富良野ラベンダー畑をポタリングで巡るパノラマコースの魅力と楽しみ方

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北海道・富良野エリアのラベンダー畑を自転車で巡るポタリングは、パノラマコースを走ることで十勝岳連峰と一面の紫色の花畑を五感すべてで体感できる、格別な旅のスタイルです。ポタリングとは自転車でのんびりと散歩するように走ることを意味し、車では通り過ぎてしまう小さな風景や、風に乗って漂うラベンダーの香りをダイレクトに楽しめるのが大きな魅力となっています。富良野エリアでは「富良野・美瑛サイクリングロード」が整備されており、上富良野町を中心としたパノラマコースでは、「パノラマロード江花」や「ジェットコースターの路」といった絶景ルートを巡りながら、ファーム富田やラベンダーイーストなどの名所に立ち寄ることができます。この記事では、パノラマコースの魅力やおすすめの立ち寄りスポット、ラベンダーの見頃情報、レンタサイクルの料金、服装や持ち物のアドバイスまで、富良野ラベンダー畑ポタリングを楽しむために知っておきたい情報を詳しくお伝えします。

目次

ポタリングとは?富良野のラベンダー畑を巡る最適な方法

ポタリングは、英語の「potter(ぶらつく)」に由来する言葉で、自転車でのんびりと散歩するように走ることを指します。本格的なロードバイクでのサイクリングとは異なり、速さや距離を競うのではなく、景色や立ち寄りスポットを楽しみながらゆったりとしたペースで走ることが目的です。

富良野のような広大な丘陵地帯を巡るには、自転車のスピード感がまさに最適といえます。車では通り過ぎてしまうような小さな風景を見つけたり、歩くには遠い距離を快適に移動したりと、ちょうど良い速度で富良野の大自然を満喫できます。風に乗って漂ってくるラベンダーの香りや、大草原から吹き抜ける爽やかな風を全身で体感できるのは、レンタカーの移動では決して味わえない、ポタリングならではの贅沢な体験です。

富良野エリアの地理と気候がポタリングに最適な理由

富良野エリアは北海道のほぼ中央に位置し、富良野市、中富良野町、上富良野町、美瑛町などの市町村から構成されています。東には雄大な十勝岳連峰がそびえ、西には芦別岳や夕張山地が連なり、その間に広がる富良野盆地は、なだらかな丘陵と広大な農地が織りなす美しい田園風景で知られています。

この地域は内陸性の気候で、7月の平均最高気温は約27度前後、平均最低気温は約17度前後と、本州の猛暑に比べると格段に過ごしやすい環境です。ただし、昼間は26度から28度、時には30度を超える真夏日になることもあり、夜は18度前後まで下がるため、一日の寒暖差が大きいのが特徴となっています。7月の平均降水量は約100ミリメートルと東京の153ミリメートルに比べて少なく、カラッとした爽やかな日が続く傾向にあります。ただし、盆地特有の天候の変わりやすさがあり、夏場は夕立のような短い雨が降ることもあるため、雨具の準備は欠かせません。

このような気候条件は、ポタリングにとって非常に好条件であり、暑すぎず寒すぎない快適な環境で爽快なサイクリングを楽しむことができます。

富良野・美瑛サイクリングロードの全体像

富良野エリアでのポタリングの基盤となるのが、「富良野・美瑛サイクリングロード」です。美瑛町、上富良野町、中富良野町、富良野市、南富良野町、占冠村の6市町村にまたがるこのサイクリングロードは、日本でも有数の大規模なサイクリングルートとして整備されています。

主なルートは3つに分かれています。Aルートは富良野から美瑛間を結ぶ全長88キロメートルのメインルートで、田園地帯、丘陵地帯、山岳地帯の変化に富んだ地形を体感しながら、豊かな大自然の中でさまざまな風景を満喫できます。Bルートは富良野から南富良野・占冠を結ぶ全長150キロメートルのロングルートで、より本格的なサイクリングを楽しみたい方向けのコースです。Cルートはかなやま湖沿いを走る全長18キロメートルの短距離ルートで、湖の景色を楽しみながら初心者でも無理なく走れるコースとなっています。

これらのルートには路面に案内表示が塗装されており、約1キロメートルごとに通し番号が表示されているため、マップと照らし合わせて現在地を確認しながら安心して走行できます。ロングライド初心者や観光で訪れた方でも迷うことなくコースを走れるのが大きな特長です。ラベンダー畑を巡るポタリングの場合は、Aルートの一部区間を中心に、自分の体力や時間に合わせてコースをアレンジするのがおすすめです。

パノラマコースの魅力と絶景ポイント

富良野エリアのポタリングで特に人気が高いのが、上富良野町を中心としたパノラマコースです。このコースの目玉は、「かみふらの八景」にも選ばれている「パノラマロード江花」です。

パノラマロード江花は、北21号道路と西3線南道路が交わる丘の上から、東側に見える富良野岳の山麓に向かって約5.3キロメートルにも及ぶ直線一本道です。盆地に向かって約5キロメートルの真っ直ぐな下り坂になっており、その先には十勝岳連峰の雄大な姿が広がります。この道路は富良野盆地より約50メートルほど標高が高い丘の上に位置しているため、見晴らしが抜群に良いのが特徴です。

JR上富良野駅を起点にすると、自転車では駅から20分から30分程度でアクセスできます。道道581号線沿いの小さな標識を目印に町道西3線に入った先にあります。

パノラマロード江花は、同じ上富良野町にある「ジェットコースターの路」に比べてアップダウンが緩やかなため、初心者や体力に自信のない方でも走りやすいのが魅力です。道の両サイドには木々が植えられているため、初夏の新緑や秋の紅葉など四季折々の景色を楽しみながら走ることができます。十勝岳連峰とパッチワークのような丘陵のパノラマを眺めながらのポタリングは、まさに絶景体験と呼ぶにふさわしい時間となるでしょう。

ラベンダーの花が咲く季節には、風に乗って甘い香りが漂ってくることもあり、自転車だからこそ感じ取れる風の匂いや温度の変化をダイレクトに体感できるのが醍醐味です。

ジェットコースターの路で味わうスリルと絶景

パノラマコースと合わせて走りたいのが、「ジェットコースターの路」です。上富良野町の西11線農免農道に位置するこの道路は、約2.5キロメートルにわたって激しいアップダウンが続く農道で、その名の通りジェットコースターに乗っているかのようなスリルを味わえます。

緑の農地と丘陵が両サイドに広がり、雪を被った十勝岳連峰の姿を望むことができます。この道路は2005年に放送されたテレビドラマ「優しい時間」のロケ地としても知られており、「かみふらの八景」のひとつにも選ばれています。

自転車で走る場合、下り坂ではかなりのスピードが出るため、ブレーキ操作に十分注意する必要があります。また、上り坂はそれなりの体力を要するため、電動アシスト付き自転車を利用するのもひとつの方法です。パノラマロード江花とジェットコースターの路を組み合わせると、上富良野の絶景を存分に堪能できるルートが完成します。

富良野エリアの代表的なラベンダー畑スポット

ファーム富田の多彩なラベンダー畑

富良野エリアで最も有名なラベンダー畑がファーム富田です。中富良野町に位置し、敷地内には「森のラベンダー畑」「倖(さきわい)の畑」「彩りの畑」など複数のラベンダー畑があります。特に「彩りの畑」はラベンダーだけでなく、赤やオレンジ、白など多彩な花が帯状に植えられた圧巻の景色で、写真映えするスポットとして大人気です。

ファーム富田のラベンダーには主に「濃紫早咲(のうしはやざき)」「おかむらさき」という2つの品種があります。「濃紫早咲」は6月下旬から7月上旬に見頃を迎え、深い紫色の花を咲かせます。一方、「おかむらさき」は7月中旬以降に満開を迎える遅咲きの品種です。7月上旬には「濃紫早咲」の深い紫色と「おかむらさき」のつぼみが上がってきた白っぽい紫色のグラデーションを楽しむことができ、7月中旬以降は「おかむらさき」が満開となり、一面紫色の海のような壮大な景色が広がります。

営業時間は10時から16時で、入場料は無料です。敷地内にはラベンダーソフトクリームやラベンダーティーなどを楽しめるショップもあり、ポタリングの休憩スポットとしても最適です。

ラベンダーイーストと日の出公園ラベンダー園

ファーム富田から十勝岳連峰に向かって東に約4キロメートルの上富良野東中地区にあるのが「ラベンダーイースト」です。日本最大級のラベンダー畑として知られ、周囲に山々が広がる壮大なパノラマが特徴です。敷地内では「ラベンダーバス」が走っており、15分から20分ほどかけてラベンダー畑を周遊できます。2026年は6月20日から7月20日まで営業する予定となっています。ファーム富田からの約4キロメートルは自転車でのアクセスにちょうど良い距離であり、比較的観光客が少ないゆったりとした穴場スポットです。

上富良野町にある日の出公園ラベンダー園は、小高い丘の上に位置するラベンダー園で、6月下旬から8月上旬にかけて鮮やかな紫色とさわやかな香りに包まれます。展望台からは、西に一面紫に染まるラベンダー畑、東に上富良野の田園風景と十勝岳連峰のパノラマビューが広がります。遅咲きの「おかむらさき」が中心に植えられているため、シーズン後半に訪れても十分に見頃の花を楽しめるのが嬉しいポイントです。毎年7月中旬には「ラベンダーフェスタかみふらの」が開催され、花火大会やイベントも行われています。

彩香の里とフラワーランドかみふらの、北星山ラベンダー園

中富良野町にある彩香の里は、なだらかな丘陵地に約6ヘクタールのラベンダー畑が広がる観光農園です。ラベンダーの他にもポピーやカスミソウなどさまざまな花が植えられており、ラベンダーの摘み取り体験も楽しめます。ファーム富田に比べて観光客が少なく、のんびりとした雰囲気でラベンダーを堪能できるのが魅力です。

上富良野町の丘陵地に広がるフラワーランドかみふらのは、ラベンダーをはじめとする色とりどりの花々を楽しめる観光農園です。7月中旬からラベンダーが見頃となり、5月から9月までさまざまな花が咲き続けます。園内ではトラクターバスに乗って花畑を一周することもできます。

中富良野町の北星山ラベンダー園(町営ラベンダー園)は、北星山スキー場の斜面を利用した町営のラベンダー園です。冬にはスキー場になる傾斜地にラベンダーをはじめとした花々が植えられており、サイクリングロードから見上げる形で景色を楽しめます。リフトに乗って山頂まで上がれば、富良野盆地と十勝岳連峰を一望できる絶景が待っています。

ラベンダー畑を巡るおすすめポタリングモデルコース

富良野エリアでラベンダー畑を巡るポタリングのモデルコースをご紹介します。

初心者向けの中富良野ラベンダー巡りコースは、約15キロメートル、所要時間3時間から4時間の行程です。中富良野町はラベンダー畑がコンパクトにまとまっているため、初めてのポタリングに最適なエリアとなっています。中富良野駅周辺のレンタサイクルショップを出発し、まず北星山ラベンダー園でリフトに乗って山頂の展望台からの眺望を楽しみます。その後ファーム富田で彩りの畑やラベンダーソフトクリームを堪能し、続いて彩香の里でラベンダー摘み取り体験を満喫します。最後に中富良野の田園風景の中を走って出発地点に戻ります。平坦な道が多くアップダウンも少ないため、普通の自転車でも十分に走ることができるコースです。

中級者向けのパノラマコースは、約30キロメートル、所要時間5時間から6時間の行程です。上富良野駅周辺のレンタサイクルショップを出発し、まず日の出公園ラベンダー園で十勝岳連峰とラベンダーのコラボレーションを楽しみます。その後パノラマロード江花の一本道を走り抜け、丘の上からの大パノラマを堪能します。続いてジェットコースターの路でスリルのあるアップダウンを体験し、フラワーランドかみふらのに立ち寄った後、ラベンダーイーストで日本最大級のラベンダー畑を訪れます。最後にファーム富田に立ち寄って出発地点に戻ります。アップダウンがあるため、電動アシスト付き自転車の利用がおすすめです。

コース距離所要時間難易度おすすめ自転車
中富良野ラベンダー巡り約15km3〜4時間初心者向け普通自転車
パノラマコース約30km5〜6時間中級者向け電動アシスト付き

ラベンダーの見頃時期と訪問のベストタイミング

ポタリングを最大限に楽しむためには、ラベンダーの見頃に合わせて訪れることが重要です。ラベンダーの開花時期は6月下旬から7月中旬で、見頃は7月上旬から7月中旬となります。ただし、その年の天候や気温によって前後することがあります。

早咲き品種の「濃紫早咲」は6月下旬から7月上旬に見頃を迎え、花色が濃い紫色で香りも強いのが特徴です。遅咲き品種の「おかむらさき」は7月中旬から8月上旬に見頃を迎え、日の出公園ラベンダー園ではこの品種が中心に植えられているため、シーズン後半でも十分に楽しめます。

品種見頃時期特徴
濃紫早咲(のうしはやざき)6月下旬〜7月上旬濃い紫色、強い香り
おかむらさき7月中旬〜8月上旬やや淡い紫色、遅咲き

7月上旬に訪れると早咲きと遅咲きの品種が同時に見られるため、紫色のグラデーションを楽しむことができます。7月中旬以降は遅咲き品種も満開を迎え、一面が紫色に染まる圧巻の光景が広がります。ベストなタイミングは7月上旬から7月中旬ですが、6月下旬や7月下旬でも十分に美しいラベンダーを楽しむことができます。

富良野エリアのレンタサイクル情報と料金比較

富良野エリアでポタリングを楽しむには、レンタサイクルの利用が便利です。主なレンタサイクルショップの料金を比較してご紹介します。

ショップ名普通自転車電動自転車特徴
長沼物産(上富良野駅近く)1時間400円/1日2,000円1時間600円/1日3,000円パノラマコースの出発点に便利
ラベンダーショップもりや1日1,500円1日3,000円シティサイクル
富良野ネイチャークラブクロスバイク1日3,500円電動スポーツバイク1日5,000円本格派向け
南富良野(道の駅南ふらの)クロスバイク4時間2,500円
森林公園サイクリングターミナル大人400円(4時間以内)リーズナブル

事前に営業日や予約の有無を確認することをおすすめします。特にラベンダーシーズンの7月は混雑するため、早めの予約が安心です。パノラマコースを走る場合はアップダウンがあるため、電動アシスト付き自転車を選ぶのが良いでしょう。

ポタリングに適した服装と持ち物の準備

富良野でのポタリングを快適に楽しむためには、適切な服装と持ち物の準備が大切です。

ポタリングでそれなりの距離を走ると汗をかくため、吸汗速乾性のウェアを着用するのが基本です。特に夏場は走り始めて10分もしないうちに汗をかくことが多く、吸汗速乾でない服だと汗を吸って重くなり不快になります。上半身は半袖のTシャツやポロシャツなど動きやすいもの、下半身は裾がチェーンに接触しないよう裾止めバンドで止めるか丈が短いパンツを選ぶと良いでしょう。風の抵抗を受けやすいゆったりした服装は避け、ある程度体にフィットしたカジュアルウェアが適しています。

富良野の夏は一日の寒暖差が大きく、朝晩は気温が下がることがあるため、薄手のカーディガンやウインドブレーカーを携帯しておくと安心です。突然の雨に備えて軽量のレインウェアも持っておくことをおすすめします。日焼け対策として日焼け止めクリーム、サングラス、帽子も忘れずにご準備ください。北海道の夏の紫外線は意外と強いため、しっかりと対策しておきたいところです。

持ち物としては、安全のためのヘルメット、長時間のハンドル操作による手の疲れを軽減するグローブ、十分な飲み物(スポーツドリンクがおすすめ)、汗拭き用のタオル、こまめに塗り直す日焼け止め、山間部や花畑周辺で必要な虫よけスプレー、長距離走行時のエネルギー補給に役立つ軽食やエネルギーバー、絶景撮影やナビゲーションに使えるカメラやスマートフォン、急な天候変化に備えたレインウェア、自動販売機やちょっとした買い物に便利な小銭などが挙げられます。荷物はできるだけ少なく軽くまとめるのがポタリングのコツで、リュックサックよりも自転車に取り付けるサドルバッグやフロントバッグがあると体への負担が少なくなります。

コース途中で立ち寄りたい絶景スポット

パノラマコースを走る途中にぜひ立ち寄りたいスポットもご紹介します。

上富良野町と美瑛町の境界に位置する深山峠は、雄大な大地を見下ろすことができる絶景スポットです。丘の上からは上富良野の田園風景と色とりどりの花々が咲き乱れる景色が広がり、十勝岳連峰をバックにした写真撮影に最適な場所となっています。峠にはアートパークもあり、トリックアート美術館や観覧車などの施設が楽しめます。サイクリングの途中で一息つくのにぴったりのスポットです。

上富良野町の国道237号線沿いに位置するかんのファームは、丘の斜面を利用した花畑が美しい観光農園です。ラベンダーをはじめ、ルピナス、ポピー、サルビアなど四季折々の花々を楽しめます。入場無料で気軽に立ち寄れるのが魅力であり、ジェットコースターの路から約3.7キロメートル、深山峠アートパークから約3.2キロメートルの距離にあるため、パノラマコースのポタリングに組み込みやすい位置にあります。売店ではラベンダーグッズや地元の農産物も販売しています。

ポタリング中に楽しめる富良野のグルメスポット

ポタリングの楽しみのひとつが、途中で立ち寄るグルメスポットです。

ファーム富田を訪れたら必ず食べたいのが、ラベンダーエキスを使った紫色のラベンダーソフトクリームです。ほのかに花の香りがする上品な甘さで、ポタリングで汗をかいた後には格別の美味しさとなります。

富良野チーズ工房では、富良野産の新鮮な牛乳を使った濃厚なチーズのピザやソフトクリームが楽しめます。チーズ作りの体験も可能で、ポタリングの途中の長めの休憩にちょうど良い場所です。

富良野のご当地グルメとして知られる富良野オムカレーは、富良野産の食材を使ったこだわりの一品です。ポタリングでエネルギーを消費した後のランチにぴったりのボリュームメニューで、市内の複数のレストランやカフェで提供されています。

富良野エリアには丘の上に建つ見晴らし抜群のカフェもいくつかあり、窓から十勝連峰を一望しながら富良野で採れた旬の食材を使ったメニューを楽しめます。ポタリングの疲れを癒しながら、絶景とともに食事を楽しめる贅沢なひとときとなるでしょう。

富良野エリアへのアクセス方法

ポタリングを楽しむためには、まず富良野エリアへの行き方を押さえておきましょう。

札幌からのアクセスは、車(レンタカー)の場合で高速道路を利用して約2時間10分、一般道で約2時間30分です。道央道札幌ICから三笠ICまで行き、道道116号を経由して国道38号で富良野に至るルートが最短となります。JR(電車)の場合は、札幌駅から函館本線特急に乗車し、滝川駅で途中下車してJR根室本線快速に乗り換え、富良野駅まで合計約2時間から2時間30分です。高速バスの場合は、札幌駅前ターミナルから富良野駅前まで直通で運行しており、所要時間は約2時間35分、料金は約2,700円で、乗り換えなしで行けるため便利です。

旭川からのアクセスは、旭川空港から「ふらのバス ラベンダー号」が運行しており、富良野駅まで約60分で予約不要で利用できます。JRの場合は旭川駅から富良野線で約60分、車の場合は約1時間です。

出発地交通手段所要時間備考
札幌車(高速利用)約2時間10分道央道経由
札幌JR約2〜2.5時間滝川駅で乗り換え
札幌高速バス約2時間35分約2,700円、直通
旭川空港ふらのバス約60分予約不要
旭川JR富良野線約60分車窓の田園風景も美しい
旭川約1時間

安全にポタリングを楽しむための注意点

富良野でのポタリングを安全に楽しむために、いくつかの注意点を押さえておきましょう。

交通ルールの遵守は最も重要なポイントです。サイクリングロード以外の一般道を走る場合は、車やトラックとの混在に注意が必要です。特に農道は見通しが良い分、車のスピードが出やすいため、左側通行を徹底し後方からの車両に注意を払いましょう。

体力配分も大切なポイントです。パノラマコースにはアップダウンがあるため、前半で体力を使い果たさないようペース配分を心がけることが重要です。特にジェットコースターの路は上り坂がきつく、無理をすると後半のコースを楽しめなくなります。

熱中症対策として、夏場の富良野は比較的涼しいとはいえ日中は気温が上がることがあるため、こまめな水分補給と休憩を取り体調の変化に注意しましょう。休憩できる場所を事前に確認しておくと安心です。

天候の変化にも備えが必要です。富良野は盆地特有の天候の変わりやすさがあり、急な雨に見舞われることがあります。出発前に天気予報を確認しレインウェアを携帯しておきましょう。雷が鳴った場合は無理に走らず安全な建物に避難することが大切です。

パノラマロード江花やジェットコースターの路では下り坂でかなりのスピードが出るため、ブレーキを適切に使いスピードの出し過ぎに注意してください。特にカーブの手前では十分に減速しましょう。また、山間部や農村地帯では携帯電話の電波が弱い場所があるため、コースの地図は事前にダウンロードしておくか紙の地図も持参しておくと安心です。

富良野ラベンダーの歴史を知ってポタリングをより深く楽しむ

富良野のラベンダーの歴史を知ることで、ポタリングの旅はより味わい深いものになります。

富良野とラベンダーの関わりは、昭和23年(1948年)にさかのぼります。当時、曽田香料札幌工場との協議により、香料原料としてのラベンダーの委託栽培が始まりました。昭和24年(1949年)4月20日には苗が配付され、上富良野町東中地区の契約農家に作付けが行われました。これが富良野エリアにおけるラベンダー栽培の始まりです。

日本でのラベンダー栽培は、昭和12年(1937年)に曽田香料株式会社がフランスのアントワン・ヴィアル社からラベンダーの種子5キログラムを入手したことに端を発しています。千葉、岡山、北海道の各農事試験場で試験栽培を行った結果、フランスが特産と考えられていたラベンダーが日本では北海道が生育の適地であることが判明し、本格的な栽培が始まりました。

最盛期には上富良野町での栽培面積が85ヘクタール、全道では235ヘクタールにも達しました。しかし昭和52年(1977年)に香料会社によるラベンダー油の買取が打ち切られ、合成香料の台頭もあって、農業作物としてのラベンダー生産は衰退の一途をたどりました。

転機となったのは昭和51年(1976年)のことでした。国鉄(現在のJR)のカレンダーに中富良野町北星のラベンダー畑が掲載され、この写真が全国に紹介されたことをきっかけに観光客が訪れるようになりました。ラベンダーは農業作物から観光資源へと生まれ変わり、現在のファーム富田をはじめとするラベンダー畑はこうした歴史の上に成り立っています。ポタリングで各ラベンダー畑を巡りながら、このような歴史に思いを馳せてみるのも旅の楽しみ方のひとつです。

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