますが、Eバイクなら坂道でも余裕を持って走れるため、自然の風景を存分に味わいながら走ることができます。これはポタリングの本質である「のんびり楽しむ」というスタイルにぴったりです。
乗鞍高原のような高原エリアは、緩やかとはいえ標高差150mから200m程度のアップダウンがあります。Eバイクなら通常のサイクリングの半分程度の体力で楽しむことができるため、より長い距離を、より多くのスポットを巡りながら、疲れを感じることなく走れるのです。
さらに、Eバイクは環境にやさしい移動手段でもあります。国立公園内では自然環境の保全が重要ですが、自動車に比べてCO2排出量が格段に少なく、騒音もほとんどありません。自然の中を静かに移動でき、鳥のさえずりや風の音を感じながら走ることができるのも、Eバイクポタリングの大きな魅力です。
乗鞍高原でのEバイクレンタル情報と料金
乗鞍高原では観光客向けにEバイクのレンタルサービスが充実しており、手ぶらで気軽にEバイクポタリングを楽しむことができます。
主なレンタルスポットのひとつが、のりくら観光案内所(乗鞍観光センター内)です。こちらでのEバイクレンタル料金は、1日利用で8,000円、4時間利用で5,000円となっており、ヘルメットのレンタルが料金に含まれています。別途、保険料として500円が必要ですが、すでに傷害・賠償保険に加入されている方は不要です。受付開始は9時からで、貸出時間は9時から15時30分までとなっています。
レンタルできるEバイクの種類は、クロスバイクタイプとマウンテンバイクタイプの2種類です。クロスバイクタイプは舗装路を中心に走る方におすすめで、サイクリングロードや一般道を快適に走行できます。マウンテンバイクタイプは未舗装路にも対応しており、トレイルやオフロードの走行も可能です。どちらのタイプも充電1回あたり山岳地でも約50kmから70km程度の走行が可能ですので、乗鞍高原内のポタリングには十分な航続距離です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 1日利用料金 | 8,000円 |
| 4時間利用料金 | 5,000円 |
| ヘルメット | 料金に含む |
| 保険料 | 500円(任意) |
| 受付開始 | 9時 |
| 貸出時間 | 9時〜15時30分 |
| 車種 | クロスバイク/マウンテンバイク |
予約方法については、ネット予約の場合はクレジットカード払いのみとなります。当日受付の場合は現金、クレジットカード、PayPayでの支払いが可能です。キャンセルについては前々日の24時まで無料、前日の24時まで50パーセント、当日および無断キャンセルは100パーセントのキャンセル料が発生しますが、天候不良や道路通行不可の場合はキャンセル料が免除されます。
もうひとつのレンタルスポットとして乗鞍BASEがあり、こちらでもEバイクのレンタルが可能です。ただし乗鞍BASEのEバイクでは三本滝までの利用となる点に注意が必要です。
また、ALPS E-Parkプロジェクトとして、アルプス山岳郷エリア全体でEバイクの普及が進められており、乗鞍高原を含む周辺地域でのEバイク体験がさらに充実してきています。レンタルの際には運転免許証などの身分証明書の提示が必要で、初めてEバイクに乗る方にはスタッフが操作方法を丁寧に説明してくれますので安心して利用できます。
国立公園ピクニックコースの魅力とE-MTBカフェツアーの内容
乗鞍高原の国立公園ピクニックコースは、Eバイクポタリングの魅力を最大限に引き出す特別なコースです。中でも注目なのが、E-MTB(電動アシスト付きマウンテンバイク)を使ったピクニックライドツアーで、乗鞍岳を望む絶景の草原でコーヒーブレイクを楽しむという贅沢な体験ができます。
このツアーを提供しているのが、乗鞍高原に拠点を置くアウトドアスクール「ノーススター」です。ノーススターは乗鞍高原と上高地を拠点にさまざまなアウトドアアクティビティを提供する国際的なロッジ&アウトドアスクールで、外国人スタッフも在籍しており英語での対応も可能です。初心者からファミリーまで幅広い層に対応したプログラムを提供しています。
E-MTBカフェツアー(ピクニックライド)の流れをご紹介します。まずノーススターに集合し、E-MTBの基本的な乗り方の講習を受けます。ギアの切り替え方、ブレーキの使い方、電動アシストの操作方法など、初心者でも安心して乗れるよう丁寧にレクチャーしてくれます。
講習が終わったらガイドと一緒にツアーに出発します。最初は舗装されたサイクリングロードを進み、徐々に自然の中へと入っていきます。その後、一の瀬草原へオフロードで進み、「わらび平」と呼ばれる乗鞍岳が望める絶景の草原を目指します。
ツアーの最大のハイライトは、景色の良い木陰でのコーヒーブレイクです。ガイドがピクニックチェアを広げてくれ、ハンドドリップのコーヒーと自家製クッキーが提供されます。乗鞍岳の雄大な山容を眺めながら高原の爽やかな風を感じ、温かいコーヒーを味わうこの至福の時間こそが、ピクニックコースの最大の魅力と言えるでしょう。
ツアーの総距離は約7km、所要時間はおよそ2時間です。通常のサイクリングの半分程度の体力で楽しめるため、体力に自信のない方や小さなお子様連れのファミリーでも安心して参加できます。国立公園内の自然を守りながら楽しむためのルールやマナーについてもガイドが説明してくれるほか、乗鞍高原の植生や生態系についての解説も聞けるため、ただ走るだけでは得られない深い自然体験が可能です。
のりくらコミュニティマウンテンバイクトレイルズ(NCMT)の全容
2022年6月、乗鞍高原に日本の国立公園として初めてとなるパブリックなマウンテンバイクトレイルがオープンしました。「のりくらコミュニティマウンテンバイクトレイルズ」、略称NCMTは、標高1,800mから標高1,300mの高原エリアに広がる全長15.4kmのトレイルネットワークです。
NCMTは、既存の登山道や遊歩道とは別に、スキー場内の作業道やかつて林業が盛んだった時代のトロッコ道などを、マウンテンバイクで走行できるトレイルとして整備したものです。歩行者との共存を図りながらマウンテンバイクの楽しみを広げるという画期的な取り組みとして注目されています。
トレイルエリアは大きく3つに分かれています。第1エリアはMt.乗鞍スノーリゾートのスキー場をメインにした三本滝から麓のペンション街までのエリアで、冬はスキー場として使われるゲレンデを夏はマウンテンバイクで駆け下りることができます。第2エリアは善五郎の滝から一の瀬園地にかけてのエリアで、滝や池などの自然景観を楽しみながら走ることができ、ポタリング的な楽しみ方にも適しています。第3エリアは夜泣峠から一の瀬園地、乗鞍BASEまでのエリアで、森の中を走り抜けるトレイルが中心となり自然との一体感を感じられます。
| 区分 | 距離 |
|---|---|
| 歩行者優先区間 | 1.8km |
| MTBと歩行者の共有区間 | 12.6km |
| MTB専用区間 | 1.0km |
| ガイドツアー限定区間 | 別途設定 |
NCMTの利用期間はゴールデンウィークから11月初旬までで、冬季は閉鎖されます。利用にあたっては歩行者優先区間では歩行者に道を譲ること、スピードを出しすぎないこと、自然環境を傷つけないことなど、基本的なマナーを守って楽しむことが求められます。初心者の方はまずガイドツアーに参加することをおすすめします。ノーススターなどのアウトドアスクールが初心者向けのMTBガイドツアーを提供しており、トレイルの走り方やルールを教えてもらいながら安全に楽しむことができます。
乗鞍高原のEバイクポタリングおすすめルート
乗鞍高原でのEバイクポタリングには、体力や目的に応じた複数のおすすめルートがあります。
初心者におすすめの高原散策ルートは、乗鞍観光センターを起点にサイクリングロードを通って一の瀬園地を巡るコースです。総距離は約10kmで、高低差は150mから200m程度と比較的穏やかなため、Eバイクなら1時間半から2時間程度で回ることができます。乗鞍観光センターからサイクリングロードに入ると、観光センターの道路を渡った向かい側からスタートします。木々に囲まれた気持ちの良い道を進み、ネイチャープラザ一の瀬方面へ向かいます。ネイチャープラザ一の瀬を過ぎたあたりで左折して一の瀬園地の中心部へ入ると、まいめの池では晴れた日に乗鞍岳が水面に映る絶景を楽しめます。さらに進むとどじょう池に到着し、ここで折り返して同じルートを戻るのがおすすめの基本コースです。途中の分岐点には案内板が設置されていますので初めての方でも迷う心配はありませんが、サイクリングロードには3か所ほど階段状の区間があり「自転車から降りてください」という表示がある箇所がありますので注意が必要です。
滝巡りルートは、上記の高原散策ルートに善五郎の滝を追加したコースです。サイクリングロードの途中から遊歩道に入り、駐車場に自転車を停めて徒歩で滝の展望台まで向かいます。展望台からは乗鞍岳を背景に落差21.5mの善五郎の滝の全景を楽しめるほか、滝壺近くまで降りることもでき、水しぶきを浴びながらマイナスイオンを感じることができます。
三本滝までのロングルートは健脚の方におすすめです。乗鞍観光センターから県道乗鞍岳線を進み、三本滝レストハウスまで約5km。そこから徒歩で15分ほど歩くと日本の滝百選に選ばれた三本滝に到着します。三本滝までの県道は上り坂が続きますが、Eバイクのアシスト力が本領を発揮する区間です。
半日プランとしては、乗鞍高原サイクリングロードから一の瀬園地を経由していがやレクリエーションランドを巡り、最後に高原内のカフェで休憩するルートがおすすめです。サイクリングの後にカフェでゆっくりと過ごすのも、ポタリングならではの楽しみ方です。
乗鞍高原の四季とEバイクポタリングのベストシーズン
Eバイクポタリングをより充実した体験にするために、乗鞍高原の季節ごとの見どころを把握しておくことが大切です。
春(5月中旬から6月)は新緑と花の季節です。5月下旬から6月上旬にかけて、一の瀬園地の女小屋の森やどじょう池周辺で水芭蕉が見頃を迎えます。白い苞(ほう)に包まれた可憐な水芭蕉が群生する様子は乗鞍高原の春の象徴です。6月にはレンゲツツジが咲き、高原をオレンジ色に染めます。この時期はまだ気温が低めですので、サイクリングには長袖があると安心です。Eバイクのレンタルは通常5月のゴールデンウィーク頃から開始されます。
夏(7月から8月)は、Eバイクポタリングのベストシーズンです。平地が猛暑に見舞われる真夏でも、標高1,200m以上の乗鞍高原は涼しくサイクリングに最適な気候となります。高山植物が咲き誇り、緑豊かな森林の中を走る爽快感は格別です。この時期は乗鞍エコーラインも開通しており、体力と時間に余裕がある方はEバイクで標高2,716mの畳平を目指すことも可能です。ただし午後は雷雨が発生しやすいので、早めの出発を心がけましょう。
秋(9月中旬から10月下旬)は紅葉の季節です。乗鞍岳の山頂付近では9月下旬から紅葉が始まり、徐々に高原エリアへと降りてきます。高原エリアの紅葉の見頃は10月中旬から下旬頃です。ナナカマドやダケカンバの紅葉が特に美しく、まいめの池や牛留池に映る紅葉も見事です。ただし朝晩はかなり冷え込みますので、防寒着の準備を忘れずにお持ちください。
冬(11月から4月中旬)はサイクリングのオフシーズンです。乗鞍高原は雪に覆われ、スキーやスノーシューなどのウインタースポーツの季節となります。Eバイクのレンタルもこの期間は休止となります。
乗鞍高原へのアクセス方法
乗鞍高原へは電車・バスと車の2つのアクセス方法があります。
電車・バス利用の場合は、まずJR松本駅からアルピコ交通上高地線に乗り新島々駅で下車します。松本駅から新島々駅までの所要時間は約30分です。新島々駅からはアルピコ交通のバスに乗り換え、乗鞍高原観光センターまで約50分で到着します。東京方面からは新宿駅からJR特急あずさで松本駅まで約2時間30分、名古屋方面からはJR特急しなので松本駅まで約2時間です。
| 区間 | 交通手段 | 所要時間 |
|---|---|---|
| 新宿→松本 | JR特急あずさ | 約2時間30分 |
| 名古屋→松本 | JR特急しなの | 約2時間 |
| 松本→新島々 | アルピコ交通上高地線 | 約30分 |
| 新島々→乗鞍高原 | アルピコ交通バス | 約50分 |
車利用の場合は、長野自動車道の松本ICから国道158号線を経由して約1時間です。乗鞍観光センターには無料の駐車場が完備されており、ここを拠点にEバイクをレンタルしてポタリングに出発するのが便利です。
バスの運行本数は季節によって異なりますので、事前にアルピコ交通の公式サイトで時刻表を確認しておくことをおすすめします。特に春と秋のシーズン初めと終わりは運行本数が少なくなる場合があります。
乗鞍高原の温泉・グルメ・カフェでポタリング後のリフレッシュ
Eバイクポタリングを楽しんだ後は、乗鞍高原の温泉やグルメでリフレッシュするのがおすすめです。
乗鞍高原温泉は、にごり湯が特徴の天然温泉です。サイクリングで疲れた体を温泉で癒やすのは、まさに高原リゾートの醍醐味と言えるでしょう。日帰り入浴が可能な施設のうち代表的なのが「湯けむり館」です。2025年春にリニューアルオープンした湯けむり館では、乳白色の硫黄泉に浸かりながら乗鞍岳の景色を楽しむことができます。
湯けむり館に併設されたカフェレストランでは、石窯で焼いたナポリ風のふっくらピザや生パスタなどの本格的なイタリアンが楽しめます。温泉で体を温めた後に美味しいピザとビールで乾杯するのも最高のひとときです。
乗鞍高原のグルメで外せないのが蕎麦です。地元の在来種である「番所そば」や県内の玄蕎麦を自家製粉するお店があり、香り高い本格的な蕎麦を味わうことができます。郷土食の「とうじ蕎麦」はかごに入れた蕎麦を温かい出汁にくぐらせて食べるスタイルで、寒い季節には特におすすめです。
高原内にはおしゃれなカフェも点在しており、地元ならではの個性的なメニューを提供するお店が多く、登山やサイクリングの前後に立ち寄ってホッと一息つくのにぴったりです。高原の澄んだ空気の中で飲むコーヒーは格別の味わいがあります。ランチスポットとしてはボリューム満点のメニューからしっとりとお酒を味わえるカフェ&バーまで、さまざまなタイプの飲食店が揃っています。ポタリングの途中で気になるお店に立ち寄るのも、のんびりとした高原サイクリングの楽しみ方です。
Eバイクポタリングを楽しむための注意点とマナー
乗鞍高原でEバイクポタリングを存分に楽しむために、いくつかの注意事項を確認しておきましょう。
服装については、乗鞍高原は標高が高いため平地より気温が低めです。夏でも朝晩は涼しくなりますので薄手の上着を持参することをおすすめします。天候が変わりやすいためレインウェアがあると安心です。靴はスニーカーやトレッキングシューズなど歩きやすいものを選び、サンダルでの乗車は避けてください。
持ち物としては、日焼け止め、帽子(ヘルメットの下に被れるもの)、飲み物、軽食があると便利です。高原内には自動販売機やコンビニが少ないため事前に準備しておきましょう。乗鞍岳や池、滝などの撮影スポットが多いので、カメラやスマートフォンもぜひ持参してください。
バッテリー管理も大切なポイントです。Eバイクは充電1回で50kmから70km程度走行できますが、急な坂道でアシストを強くすると消費が早まります。長距離を走る場合はアシストの強さを適切に調整し、平坦な道ではアシストを弱めにするなど、バッテリー残量を意識しながら走りましょう。レンタルの際にスタッフから目安を教えてもらえますので参考にしてください。
交通ルールとして、サイクリングロードであっても歩行者優先が基本です。歩行者がいる場合はスピードを落とし声をかけて追い越すようにしましょう。一般道を走る場合は車道の左側を走行し交通ルールを守ってください。
自然環境の保全については、乗鞍高原は中部山岳国立公園の一部です。植物の採取やゴミの投棄は厳禁で、トレイルから外れて走行することも自然環境を傷つける原因となります。決められたルートを走り、野生動物に出会った場合は近づかず静かに見守りましょう。
天候の確認も忘れずに行いましょう。山の天気は変わりやすいため出発前に天気予報を確認し、雷の予報が出ている場合は無理をせず計画を変更してください。特に午後は急な雷雨が発生することがありますので、早めの出発を心がけるとよいでしょう。
乗鞍高原Eバイクポタリングの1日モデルプラン
乗鞍高原でのEバイクポタリングを最大限に楽しむための1日モデルプランをご紹介します。
朝9時に乗鞍観光センターに到着し、Eバイクのレンタル手続きと簡単な操作説明を受けます。9時30分にサイクリングロードに出発し、木漏れ日が差し込む気持ちの良い道を走りながら一の瀬園地を目指します。10時頃にまいめの池に到着したら、乗鞍岳が水面に映る絶景を楽しみながら写真撮影を行います。
10時30分にどじょう池を経由して善五郎の滝方面へ向かいます。途中の森の中を走るサイクリングロードは木々の緑に囲まれた癒しの空間です。11時頃に善五郎の滝に到着し、自転車を停めて徒歩で展望台へ。落差21.5mの滝の迫力を堪能します。
11時45分に一の瀬園地に戻り、草原でのんびり休憩しながら乗鞍岳の雄大な景色を眺めます。12時30分にサイクリングロードで乗鞍観光センター方面へ戻りながら、途中の高原カフェでランチ。地元の蕎麦や高原野菜を使った料理を楽しみます。13時30分にEバイクを返却します。
14時頃に湯けむり館で日帰り温泉を楽しみます。乳白色の硫黄泉でサイクリングの疲れを癒やし、15時頃には温泉併設のレストランで石窯ピザとコーヒーでくつろぎのひとときを過ごします。
このプランでの走行距離は約12km程度で、Eバイク初心者でも無理なく楽しめる行程です。時間に余裕がある方は三本滝まで足を延ばしたり、NCMTのガイドツアーに参加したりとアレンジも自在です。
乗鞍高原でのEバイクポタリングは、体力や経験に関係なく誰もが北アルプスの大自然を満喫できるアクティビティです。国立公園ピクニックコースではE-MTBでオフロードを走り、絶景の草原でコーヒーブレイクを楽しむという特別な体験が待っています。日本の国立公園初のマウンテンバイクトレイル「NCMT」の整備により、乗鞍高原のアクティビティの幅はさらに広がりました。春の水芭蕉、夏の避暑サイクリング、秋の紅葉ライドと季節ごとに異なる魅力がある乗鞍高原を、ぜひEバイクポタリングで満喫してみてください。









コメント