清瀬市のひまわり畑まで東京多摩をポタリングで走る全ルート

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清瀬市のひまわり畑は、東京都内でも屈指の規模を誇る夏の名所です。会場となる下清戸三丁目地区には、約24,000平方メートルの畑に約10万本のひまわりが咲き誇ります。柳瀬川や空堀川沿いに整備されたサイクリングコースを使えば、都心から30分ほどとは思えないほどのどかな農地の風景を眺めながら、自転車でのポタリングで畑まで向かうことができます。2026年の「清瀬ひまわりフェスティバル」は7月18日に開幕し、7月26日の本日、日曜日の最終日を迎えています。

会場までの行き方は路線バスや無料シャトルバス、車と選択肢がありますが、渋滞や駐車場予約の心配がいらない自転車での移動は、東京多摩地域らしいポタリングの醍醐味を味わえる手段でもあります。ここでは、会場までのアクセス方法をはじめ、柳瀬川・空堀川沿いのサイクリングコースや多摩湖自転車道への足の延ばし方、ひまわり畑での撮影のコツ、そして真夏のポタリングで気をつけたい熱中症対策まで、清瀬市周辺で夏にひまわり畑をめぐるポタリングを楽しむための情報を整理しました。

目次

清瀬市は柳瀬川と空堀川が流れる農業と医療のまち

清瀬市は、東京都の北西部、多摩地域の北端に位置する自治体です。埼玉県所沢市や新座市と隣接し、市域を柳瀬川と空堀川という二つの川が流れています。市内には梨や野菜の直売所が点在し、都市近郊型の農業風景と武蔵野の雑木林の面影が同時に残る点が、清瀬市らしさといえるでしょう。

西武池袋線の清瀬駅から市街地が広がり、駅を起点に自転車で10分から20分ほど走ると、田畑の広がるのどかな風景へと切り替わります。都心から近い場所にこれだけ農のある景色が残っているエリアは多摩地域でも珍しく、ポタリングの目的地としては好条件がそろっているといっていいはずです。

昭和6年開設の東京府立清瀬病院が医療のまちの起点に

清瀬市は、かつて柳瀬川沿いの野塩・中里・清戸下宿と、志木街道沿いの上清戸・中清戸・下清戸という六つの村からなる、静かな農村地帯でした。この地が結核療養所の数多く置かれた保養都市として歩み始める転機は、昭和6年、1931年です。結核を専門とする東京府立清瀬病院が開設され、清瀬周辺の気候や地理的条件が療養に適していたことから、市南西部の病院街には次々と結核療養所が建てられました。昭和の半ばには十数の療養所が集まる、一大医療地区になったといいます。

その流れをくみ、現在も公益財団法人結核予防会複十字病院や国立病院機構東京病院といった大規模病院が市南西部に集中しており、清瀬市は人口1000人あたりの病床数で東京都内3位に数えられる医療のまちとして知られています。療養の地として整えられた緑豊かな環境が、結果として今も市内に広い農地や緑地を残す一因になっているとも伝えられており、ひまわり畑や川沿いの緑道でのどかなポタリングを楽しめる背景には、こうした歴史があります。

清瀬ひまわりフェスティバル2026は7月18日に開幕し本日26日が最終日

清瀬市の夏の風物詩として定着しているのが、清瀬ひまわりフェスティバルです。2026年は第16回目の開催で、地元の農業者である石井ファームと小寺ファームをはじめ、清瀬市農ある風景を守る会の協力のもとで運営されています。基本情報は次のとおりです。

項目内容
開催期間2026年7月18日(土曜日)から2026年7月26日(日曜日)
開催時間平日9時から13時、土日祝9時から18時
会場清瀬市下清戸三丁目地区(石井ファームと小寺ファームほか)
規模約24,000平方メートル、約10万本のひまわり
入場料無料
見頃の目安例年7月下旬から8月上旬

土日祝の開催時間は18時までなので、本日が最終日であっても、日没前の時間であればまだひまわり畑を楽しめます。見頃の目安である7月下旬から8月上旬にちょうど重なっているタイミングでもあり、条件としては悪くない時期といえそうです。ただし猛暑の年は開花が早まり、逆に長雨が続くと見頃がずれ込むこともあるため、訪問直前の開花状況は清瀬市観光協会などの最新情報で確認しておくと確実です。

摘み取り体験は3本500円、野菜直売や写真コンテストも同時開催

期間中は、ひまわり畑の景色を楽しめるだけでなく、近隣の畑で収穫された新鮮な野菜の販売や、ひまわり、トウモロコシの摘み取り体験も行われています。摘み取り体験は、ハサミを渡されて指定エリアから好きな花を選ぶスタイルが例年の形で、料金の目安は3本で500円、4本以上は1000円程度です。年によって料金や条件が変わることもあるため、当日の掲示で確認しておくと安心です。

近隣農家で採れた野菜やひまわりの切り花の販売、模擬店の出店に加え、写真コンテストや写生コンテストも例年実施されており、写真好きやスケッチ好きの来場者にも人気があります。ひまわりを背景にした撮影スポットも多く設けられているため、家族連れやカップル、写真愛好家まで幅広い層でにぎわう会場です。

会場までは自転車なら渋滞も駐車場予約もなく15分ほどで到着

清瀬ひまわりフェスティバルの会場は市街地からやや離れた農地にあるため、事前にアクセス方法を把握しておくとスムーズです。移動手段ごとの主なポイントは次のようになります。

移動手段主なポイント
路線バス清瀬駅北口2番乗り場から[清61]系統などに乗車し、グリーンタウン清戸で下車、徒歩約6分
無料シャトルバス期間中運行、清瀬駅北口アミュー前から下清戸臨時バス停まで、徒歩約3分
コミュニティプラザひまわり臨時駐車場を利用、前日までの予約制で当日飛び込みは不可
自転車清瀬駅から15分から20分、渋滞や駐車場予約の心配なし

路線バスは志木駅南口行きなど複数の系統が清瀬駅北口2番乗り場から出ており、無料シャトルバスとあわせて、混雑期は本数や運行状況が変動することもあるため、当日の掲示や公式情報を確認しておくと安心です。四つの手段を比べると、自転車での移動が渋滞の心配も駐車場予約の手間もいらず、いちばん身軽に動ける選択肢だといえます。清瀬駅から会場周辺の畑地帯までは15分から20分ほどで到達できるため、公共交通機関の待ち時間を気にせず自分のペースで畑をめぐれるのが、ポタリングならではの利点です。

バスはグリーンタウン清戸下車、シェアサイクルはHELLO CYCLINGが便利

自前の自転車を持っていなくても、清瀬駅周辺ではシェアサイクルを利用できます。清瀬市内には「HELLO CYCLING」のポートが設置されており、清瀬駅から徒歩11分ほどの上清戸2丁目にステーションがあります。24時間利用できるため、早朝の涼しい時間帯に借り出して、日中の暑さを避けたポタリングを組み立てることも可能です。事前にアプリで会員登録と最寄りポートの空き状況を確認しておくと、当日の動き出しがスムーズになります。

柳瀬川・空堀川サイクリングコースは金山緑地公園を経由する

清瀬市には、市内を流れる柳瀬川と空堀川に沿ったサイクリングコースが整備されています。清瀬市公式サイトでも「空堀・柳瀬川コース」として紹介されており、柳瀬川流域をスポーツ・レクリエーションゾーンと位置づけ、サイクリング道路や関連施設の整備を進めてきた経緯があるといいます。このコース沿いには、清瀬せせらぎ公園、中里富士山、清瀬金山緑地公園といった見どころが点在しています。川沿いの道は起伏が少なく、初心者や家族連れでも走りやすいのが柳瀬川・空堀川コースの特徴で、ゆったりとしたポタリングにはぴったりのコースです。

金山緑地公園は約19,943平方メートルの池でホタルも観察できる

清瀬金山緑地公園は市内最大級の都市公園で、面積は約19,943平方メートルです。昭和61年5月の開園以来、四季を通じて市民の憩いの場として親しまれてきました。園内中央には大きな池があり、カモや鯉、亀が泳ぐ姿を見ることができます。初夏にはハナショウブが咲き、6月から7月にかけてはホタルの姿が見られることもあるそうです。初春には日本水仙も楽しめるといいます。ひまわり畑をめぐるポタリングの合間に立ち寄って、水辺で一休みするのもおすすめです。

桜のトンネルと100種類超の野鳥に出会える柳瀬川ルート

柳瀬川は狭山湖付近を源流とし、志木市付近で新河岸川に合流する全長約20キロメートルの一級河川です。川沿いのサイクリング道路は、下流域を中心に一部未舗装区間を含みながらもおよそ17キロメートルにおよび、地元のサイクリストにも親しまれているルートといいます。

春はサイクリング道路の両側に植えられた桜が一斉に咲き、桜のトンネルのような景観をつくり出すことで知られています。カタクリの花が見られるスポットや、秋には彼岸花が川辺を彩る区間もあり、一年を通して季節の移ろいを感じながら走れるのが柳瀬川ルートの魅力です。

生き物の観察スポットとしても見逃せません。金山橋を挟んで上流には金山緑地公園、下流には金山調節池があり、この一帯ではカワセミをはじめ100種類以上の野鳥が観察できるとされています。清瀬せせらぎ公園では、ホタルや希少なチョウといった昆虫が生息していることも知られており、都心からほど近い場所とは思えないほど豊かな自然環境が広がっています。ひまわり畑を目指すポタリングの道中、こうした自然観察のスポットに立ち寄りながら進むのも、清瀬エリアならではの楽しみ方です。

多摩湖自転車道まで走れば総延長約22キロの周回コースに

清瀬市周辺のポタリングをより充実させたい場合、多摩湖自転車道まで足を延ばすルートも選択肢に入ります。多摩湖自転車道は、西東京市新町三丁目交差点付近から武蔵大和駅付近までを結ぶ約10キロメートルから11キロメートルの直線区間と、多摩湖畔を周遊する約11キロメートルの区間からなる、総延長約22キロメートルのロングコースです。柳瀬川・空堀川コースは東村山市内でこの多摩湖自転車道と交差しているため、そのまま乗り継ぐこともできます。

直線区間は西武鉄道の踏切と並走し周回区間はドームまで見渡せる

直線区間はすぐ脇の土手を西武鉄道の列車が走り抜けたり、自転車道と交差する踏切が現れたりと、都市の風景の中を気持ちよく走れるのが特徴です。緑道として整備されているため、車を気にせずペダルを漕げます。

周回区間は、東村山駅西口方面から都道128号線を進み、武蔵大和駅西交差点付近で合流し、多摩湖を左回りに一周するのが定番のルートです。左手に多摩湖の水面、右手には狭山公園の緑地や西武レオライナーが見え、さらに進むとメットライフドームや狭山スキー場も視界に入ってきます。景色の変化を楽しみながら走れる区間だといえるでしょう。

住宅街を通るため信号と車止めが多くスピードは出せない

「自転車道」という名称ですが、住宅街の中を通る区間も多く、歩行者の利用も多いため、信号や車止めが随所に設置されています。スピードを出すロードレース的な走行には向いておらず、あくまでポタリングの範囲でゆったり楽しむのに適したコースです。清瀬市のひまわり畑を訪れたあと、体力と時間に余裕があれば、柳瀬川・空堀川コース経由でこの多摩湖自転車道まで走りをつなげる一日プランも組み立てられます。

清瀬駅発のモデルコースは金山緑地公園を経由してひまわり畑へ

ここまでの情報をもとに、清瀬駅を起点としたポタリングのモデルコースを一例として整理してみます。清瀬駅北口をスタート地点とし、必要であればシェアサイクルを借ります。市街地を抜けて空堀川・柳瀬川沿いのサイクリングコースに入り、清瀬金山緑地公園に立ち寄って池や緑を眺めながら休憩を挟みます。そこから中里富士山周辺の緑地を経由し、下清戸三丁目の清瀬ひまわりフェスティバル会場へ到着してひまわり畑を鑑賞、撮影を楽しむ流れです。時間と体力に余裕があれば、東村山方面まで足を延ばし、多摩湖自転車道の一部を走ってから帰路につくこともできます。

川沿いの緑道と農地の風景、都内最大級のひまわり畑を組み合わせることで、都心からほど近い場所にいながら、郊外のリゾート地を走っているような一日ポタリングが楽しめるはずです。

直売所では6月から12月にかけて梨やぶどうなど旬の味覚に出会える

清瀬市は都内でも有数の農業が盛んなまちで、春は桜、夏はひまわり、秋はイチョウと四季折々の情景が楽しめることでも知られています。市内には野菜や果物、花などを扱う農産物直売所が点在しており、清瀬市が作成している市内散策直売所マップや、清瀬市観光協会公式サイトの農作物直売所マップ&検索で位置や販売品目を確認できます。

中清戸エリアにある直売所では、季節に応じて梨やぶどう、柿、ぎんなん、キウイといった旬の果物が販売されており、営業期間はおおむね6月から12月、営業時間は8時から15時30分ごろとされています。ひまわり畑を目指すポタリングの道中や帰り道に、こうした直売所へ立ち寄って地元産の果物や野菜を買い求めるのも、清瀬らしい楽しみ方です。7月下旬から8月にかけては、夏野菜や早生の梨などが並び始める時期でもあり、ひまわり畑の摘み取り体験と合わせて収穫の夏を満喫できます。自転車での立ち寄りを計画する際は、直売所ごとに営業日や時間が異なるため、事前に最新の営業情報を確認しておくと、目当ての農産物に出会える確率が上がります。

ひまわり撮影は午前の順光と18時までの夕方の光が狙い目

清瀬ひまわりフェスティバルの会場は、複数の畑にまたがる約24,000平方メートルの広さがあり、写真コンテストや写生コンテストが例年開催されるほど、写真映えするスポットとして知られています。撮影のポイントを押さえておくと、印象的な一枚を残しやすくなります。

ひまわりは太陽に向かって花を咲かせる性質があるため、午前中の早い時間帯は花の向きがそろいやすく、順光での撮影に向いています。西日が差し込む夕方は、花びらが黄金色に輝く雰囲気を演出しやすい時間帯です。土日祝は18時まで開場しているため、日中の暑さを避けつつ、夕方の柔らかい光の中で撮影するという組み立ても可能でしょう。

広大な農地全体を写す引きの構図だけでなく、自転車と一緒にひまわりを収めたり、花びらの向こうに空や入道雲を配置したりと、ポタリングならではの視点を生かした構図に挑戦してみると、いつもの観光写真とは一味違う夏らしい一枚に仕上がります。

猛暑の会期中は早朝か夕方を選びこまめな塩分補給が安全の鍵

清瀬ひまわりフェスティバルの開催時期は7月下旬にあたり、東京の夏本番と重なります。炎天下でのポタリングを安全に楽しむには、いくつか押さえておきたいポイントがあります。

気温が上がりきる前の早朝6時から8時台か、日差しが和らぐ夕方17時以降が、真夏のサイクリングには向いている時間帯です。日中の炎天下を避けることで、熱中症のリスクを大きく減らせます。清瀬ひまわりフェスティバルの平日開催時間が9時から13時までとなっているのも、午前中の早い時間に訪れれば比較的涼しい中でひまわり畑とポタリングを両立しやすいという意味では、理にかなっているといえるでしょう。

服装は、汗を吸って素早く乾く吸汗速乾性の高いウェアや、体温調整のしやすいフルオープンファスナー仕様のジャージが快適です。長袖やレッグウォーマーは暑そうに見えますが、日焼け防止と汗の蒸発を促す効果があり、UVカット機能付きのものを選べば日差しから肌を守りながら走れます。首元にはネッククーラーや保冷剤入りのタオルを当てておくと、太い血管が通っている部分を冷やせるため、効率よく体全体をクールダウンできます。

熱中症予防の基本は、喉の渇きを感じる前に定期的に水分をとり、汗で失われる塩分もスポーツドリンクや塩分タブレットで補うことです。ひまわり畑の会場やコース途中の公園などで小休止を挟みながら走るのがおすすめです。日焼け止めやスマートフォンの予備バッテリー、自分の自転車を持ち込む場合はパンク修理キットや携帯ポンプ、直売所や屋台での買い物用に現金や電子マネーも用意しておくと、当日の準備に困ることは少ないはずです。汗による体力消耗が大きい季節なので、休憩をこまめに挟みながら、無理のないペースでポタリングを楽しむことが、一日を安全に過ごすコツになります。

清瀬市のひまわり畑は、柳瀬川・空堀川サイクリングコースや多摩湖自転車道といった東京多摩地域ならではの緑道とセットで楽しめる、夏のポタリング先です。駅からほど近い場所に田畑とひまわり畑が広がり、川沿いの緑道を伝って多摩湖まで足を延ばせるというまとまりの良さは、清瀬市周辺ならではの強みだといえます。本日で2026年の会期は締めくくりを迎えますが、来年以降も同じ時期に開催が続くようであれば、早朝や夕方の涼しい時間を選び、こまめな水分補給を心がけながら、都内最大級のひまわり畑と多摩地域のポタリングを訪れる価値は十分にあるはずです。

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