大阪の御堂筋でイチョウ並木の黄葉を楽しむポタリングは11月下旬が狙い目

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大阪の御堂筋を自転車でのんびり走りながらイチョウの黄葉を楽しむなら、2026年の狙い目は11月下旬です。

御堂筋は梅田と難波を南北に結ぶ大阪中心部の大通りで、淀屋橋から難波までの道の両側に約800本から970本ほどのイチョウが並びます。この並木は平成12年に大阪市の文化財に指定されました。

2026年は11月3日(火・祝)から御堂筋イルミネーションが点灯します。一方で11月23日(月・祝)には御堂筋ランウェイ2026が予定され、淀屋橋交差点から船場中央3交差点までの区間が使われます。2026年4月1日からは大阪府内で自転車にも青切符が始まりました。

目次

御堂筋のイチョウは11月下旬に黄色く染まる

イチョウの葉が黄色くなる時期は、南東北から南の地域ではおおむね11月中旬から下旬です。公園や並木道の地面が落ち葉で黄色いじゅうたんのようになるのも、東北より南ではこの時期にあたります。大阪もこの範囲に入るので、御堂筋の黄葉を見に行くなら11月の後半を軸に予定を組むことになります。

2026年秋は残暑の影響で見ごろが平年並みか遅め

日本気象は2026年9月の予想で、残暑が続いて平年より気温の高い日が多くなることから、紅葉(カエデ)も黄葉(イチョウ)も見ごろは「平年並み」か「遅い」地点が多い見込みだとしました。同じ予想では、黄葉の見ごろは東京が11月26日ごろ、金沢が11月10日ごろです。

大阪については、日本気象が2024年に出した予想で黄葉の見ごろが11月25日とされていました。2026年の大阪のイチョウも、11月下旬ごろからが目安です。とはいえ見ごろは年ごとの気温で前後します。出かける日は、直前に最新の黄葉情報を見てから決めると安心です。

イチョウが黄色くなるのはカロテノイドが表に出てくるから

イチョウの黄色は、秋になって新しく作られる色ではありません。黄色い色素のカロテノイドは、夏の緑の葉の中にも最初から入っています。夏のあいだは光合成を担う緑の色素クロロフィルの量が多いため、黄色は隠れて葉は緑色に見えているわけです。

秋に気温が下がるとクロロフィルが分解されて少なくなり、隠れていたカロテノイドの黄色が目に見えるようになります。同じころ、光合成の働きが弱まると葉と枝のあいだに離層という仕切りができます。葉へ水や養分が届かなくなり、やがて葉は枝から落ちます。色づき始めの目安は気温が8度以下になるころですが、年や場所によって差があります。

カエデが赤く色づく紅葉には赤い色素のアントシアニンが関わっていて、イチョウの黄葉とは仕組みが異なります。

御堂筋のイチョウ並木は淀屋橋から難波まで4列で続く

イチョウが本格的に並ぶのは淀屋橋から難波までの区間で、梅田側の北の端は別の木です。大江橋より北から阪急百貨店の南側まではプラタナスが植えられました。梅田から自転車で出発しても、黄色い並木の下に入るのは淀屋橋のあたりからになります。

大正10年に計画が決まり昭和12年に完成した道

御堂筋の都市計画が決定したのは大正10年です。大正15年に道を広げる工事が始まり、昭和12年(1937年)に完成しました。大阪市は大正10年(1921年)から昭和16年(1941年)にかけて第1次都市計画事業を進めていて、大阪市教育委員会はその中で最も重要な計画が御堂筋だったと紹介しています。

現在の御堂筋の長さは4,027メートル、道幅は43.6メートルあり、車線は6本です。

戦時中に焼けた木を守り、植え替えを重ねて今の並木に

並木にイチョウが選ばれた理由について、大阪市は風格と季節感を挙げています。御堂筋のイチョウは4列で植えられています。戦時中には多くの木が焼けてしまい、焼け残った木を守りながら植え替えを続けてきたことで、現在の並木があります。

大阪市は、この並木を将来も残していくために、剪定を適切に行うことや施肥に気を配ることなどを検討する必要があるとしています。

ポタリングならシティサイクルでも御堂筋を楽しめる

ポタリングとは、目的地や走る距離を決めずに自転車でゆっくり走ることです。もとになったのは英語のputterで、ぶらぶらする、のんびり過ごすといった意味の言葉から生まれた和製英語とされています。略して「ポタ」と呼ぶ人もいます。サイクリングの一種ですが、ツーリングより肩の力が抜けた走り方で、気になる景色や店があればそのまま立ち寄れるのがいいところです。

短い距離なら、シティサイクルでもミニベロでも、どんな自転車でも楽しめます。

自転車がなければシェアサイクルのHUBchariが使える

手元に自転車がない人には、シェアサイクルのHUBchariがあります。運営は認定NPO法人Homedoorです。アプリで自転車のロックを外して使い、返す場所は大阪市内の600を超えるステーションのどこでも構いません。電動アシスト付きの車体も用意されています。

御堂筋でも、なんばマルイの前の歩道に拠点を設けて試す取り組みがありました。

2026年の御堂筋イルミネーションは11月3日から12月31日まで

大阪市の発表では、2026年の御堂筋イルミネーションは11月3日(火・祝)から12月31日(木)までの59日間です。点灯区間は御堂筋の阪神前交差点から難波西口交差点まで、時間は17時ごろから25時までです。2025年も同じ区間で、4月9日から12月31日まで、17時ごろから25時ごろまで点灯していました。

御堂筋イルミネーションを含む「大阪・光の饗宴2026」は、11月3日から2027年1月31日までの90日間の開催です。ただし1月に入ると、プログラムが行われるのは一部のエリアに限られます。イチョウの色づきが進む11月下旬は、点灯期間のなかに入っています。

2025年に光で飾られたのは、淀屋橋と中央大通のあいだ約1.2キロメートルに立つ342本のイチョウでした。実施内容は年によって変わったり中止になったりすることもあります。

11月23日の御堂筋ランウェイ2026は淀屋橋から船場中央3の区間

黄葉の時期の祝日、2026年11月23日(月・祝)に「御堂筋ランウェイ2026」が開かれる予定です。時間は14時から16時までで、御堂筋のうち淀屋橋交差点と船場中央3交差点のあいだが会場になります。主催は御堂筋ランウェイ実行委員会で、海外の旅行者に向けた発信も兼ねたプロモーションイベントです。

雨天でも決行しますが、雨のときは内容の一部が取りやめになる場合があり、天候が荒れればイベントそのものが中止です。開催時間と交通規制の内容は9月28日に発表されました。この日にこの区間を自転車で通るなら、計画ごと別の日にずらすか、規制の範囲と時間を確認してから組み立てるのが安全です。

大阪府では2026年4月から自転車にも青切符が始まった

自転車の交通反則通告制度、いわゆる青切符は、大阪府内で2026年4月1日にスタートしました。大阪府警の案内では、対象は16歳以上で、違反をすると反則金を納めることになります。主な違反と反則金は次のとおりです。

違反の内容反則金
携帯電話を使いながらの運転12,000円
傘さし運転5,000円
2人乗り3,000円

黄葉の並木は、つい見上げてスマートフォンで写真を撮りたくなる道です。撮るときは必ず自転車を止めてからにしてください。

走るのは車道の左端、歩道は決められた場合だけ

自転車は原則として車道を走り、車道では左側の端を通ります。歩道を通れるのは決められた場合に限られ、そのときもゆっくり進まなければなりません。大阪市はヘルメットをかぶるよう呼びかけていて、その根拠として、自転車の事故で亡くなった人の約6割は頭部の損傷が原因だという数字を挙げています。

御堂筋の歩道は歩く人が多い場所です。歩行者がいる前提で速度を落とし、混んでいるところでは自転車を降りて押して歩くくらいの気持ちで、歩く人を優先して走りましょう。

御堂筋の側道は歩行者空間へと少しずつ変わっている

御堂筋の自転車交通量は増え続けていて、約40年前の6倍から7倍になりました。その結果、歩道の上で歩行者と自転車が行き交い、混雑することが課題になってきました。

そこで大阪市は、側道を使ったモデル整備に取りかかり、2016年11月に完了させました。場所は千日前通の南側で、難波交差点と難波西口交差点に挟まれた東側の街区です。目的は二つあり、ひとつは歩道上での歩行者と自転車の混み合いを和らげること、もうひとつは道路空間を組み替えた将来の姿を現地で見てもらうことでした。

御堂筋将来ビジョンは2037年に全体の歩行者空間化を目指す

大阪市は御堂筋の完成80周年をきっかけに、2019年3月(平成31年3月)に「御堂筋将来ビジョン」をまとめました。目指すのは車のための道から人のための通りへの転換で、世界の最新モデルになることを掲げています。その第1段階が側道を歩く人の空間に変える取り組みで、側道については大阪・関西万博が開かれた2025年までに仕上げる目標でした。その先は、御堂筋の完成から100周年にあたる2037年を目標に、本線を含めた御堂筋全体を歩行者空間にする計画です。

工事が終わっているのは、難波西口交差点と長堀通のあいだです。その北、長堀通と中央大通のあいだでは、令和7年度に芦池連合と久宝連合のそれぞれの連合振興町会で整備協議会が発足し、地元が抱える課題やどう整えるかについて話し合いが続いています。歩道に変わった側道からは、バスとタクシーの乗り場や荷さばきの場所を、本線に設ける切り欠き部へ移す方針です。並木のイチョウはそのまま残す予定で、道路空間を組み替える計画の中でも、イチョウの配置は原則として今のままとする前提です。

寄り道するなら沿道の建築と彫刻、淀屋橋近くの中之島、南端のなんば

御堂筋は日本の道100選のひとつです。整然と並ぶイチョウと質の高い沿道の建物が一体になって景観をつくり、なかでも高さ31メートル(百尺)でそろった街並みは御堂筋を代表する眺めとされています。淀屋橋や本町の周辺は、オフィス街らしく落ち着いた空気が流れています。ポタリングの寄り道先は、この沿道と、淀屋橋近くの中之島、南端のなんばに集まっています。

日本銀行大阪支店の旧館と沿道の彫刻

日本銀行大阪支店の旧館も御堂筋沿いにあります。1903年の建築で、石造りの2階建ての洋風の建物です。銅のさびが出た色の円屋根がよく目立ちます。かつての中之島の東側には、日本銀行大阪支店と大阪市役所、府立中之島図書館、中央公会堂という四つの近代建築があり、その並びは「大大阪」の象徴でした。旧市庁舎はその後取り壊され、昭和60年に今の新庁舎ができました。

沿道には国内外の有名な作家が手がけた彫刻が置かれ、気軽にアートに触れられる通りとして人気があります。観光情報サイトでは「御堂筋彫刻ストリート」という呼び名で取り上げられています。黄葉の並木を見上げながら自転車を止めて、彫刻を眺める楽しみ方もできます。

淀屋橋のすぐ近くにある中之島公園

御堂筋の北側、淀屋橋のすぐそばにあるのが中之島公園です。公園の中央、難波橋のすぐ東にはバラ園がありますが、秋バラの見ごろは10月上旬から下旬なので、11月はその時期を過ぎています。それでも、御堂筋の並木から少しそれて中之島の景色を眺める寄り道にはちょうどいい場所です。淀屋橋と肥後橋のあいだには長さ400メートルの中之島緑道が通っていて、歩いて回るのに向いています。

南端の難波西口交差点周辺のなんばの名所

御堂筋の南の端、難波西口交差点のまわりには見どころが集まっています。道頓堀では、カニやタコ、牛、鶴をかたどった大きな立体看板が通りに張り出し、食べ物の店がずらりと続きます。法善寺横丁は細い路地に割烹やバー、お好み焼きや串カツの店が並ぶ昔ながらの雰囲気の通りです。このあたりには大阪松竹座や難波八坂神社もあります。

国立文楽劇場や黒門市場、千日前道具屋筋商店街、法善寺(水かけ不動)をめぐる散策コースも、大阪市の散策マップで紹介されています。

まとめ

御堂筋のイチョウ並木をポタリングで楽しむなら、2026年は11月下旬が目安です。黄色い並木が続くのは淀屋橋から難波までです。

11月3日から12月31日までは御堂筋イルミネーションが点灯します。11月23日(月・祝)は御堂筋ランウェイ2026の開催日で、2026年4月からは自転車の青切符も始まっています。

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