泉佐野の電動アシスト自転車は1日2,000円、犬鳴山温泉へポタリング

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泉佐野市では、「観光おもてなしプラザ 泉佐野まち処」という観光の窓口で、電動アシスト自転車を1日2,000円で借りられます。料金には自転車保険とヘルメット、ワイヤー錠が含まれていて、利用には専用の予約サイトでの事前予約が欠かせません。市はこのレンタルを2025年11月12日に発表し、「日本で唯一」のサービスと位置づけました。

行き先の候補になるのが、泉佐野市の犬鳴山のふもとにある犬鳴山温泉です。犬鳴川の渓谷沿いに旅館が点在していて、泊まらなくても日帰りで湯に入れます。大阪府内には温泉郷と呼べる場所が多くありません。そのなかで犬鳴山温泉は大阪市内から車で約1時間と近く、大阪の近郊にありながら、秘湯にいるような気分になれる温泉郷として紹介されています。

温泉街の近くには修験道の霊場である七宝瀧寺があり、日根野には中世の荘園「日根荘」の史跡が残っています。

目次

ポタリングに使う泉佐野の電動アシスト自転車は11時から18時30分まで貸出

自転車を受け取るのも返すのも、「観光おもてなしプラザ 泉佐野まち処」の窓口です。窓口の受付時間は、11時から18時30分までです。年末年始は休みになります。

料金や受付時間は、2025年11月時点の条件です。最新の条件は、市の公式情報や予約サイトに載っています。

レンタルの自転車はもともと市への寄贈品

このレンタルは、市が受け取った寄贈品を活かす形で始まりました。2024年12月、市は企業版ふるさと納税の仕組みで、レンタルと同じ機種の電動アシスト自転車を15台寄贈されています。

市が挙げた使い道は二つあります。職員が仕事の移動で公用車の代わりに乗り、公用車を使う回数を抑えること。もう一つは、観光客の二次交通を充実させて観光振興につなげることです。二次交通とは、駅や空港から観光地へ向かうための移動手段を指します。

なお、泉佐野市とNECは2021年に、市内4か所へシェアサイクルの駐輪ポートを置く計画を発表していました。こちらは今回のレンタルとは別の取り組みです。

HNT-01は20インチの折りたたみ式で公称90km走れる

貸し出される車両は、YADEA製の「HNT-01」です。20インチの小径タイヤを履いた折りたたみ式の電動アシスト自転車で、メーカーが公称する走行距離は90kmあります。もっとも、実際に走れる距離は路面の状態や坂の多さ、どの強さでアシストを使うかによって変わります。

手元の液晶ディスプレイでアシストのレベルを切り替えられ、変速は7段です。ブレーキは前輪と後輪の両方にディスクブレーキを備えています。

バッテリーはフレームに内蔵された着脱式で、容量は13.5Ahです。充電は車体に付けたままでも、外してからでもでき、満充電までに7.5時間から8時間かかります。

項目内容
折りたたんだときの大きさ960mm(幅)×660mm(奥行き)×960mm(高さ)
組み立てた状態の大きさ570mm×1760mm×1200mm
販売価格税込198,000円

補助力は時速24kmでゼロになるのが電動アシスト自転車の基準

道路交通法施行規則が定める基準に合っていれば、電動アシスト自転車は原動機付自転車ではなく自転車(軽車両)の扱いです。基準の中心にあるのは、人がペダルをこぐ力に対してモーターがどれだけ補助するかという割合です。

時速10km未満なら、こぐ力1に対して補助力は最大2まで認められています。時速10kmから24km未満のあいだは、速くなるほどこの割合が少しずつ下がり、時速24km以上になると補助力はゼロです。ペダルをこがなければ進まない構造であること、原動機に電動機を使い、簡単には改造できない構造であることも条件に入っています。

基準を満たさない車両は原動機付自転車として扱われます。乗るには運転免許が要り、ヘルメットの着用やナンバープレートの取り付けなども求められます。国民生活センターも、道路交通法の基準に合わない電動アシスト自転車への注意を呼びかけてきました。買うときの目安になるのは、TSマークやBAAマークが付いているかどうかです。HNT-01は、普通自転車としても駆動補助機付き自転車としても型式認定を受けた車両です。

犬鳴山温泉の日帰り入浴はみ奈美亭が大人1,000円

犬鳴山温泉で日帰りの湯を楽しむなら、み奈美亭は大人1,000円、不動口館は大人900円です。どちらも11時から21時まで入れますが、不動口館は休館中の場合があります。料金や営業状況も変わることがあるので、出かける前に各施設へ問い合わせてください。

み奈美亭は硫黄泉で定休日なし

み奈美亭の日帰り料金は、子どもなら600円。お湯は硫黄泉で、定休日は設けていません。

全15室の和室をそろえた旅館で、「美人の湯」と呼ばれる大浴場があります。サウナやカフェも館内に用意されています。

不動口館は渓流を眺める露天風呂と貸切風呂がある

不動口館の日帰り入浴は子どもが450円で、2歳未満は無料です。泉質は単純硫黄冷鉱泉(低張性アルカリ性冷鉱泉)です。

大浴場のほかに露天風呂と貸切風呂があり、どの湯船からも犬鳴山の渓流が見えます。客室には露天風呂付きの部屋もあり、犬鳴川の水音を聞きながら過ごせる和の宿です。料理には犬鳴豚や泉州野菜がふんだんに使われています。

七宝瀧寺の参道は11月中旬から下旬が紅葉の見頃

七宝瀧寺へ続く参道は、紅葉の名所です。見頃は11月中旬から下旬が一般的で、年によっては12月上旬まで色づくという案内もあります。ライトアップは行っていません。

大小の滝と紅葉が重なる景色が見事だと紹介されています。All Aboutが2025年に行った、秋に訪れたい大阪府の穴場の秘境を選ぶ調査でも、犬鳴山七宝瀧寺は2位でした。

七宝瀧寺は大峰山より6年早く開山したと伝わる霊場

犬鳴山は修験道の霊場です。大和の大峰山よりも6年早く開かれたという言い伝えが残っています。七宝瀧寺を開いたのは、修験道を始めた人物とされる役行者だと伝わっています。古くからある寺で、女人大峰という呼び名もあります。境内では、女性の修行者の姿も見られます。

犬鳴川の渓谷には七つの瀑があり、その代表格が行者の滝です。いまもこの滝に打たれる修験者がいます。行者の滝を見学する人は、維持管理費として50円を納めるよう案内されています。そばにある行者くぐり岩には、真言を唱えつつ3回くぐれば願いが叶うという言い伝えがあります。

犬鳴山の名は寛平2年の猟師と愛犬の伝承から

犬鳴山という呼び名は、七宝瀧寺のまわりに広がる犬鳴川の渓谷と周囲の山々を合わせたもので、その名の峰が単独でそびえているわけではありません。

名前の由来は、平安時代の猟師と愛犬の話です。七宝瀧寺に伝わる話では、寛平2年(890年)、山の中で大蛇に襲われた猟師に、連れていた犬が激しく吠えて危険を知らせ、自分の身を投げ出して主人を守りました。のちに宇多天皇がこの犬を「報恩な愛犬よ」とたたえ、「犬鳴山」という勅号を授けたと伝えられています。

福岡県にある犬鳴峠は、名前が似ているだけでまったく別の場所です。

2024年9月には市主催の山伏修行体験が開かれた

2024年9月、泉佐野市の主催で山伏修行体験が行われました。修験者に案内されて参道を歩き、瀧修行を終えると修了証がもらえる内容です。参加費は昼食代と体験料込みで6,000円、定員は20人でした。対象は、おおむね70歳までで体力に自信のある人です。

犬鳴山へのバスは日根野駅から約20分、泉佐野駅から約30分

自転車ではなくバスで犬鳴山へ向かう場合、乗り場は次の3駅です。日根野駅と泉佐野駅から出る南海ウイングバスなら、「犬鳴山」停留所で降りれば温泉街まで歩いてすぐです。

出発する駅バス路線所要時間
JR阪和線 日根野駅南海ウイングバス約20分
南海本線 泉佐野駅南海ウイングバス南部「犬鳴山」行き(終点で下車)約30分
熊取駅和歌山バス約15分

車なら、関西空港自動車道の上之郷ICで降り、府道62号を約8km走ります。山道には急な坂や狭い道があるので、運転には気をつけてください。駐車場は約100台から150台の規模です。2025年11月に利用した人の記録を見ると、係員がいない代わりに、駐車料金を封筒へ入れて投函して支払う仕組みでした。

犬鳴山と旧向井家住宅を巡る近畿自然歩道のコースは約3時間20分

大阪府が紹介している泉州地域の近畿自然歩道には、犬鳴山と旧向井家住宅を巡るコースがあります。犬鳴山七宝瀧寺を出発してJR日根野駅に着く徒歩のコースで、歩く時間は約3時間20分です。

旧向井家住宅は見学無料の茅葺民家

旧向井家住宅は泉佐野市土丸904にあり、江戸時代の農家の建て方をよく残した茅葺の民家です。泉佐野市が文化財に指定したのは平成5年です。部屋はクチノマとザシキ、ダイドコ、ナンドの4つに分かれています。

見学は無料で、開館は10時から16時まで。月曜、木曜、金曜とお盆の期間、年末年始は休館です。見学するには事前の申し込みが必要になります。駐車場は数台分あります。最寄りは「水呑地蔵」停留所で、降りてすぐの場所にあります。南海ウイングバスの「犬鳴山」行きなら、南海本線の泉佐野駅とJR阪和線の日根野駅のどちらから乗っても止まります。

日根野の慈眼院と日根神社、16か所に広がる日根荘遺跡

慈眼院は入山料200円で日根野駅からバス約6分

慈眼院の住所は泉佐野市日根野626です。入山料は200円で、時間は8時から16時までです。日根野駅(JR阪和線)で犬鳴山行きの南海ウイングバス南部に乗り、約6分の「東上」停留所で降りれば、寺はすぐそこです。

日根神社は日本唯一の枕の神社

日根野にある日根神社は、日本でただ一つの枕の神社として知られています。子授けや安産、安眠のご利益で有名で、和泉五大社のひとつにも数えられます。豊臣秀頼が再興した本殿には、桃山時代の様式が伝わっているそうです。

日根荘遺跡は16か所に広がる国指定史跡

日根荘は九条家の荘園で、鎌倉時代から戦国時代まで、いまの泉佐野市のあたりに広がっていました。14世紀の初めに描かれた「日根野村絵図」や、領主だった九条政基が滞在中に残した記録『政基公旅引付』など、当時を伝える史料がたくさん残っています。

日根荘遺跡が国の史跡に指定されたのは平成10年12月8日です。その後、平成17年7月14日、平成25年10月17日の2回にわたって範囲が追加され、現在は日根野地区、大木地区、土丸地区と熊取町にまたがる16か所が史跡になっています。2013年10月の追加指定に合わせて、日根荘大木の農村景観は重要文化的景観にも選ばれました。大木地区には、国宝である慈眼院の多宝塔をはじめ、指定文化財がいくつもあります。

史跡の保存管理計画は、この遺跡を今に生きる証拠と位置づけています。いまの暮らしや生業を続けていくことが、遺跡の価値を守るうえで重要だという考え方です。

海側のりんくうタウンには全長約900mのマーブルビーチ

山側の犬鳴山とは反対に、海側のりんくうタウンには商業施設が集まっています。りんくう公園の海岸線に延びるマーブルビーチは全長約900mで、浜には砂ではなく、白い大理石の玉石が一面に敷かれています。夕陽の名所で、日本の夕陽百選にも選ばれました。

りんくうプレミアム・アウトレットは、海の向こうに関西空港を見渡せるアウトレットです。国内外の有名ブランドが約250店舗入っています。

泉佐野駅から徒歩8分の泉佐野ふるさと町屋館

南海本線の泉佐野駅には南海線と南海空港線の両方が入っていて、市内を巡るときの起点になる駅です。駅から徒歩8分の泉佐野ふるさと町屋館(旧新川家住宅)は、江戸時代の佐野の町場を修復して残した施設で、一般に公開されています。

市内でツツジを見たい人には林昌寺があり、本堂の前の斜面一帯に花が咲きます。

自転車のヘルメットは努力義務、2026年4月からは青切符も導入

2023年4月1日以降、自転車に乗る人は年齢を問わず、ヘルメットをかぶるよう努める義務を負っています。かぶらなくても罰則はありません。それでも自治体などは、命を守るためにかぶるよう勧めています。

2026年4月1日には、自転車の交通違反に交通反則通告制度、いわゆる青切符が導入されました。青切符を切られるのは16歳以上の人です。信号を守らない、一時停止をしない、携帯電話を操作しながら運転する、といった違反が対象に入ります。16歳未満なら、指導や警告で済みます。

犬鳴山温泉周辺のレンタル自転車と観光の相談は泉佐野市観光協会へ

犬鳴山温泉のあたりでレンタル自転車を使うときや、観光で迷ったときの相談先は、泉佐野市観光協会です。

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