旧古河庭園の春バラポタリング2026|北区を自転車で巡る完全ガイド

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旧古河庭園の春バラポタリングとは、東京都北区西ケ原にある国指定名勝・旧古河庭園を起点に、約100種200株のバラ鑑賞と自転車散歩を組み合わせて北区を巡る楽しみ方です。2026年は4月29日から6月30日まで「春のバラフェスティバル」が開催されており、英国出身の建築家ジョサイア・コンドルが手がけた洋館を背景に、フォーマルガーデン形式のバラ園が見頃を迎えています。

東京都北区と聞いて、王子の飛鳥山や赤羽の居酒屋街、十条の商店街を思い浮かべる方は多いかもしれません。しかしバラと歴史建築の美しさで知られる隠れた名所が北区にあります。それが旧古河庭園です。重厚な洋館を背景に、赤・ピンク・白・黄色のバラが幾何学模様のバラ園を埋め尽くす光景は、まるで映画のワンシーンのようです。本記事では、旧古河庭園の歴史と見どころ、2026年の春バラフェスティバル情報、北区のポタリングコース、周辺グルメまで、ポタリング旅行に必要な情報をまるごと紹介します。

目次

旧古河庭園とは 国指定名勝の都立公園

旧古河庭園とは、東京都北区西ケ原1丁目27番39号に位置する都立公園です。面積は約3万780平方メートル(約9,300坪)で、園内には洋館、洋風庭園(バラ園)、日本庭園という3つのエリアが一体となっており、和と洋が融合した庭園空間を形成しています。

この庭園はもともと、明治・大正時代に活躍した実業家・古河家の私邸として整備されました。古河財閥の当主である古河虎之助男爵が大正時代に屋敷を構え、洋館の建設と庭園の整備を行いました。戦後は国有財産となり、1956年(昭和31年)4月30日に「都立旧古河庭園」として一般公開が始まりました。

庭園の歴史的・景観的価値が認められ、1982年(昭和57年)8月には「東京都名勝」に指定。さらに2006年(平成18年)1月には「国指定名勝」に指定され、現在は国有財産を東京都が借り受けて公開しています。

バラの名所として知られる旧古河庭園ですが、その魅力はバラだけではありません。歴史的価値の高い洋館、京都の名庭師による日本庭園、そして丘の起伏を生かした空間構成と、一度訪れれば奥深さに引き込まれる庭園です。

旧古河庭園の歴史 陸奥宗光から古河家へ受け継がれた西ヶ原の地

旧古河庭園の敷地の歴史は、明治時代に遡ります。もともとこの西ヶ原の地には、明治の政治家・陸奥宗光(むつ むねみつ)の邸宅がありました。陸奥宗光は紀州藩士・伊達宗広の六男として生まれ、明治期に外務大臣を務めた人物で、日清戦争後の下関条約締結にも深く関わった外交官として知られています。

陸奥宗光の次男・潤吉が古河家に養子に入ったことで、邸宅の土地・建物は古河家の所有へと移りました。こうして西ヶ原の地は、古河財閥の当主・古河虎之助男爵の邸宅として整備されていくことになります。

古河虎之助(1887〜1940年)は、古河財閥の創業者・古河市兵衛の実子で3代目当主です。大正4年(1915年)、わずか27歳で男爵の爵位を授けられました。その後、大正6年(1918年)に洋館が完成し、大正8年(1919年)に日本庭園が完成して、現在の旧古河庭園の原型が出来上がりました。

第二次世界大戦後、旧古河邸は国有財産となり、宮内庁の管理を経て東京都に引き渡されました。1956年(昭和31年)4月30日、「都立旧古河庭園」として都民に開放されて以来、北区を代表する観光スポットとして多くの人々に親しまれています。

ジョサイア・コンドル設計の洋館 英国カントリーハウス様式の建築美

旧古河庭園のシンボルともいえる洋館は、正門を入るとすぐに視界に飛び込んできます。小高い丘の上に建つ石造りの重厚な建物は、英国カントリーハウス様式を基調としており、まるで外国の邸宅に迷い込んだような錯覚を覚えるほどの存在感があります。

この洋館の設計者は、ジョサイア・コンドル(Josiah Conder、1852〜1920年)です。英国出身の建築家で、「日本近代建築の父」とも称される人物です。彼が日本に招かれたのは1877年(明治10年)で、工部大学校(現在の東京大学工学部の前身)で建築を教えながら、明治・大正時代を通じて数多くの重要建築物を設計しました。

コンドルが手がけた建築物は、東京各所に残っています。鹿鳴館(現存しないが、明治外交の舞台として有名)、ニコライ堂(東京都千代田区、現存)、三菱一号館(再建されたものが現存)などが代表作として知られています。旧古河庭園の洋館は大正6年(1918年)の竣工であり、コンドルが晩年に手がけた作品の一つです。

洋館の外観は、天然スレート葺きの切妻屋根と、新小松石(安山岩)を用いた石積みの壁面が特徴的です。地上2階・地下1階の構造で、総延べ床面積は約1,370平方メートル(414坪)。外壁に使われた安山岩は緑がかった色合いをしており、年月を経てさらに深みが増しています。

内部は現在「旧古河邸 大谷美術館」として一般公開されています(庭園入園料とは別に見学料が必要)。1階は英国ゴシック様式の意匠が施された重厚な内装で、スタッコ仕上げの壁面や暖炉が当時の面影をとどめています。2階は和風の意匠となっており、和洋折衷の趣が楽しめます。庭園を眺めながらコーヒーを楽しめる喫茶室も1階に設けられており、バラ鑑賞の合間に立ち寄る方が多いスポットです。

バラ園の魅力 100種類200株が織りなす色の絨毯

旧古河庭園のバラ園は、洋館を背景に幾何学模様で区画された「フォーマルガーデン」形式をとっています。英国式庭園の特徴的な様式であり、左右対称の整然とした区画の中に、さまざまな品種のバラが植え込まれています。

バラは春と秋の2シーズンに見頃を迎えます。春の見頃は5月上旬から6月上旬にかけて。秋の見頃は10月上旬から10月下旬にかけてです。春のバラは花数が多く、庭園全体が花で埋め尽くされるような圧巻の光景となります。

現在、旧古河庭園では約100種類・200株のバラが植えられています。イギリスをはじめとする海外の品種から、日本で育成された品種まで、多彩なバラが楽しめます。

代表的な品種としては、深紅の大輪「プリンセス・ドゥ・モナコ」(白いバラに縁取りのように赤みがかかった美しい品種)、鮮やかなサーモンピンクの「ミスター・リンカーン」、鮮黄色が目を引く「ピース」、香り豊かな「マダム・ヴィオレ」などが挙げられます。開花時期は品種によって異なり、バラ園全体では5月から6月にかけて順次開花していきます。見頃のピークは概ね5月中旬から下旬とされることが多いです。

なお、2026年は3月にバラの植え替えが行われたため、新しく植えたバラが本来の花数になるまでには数年かかるとされており、しばらくは例年より花数が少なめになる可能性があることも覚えておきたいポイントです。

2026年 春のバラフェスティバル 開催情報とイベントスケジュール

2026年の「春のバラフェスティバル」は、4月29日(水・祝)から6月30日(火)まで開催されています。

開園時間は通常9時から17時(入園は16時30分まで)ですが、フェスティバル期間中の5月8日(金)〜10日(日)と5月15日(金)〜17日(日)は、午前8時から入園できる特別開園が実施されます。早朝の涼しい時間帯に、朝露に濡れたバラを楽しめる貴重な機会です。

入園料は都内の庭園・公園の中でもリーズナブルな価格設定です。料金体系を表にまとめると次の通りです。

区分入園料
一般150円
65歳以上70円
小学生以下無料
都内在住・在学の中学生無料

洋館内部の見学(大谷美術館)には別途料金が必要ですが、庭園の散策だけでも十分に楽しめます。

フェスティバル期間中のイベントとして、まず「春バラの音楽会」が芝生広場で開催されます。2026年は5月23日(土)にフルートデュオ、6月21日(日)にマーチングバンドによる演奏が行われる予定です。各日12時と15時の2回、各回約30分の公演となっています。バラの香りが漂う庭園での野外音楽は格別の雰囲気です。

「ローズガーデンマーケット」では、初出店の店舗を含むさまざまなショップが出店し、バラ関連グッズや食品、雑貨などが販売されます。「花鉢・苗の販売」では、旧古河庭園で育てられたバラの苗や花鉢を購入することもできます。自宅でもあのバラを育てたいという方にとってうれしい企画です。

「春バラのフォトスポット」も設置され、洋館とバラを背景にした写真撮影が楽しめます。SNSで人気の絶好の撮影ポイントとなっています。

小川治兵衛が手がけた日本庭園 心字池を中心とした池泉回遊式の名庭

旧古河庭園の見どころは、バラ園と洋館だけではありません。バラ園の奥、斜面を下りた先には広大な日本庭園が広がっています。

この日本庭園を手がけたのは、七代目・小川治兵衛(おがわ じへえ、1860〜1933年)です。京都を代表する庭師(植治)であり、平安神宮神苑、無鄰菴(山縣有朋別邸)など、数多くの名庭を手がけた近代日本庭園の巨匠として知られています。

旧古河庭園の日本庭園は大正8年(1919年)に完成し、起伏のある地形を巧みに利用した池泉回遊式庭園となっています。「心」の字を崩した形の心字池を中心に、急勾配の斜面を利用した大滝、枯山水を取り入れた枯滝、大きな雪見灯籠、そして飛び石や橋が配置され、四季折々の表情を見せます。

庭園を彩る見所は季節ごとに変わります。春にはツツジやフジが彩りを添え、夏は大滝の水音が涼を運びます。秋は木々が赤や黄色に染まり、紅葉が心字池の水面に映える美しさは格別です。冬にはマツの雪吊やコモ巻き、ソテツの霜除けが施され、日本庭園ならではの風物詩が楽しめます。

日本庭園内には「心字亭」と「蘿月庵(らげつあん)」という2つの茶室があります。心字池のほとりに入母屋造りで建つ茶室は、池を眺めながら季節の干菓子と抹茶を楽しめる場として人気です。茶室の利用には事前の申し込みが必要ですが、茶道体験等のイベントも不定期で開催されており、本格的な和の文化を体験する場としても活用されています。

洋館のバラ園から日本庭園へと歩を進めると、空間の雰囲気が一変します。英国式ガーデンの華やかさから、侘び寂びを感じさせる和の世界へ。この対比こそが旧古河庭園の大きな魅力であり、他の庭園にはない体験です。バラ鑑賞だけで帰るのはもったいないので、ぜひ日本庭園もじっくりと歩いてみてください。

ポタリングとは 目的地を定めない自転車散歩の楽しみ方

ここで「ポタリング」について簡単に説明します。ポタリングとは、英語の「pottering(ぶらぶら歩き)」を語源とする言葉で、目的地を厳密に定めず、気の向くままに自転車でゆっくりと街を走ることを指します。スポーツとしての本格サイクリングとは異なり、景色を楽しんだり、気になったカフェに立ち寄ったり、歴史スポットで自転車を止めたりしながら、のんびりと走るのがポタリングの醍醐味です。

東京はポタリングに適したスポットが意外と豊富にあります。特に都心部から少し離れた下町エリアや、緑豊かな公園周辺は、自動車が少なく、のどかな雰囲気が残っており、ポタリングに適した環境です。北区はそうしたエリアの典型ともいえる場所で、歴史的な名所と自然が程よく散在しています。

北区ポタリング部「キタポタ」とシェアサイクル事情

北区でポタリングを楽しむなら、「北区ポタリング部」(通称:キタポタ、ウェブサイト:kitapota.com)の存在を知っておきたいところです。キタポタは北区在住・北区ファンの自転車愛好家たちが集まるコミュニティで、北区のおすすめポタリングコースや北区サイクリング関連の情報を発信しています。

北区内にはシェアサイクルのステーションも複数設置されており、「HELLO CYCLING」のサービスが利用できます。自前の自転車を持参しなくても、旅先でシェアサイクルを借りてポタリングを楽しむことが可能です。観光客や旅行者にとっては使い勝手のよいサービスです。

シェアサイクルを使う場合は、スマートフォンアプリで事前に登録しておくとスムーズに利用できます。北区内の主要駅周辺や公園近くにポートが設置されているため、旧古河庭園の最寄り駅(西ヶ原駅や上中里駅など)近くからレンタルすることができます。

春のポタリングコース 北区の歴史と緑を自転車で巡るルート

旧古河庭園を起点にした春のポタリングコースを提案します。このコースは、自転車でのんびり走ってもおよそ半日から一日で楽しめる内容です。

スタートは東京メトロ南北線「西ヶ原駅」または、JR京浜東北線「上中里駅」がおすすめです。西ヶ原駅から旧古河庭園まで徒歩7分(自転車なら2〜3分)と近く、アクセスがよい立地です。JR上中里駅からも徒歩7分程度で到着します。

第1スポットは旧古河庭園です。入園料150円を払い、正門をくぐると目の前に広がるバラ園と洋館の光景が出迎えてくれます。春のフェスティバル期間中は、ローズガーデンマーケットや音楽会なども開催されており、賑やかな雰囲気の中でバラを楽しめます。庭園内の喫茶室でコーヒーを一杯飲みながら、窓越しにバラを眺める時間も格別です。旧古河庭園の滞在時間は、じっくり見て回るなら1〜2時間は確保したいところです。日本庭園もしっかり堪能するなら、さらに30分〜1時間追加するとよいでしょう。

第2スポットの七社神社は、西ヶ原の鎮守社として地域に根付いた由緒ある神社です。境内には静かな森があり、都会の喧騒を忘れさせてくれる空間が広がっています。バラ鑑賞の後に立ち寄れば、和の空間が心を落ち着かせてくれます。

第3スポットの平塚神社は、上中里エリアにある神社で、源義家、源義綱、源義光という源氏三兄弟を祀っています。JR京浜東北線「上中里駅」から徒歩2分と近く、ポタリングコースに組み込みやすい立地です。静かな境内に、歴史の重みを感じることができます。

第4スポットは飛鳥山公園です。旧古河庭園から自転車で10分ほど走ると、王子の飛鳥山公園に到着します。飛鳥山公園は約300年前に八代将軍・徳川吉宗が整備した桜の名所で、現在も春には花見客で賑わいます。

飛鳥山公園の見どころは、渋沢栄一ゆかりの3つの博物館です。「北区飛鳥山博物館」「紙の博物館」「渋沢史料館」の3館が隣接しており、北区の歴史や日本の近代化を学ぶことができます。渋沢栄一が明治・大正期に私邸として使用した飛鳥山邸の跡地であり、国の重要文化財に指定されている「晩香廬」「青淵文庫」も一般公開されています(要確認)。

飛鳥山公園のユニークなアトラクションとして、「あすかパークレール(アスカルゴ)」があります。カタツムリに似た愛らしいデザインの無料モノレールで、急な斜面を上り下りします。子どもだけでなく大人にも人気の乗り物です。

第5スポットの王子駅周辺は、北区の中心的な繁華街です。ランチやカフェを楽しむお店が充実しており、ポタリングの途中で食事休憩を取るのに適したエリアです。

旧古河庭園周辺のグルメ・カフェ情報

ポタリングを楽しんだ後は、美味しいランチやカフェタイムで締めくくりましょう。旧古河庭園周辺には、魅力的な飲食スポットがいくつかあります。

まず、旧古河庭園の洋館1階に設けられた喫茶室が便利です。庭園内にいながら、窓越しにバラ園を眺めながら、コーヒーやケーキを楽しめます。バラフェスティバル期間中は混雑することも多いため、早めの時間帯に入るのがおすすめです。

庭園の外に出て少し歩くと、「cocofulu(ココフル)」という隠れ家カフェがあります。上中里・西ヶ原エリアにある人気のカフェで、カフェが少ないこの地域において貴重な存在です。旧古河庭園のすぐそばというアクセスの良さも魅力で、バラ鑑賞の前後に立ち寄る方も多いお店です。

駒込駅(JR山手線)方面まで足を延ばすと、飲食店の選択肢が広がります。駒込駅から旧古河庭園まで徒歩約12分の距離ですが、自転車なら5分程度です。イタリアン、ハンバーグ、カフェなど、さまざまなジャンルの店舗が揃っており、昼食・夕食ともに選択肢が豊富です。

王子駅周辺にはランチに利用できる飲食店が多数あり、和食、洋食、カフェとバリエーション豊かです。飛鳥山公園とのセットで訪れた際には、王子駅周辺でランチを楽しむのもよいでしょう。

旧古河庭園へのアクセスと基本情報

旧古河庭園へのアクセスは、電車・自転車のどちらでも便利です。各アクセス手段と所要時間を表にまとめます。

交通手段出発地所要時間
電車東京メトロ南北線「西ヶ原駅」1番出口徒歩7分
電車JR京浜東北線「上中里駅」徒歩7分
電車JR山手線「駒込駅」北口徒歩12分
自転車王子駅約10分
自転車駒込駅約5分

王子駅周辺や駒込駅周辺にシェアサイクル(HELLO CYCLING)のポートがあるため、駅から自転車で向かうことも可能です。なお、旧古河庭園の敷地内には駐輪場は設けられていないため、近隣のコインパーキング(自転車可)や駅前の駐輪場を利用する必要があります。シェアサイクルの場合は、最寄りのポートで返却すればよい仕組みです。

旧古河庭園の住所は東京都北区西ケ原1丁目27番39号。開園時間は9時〜17時(入園は16時30分まで)、休園日は毎週月曜日(祝日・振替休日の場合は翌平日)、年末年始(12月29日〜1月1日)です。

春バラポタリングを楽しむためのポイント

旧古河庭園の春バラとポタリングをより充実して楽しむために、いくつかのポイントをまとめます。

見頃の時期を狙って訪問することが大切です。バラの見頃は概ね5月上旬から6月上旬。特に5月中旬から下旬は多くの品種が一斉に咲き揃うタイミングとされています。訪問前に旧古河庭園の公式SNS(X、旧Twitter)や東京都公園協会の公式サイトで最新の開花情報を確認するのがおすすめです。

早朝開園日の活用も検討したいところです。2026年のフェスティバル期間中、5月8日〜10日と5月15日〜17日は朝8時から開園します。通常より1時間早く入園できる機会は、人が少ない朝の光の中でバラを撮影したい方や、ゆっくりと散策したい方に向いています。

服装・持ち物にも気を配りましょう。バラのとげに注意が必要なため、長袖や長ズボンを着用するか、肌の露出が少ない服装を心がけると安心です。また、5月から6月は紫外線が強い季節でもあるため、帽子や日焼け止めを忘れずに準備したいところです。ポタリング中はヘルメットの着用が推奨されます(シェアサイクルを利用する場合は貸し出しがある場合もあります)。

混雑を避けるコツとしては、平日の午前中(開園直後)を狙うのが定番です。春のバラフェスティバル期間中、特に週末や連休は旧古河庭園が混雑します。平日の午前中(開園直後)は比較的空いており、ゆっくりと鑑賞できます。雨上がりの翌日は水滴をまとったバラが特に美しく、晴れていれば混雑も少ない穴場的なタイミングです。

写真撮影のポイントもおさえておきましょう。旧古河庭園での写真撮影は、洋館とバラを同時にフレームに収めるアングルが定番です。正門を入ってすぐのバラ園越しに洋館を見上げるショット、または洋館の南側テラスから見下ろすバラ園のショットが人気です。逆光になる午後より、午前中の光の方が被写体が美しく撮れることが多いとされています。

秋バラも見逃せない 春とは異なる落ち着いた魅力

旧古河庭園のバラは、秋にも楽しむことができます。秋のバラの見頃は10月上旬から10月下旬にかけてで、春とは異なる落ち着いた雰囲気の中でバラが咲き誇ります。春ほど花数は多くありませんが、秋の空気感の中で咲くバラは格別の味わいがあると評されており、春にはなかった品種が開花することもあります。

毎年「秋のバラフェスティバル」も開催されており(2025年は開催が確認されています)、春同様にさまざまなイベントが行われます。春に訪れて気に入った方は、ぜひ秋にも訪れてみてください。

バラ以外の季節の見どころ 桜・新緑・紅葉と一年を通じて楽しめる庭園

旧古河庭園はバラのシーズン以外にも、季節ごとの美しさがあります。3月下旬から4月上旬には、庭園内の桜が開花します。洋館をバックにした桜の風景も格別で、春のバラシーズン前から多くの来園者が訪れます。

新緑の5月は、バラとともに庭園全体が緑に包まれ、洋館の石積みの壁と緑のコントラストが美しく映えます。初夏の6月はバラの最終盤であるとともに、アジサイも庭内各所に咲き始め、梅雨時期ならではの雨に濡れた花の美しさが楽しめます。

秋の11月から12月上旬は紅葉シーズンです。日本庭園の心字池を囲む木々が赤や黄色に染まり、池の水面に反射した紅葉の景色は「都内随一の紅葉の名所」として写真愛好家にも人気です。

このように旧古河庭園は、春のバラフェスティバル以外の季節にもそれぞれ固有の魅力があります。ポタリングで北区を訪れる機会があれば、季節を変えて何度でも足を運んでみてください。

北区の自転車環境について フラットな地形とシェアサイクル網

北区は東京23区の中でも、比較的フラットな地形と下町の風情が残る街並みが特徴的で、自転車での移動・観光に適した区のひとつです。ただし、王子や西ヶ原の一部には坂道もあるため、電動アシスト付き自転車を選択するとより快適に走ることができます。

北区内ではシェアサイクル「HELLO CYCLING」が複数のポートを展開しており、スマートフォンアプリから簡単に借りることができます。料金は15分70円(税込)程度から利用可能で、1日乗り放題プランなども用意されています(料金は変更されることがあるため、最新情報は公式サイトを確認のこと)。

ポタリングで旧古河庭園を訪れる際は、周辺の路地や商店街も積極的に走ってみることをおすすめします。地図に載っていない路地や小さな神社、昔ながらの商店など、自転車ならではの「発見」が待っているはずです。北区の下町散歩は、自転車のスピードとのんびりした気持ちで楽しむのが醍醐味です。

北区の魅力を再発見する旅 歴史と緑が織りなす街

旧古河庭園を起点にした春のポタリングは、北区という街の奥深さを再発見するきっかけになります。渋沢栄一が人生の拠点とした飛鳥山、源氏ゆかりの平塚神社、西ヶ原の鎮守・七社神社と、自転車でゆっくりと巡ると、普段は気づかない街の断片が見えてきます。

旧古河庭園の春バラは、遠くからわざわざ足を運ぶ価値が十分にある東京屈指の名所です。一方で、観光地としての知名度は上野や新宿の公園と比べると控えめで、程よい混雑感の中でゆったりと過ごせる点も魅力です(ただし見頃週末は混雑するため要注意です)。

バラの香りに包まれた旧古河庭園を堪能し、自転車でのんびりと北区の街を走る。歴史ある洋館と庭園、下町の風情が残る街並み、渋沢栄一ゆかりの飛鳥山と、これだけ見どころが詰まっている北区ポタリングは、東京の新しい楽しみ方のひとつです。

旧古河庭園 春バラポタリング 北区についてよくある疑問

旧古河庭園の春バラの見頃はいつかというと、5月上旬から6月上旬にかけてで、ピークは5月中旬から下旬です。2026年は4月29日から6月30日まで「春のバラフェスティバル」が開催されています。

旧古河庭園の入園料はいくらかというと、一般150円、65歳以上70円、小学生以下と都内在住・在学の中学生は無料です。洋館内部の見学(大谷美術館)には別途料金が必要となります。

旧古河庭園へのアクセスは、東京メトロ南北線「西ヶ原駅」から徒歩7分、JR京浜東北線「上中里駅」から徒歩7分、JR山手線「駒込駅」北口から徒歩12分です。

ポタリングで使うシェアサイクルはどこで借りられるかというと、北区内には「HELLO CYCLING」のポートが複数設置されており、王子駅や駒込駅周辺で借りることができます。スマートフォンアプリで事前に登録しておくとスムーズに利用できます。

旧古河庭園の駐輪場については、敷地内に駐輪場は設けられていないため、近隣のコインパーキング(自転車可)や駅前の駐輪場を利用する必要があります。シェアサイクルの場合は、最寄りのポートで返却する形となります。

まとめ 旧古河庭園 春バラポタリング 北区で味わう東京の新しい楽しみ方

本記事では、東京都北区の旧古河庭園を中心とした春バラポタリングについて紹介しました。旧古河庭園は国指定名勝の都立公園であり、ジョサイア・コンドル設計の洋館、幾何学式バラ園、小川治兵衛作の日本庭園という3つのエリアが融合した庭園です。

2026年の春のバラフェスティバルは4月29日(水・祝)から6月30日(火)まで開催されています。入園料は一般150円とリーズナブルで、春バラの音楽会、ローズガーデンマーケット、花鉢・苗の販売などのイベントが期間中に行われます。バラは約100種類・200株が植えられており、春の見頃は5月上旬から6月上旬、特に5月中旬から下旬がピークです。

旧古河庭園を起点に、七社神社、平塚神社、飛鳥山公園(渋沢栄一ゆかりの3博物館)、王子駅周辺という北区ポタリングコースが楽しめます。シェアサイクル(HELLO CYCLING)が北区内に複数のポートを展開しており、自前の自転車がなくてもポタリングを楽しめる環境が整っています。

春の東京観光に迷ったら、ぜひ北区・旧古河庭園の春バラポタリングを候補に入れてみてください。バラの香りが漂う庭園で深呼吸をし、自転車で風を感じながら北区の歴史と緑の中を走る体験は、日常を離れたとっておきの時間になるはずです。

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