西条の酒蔵通りをポタリングで巡る、東広島のレンガ煙突と7つの蔵

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東広島市の西条は、広島県で「酒都」と呼ばれる酒どころです。JR西条駅の南側にある酒蔵通りには、東西およそ1キロメートルの範囲に7つの酒蔵が集まり、白壁やなまこ壁の蔵の上に赤レンガの煙突が立ち並んでいます。この通りを自転車でゆっくりめぐるポタリングは、煙突を見上げて止まり、蔵をのぞいてまた進む、という回り方にちょうど合う楽しみ方です。

ポタリングとは、自転車でのんびりと街をめぐる楽しみ方のことです。速さや距離を競わず、気になった場所で止まり、写真を撮り、休憩しながら進みます。西条の酒蔵通りは駅から歩いてすぐの場所にあり、通りそのものも約1キロメートルと短いので、一日かけて寄り道を重ねる回り方が似合います。

この一帯は2009年に「日本の20世紀遺産20選」の一つに選ばれ、2024年には国の史跡に指定されました。見た目がきれいな古い町並み、というだけで終わらない場所です。

この記事では、レンガ煙突に使われたレンガの産地、1650年頃に始まった西条の酒造りの成り立ち、国史跡の対象になった4つの建物、賀茂鶴酒造の一号蔵の見学時間、休憩に使えるカフェ、そして2026年の西条酒まつりの日程までを、自転車でめぐる人の目線でまとめています。

目次

西条の酒蔵通りはJR西条駅から徒歩すぐ、約1キロに7つの酒蔵が並ぶ

西条の酒蔵通りは、西条駅前から旧山陽道に沿って延びる通りです。東西およそ1キロメートルの範囲に7つの酒蔵が連なり、明治から昭和初期にかけての蔵や建物がいまも残っています。

見どころは、白壁となまこ壁、そして赤レンガの煙突が組み合わさった景観です。なまこ壁とは、壁に平たい瓦を張り、その継ぎ目を白い漆喰で盛り上げて格子模様にした壁のことです。白い壁と格子の模様、赤い瓦屋根、その上に立つ赤レンガの煙突。色の組み合わせがはっきりしているので、通りのどこで自転車を止めても絵になります。

旧山陽道に沿った東西約1キロの範囲に蔵が集中

7つの酒蔵が約1キロメートルの中に収まっているという点は、自転車でめぐる人にとって大きな意味があります。蔵と蔵の距離が短いので、走っている時間よりも止まっている時間のほうが長くなります。

西条は、酒造りに適した良質な水や酒米など、環境に恵まれてきた土地です。通り沿いは散策が自由で、入場料を払って入るような区切られた施設ではありません。駅から歩いてすぐの場所に、こうした蔵の並びが残っているのは、訪れる側にとってかなりありがたい条件です。

ポタリングは止まって見上げる回り方と相性がいい

自転車で酒蔵通りをめぐる一番の楽しみは、レンガ煙突を下から見上げる時間にあります。車だと止まりにくく、歩くと距離のわりに疲れます。自転車なら、気になった煙突の前でさっと止まり、写真を撮って、次の蔵まで少し進めます。

徒歩で巡るまち歩きコースの一例は、距離約2.5キロメートル、所要時間約1時間30分です。自転車で回るなら、これよりゆっくり、寄り道を重ねる使い方になります。急いで走り抜けると、通りの見どころはほとんど目に入りません。

赤レンガ煙突は安芸津産のレンガで建てられた酒蔵の目印

酒蔵に立つレンガの煙突には、地元と結びついた由来があります。使われたレンガは、主に安芸津産だそうです。安芸津は同じ広島県内の地域で、遠くから運んできたレンガではありません。

酒蔵の煙突は、酒蔵通りの象徴として多くの人に親しまれてきました。白壁の蔵が並ぶ通りの中で、空に向かって伸びる赤い煙突は遠くからでも目に入ります。

安芸津地区三津がレンガの産地になった理由は土と海

広島県の安芸津地区三津がレンガの産地として栄えた理由は、2つあります。一つは良質な土に恵まれていたこと、もう一つは海が近くて、焼いたレンガを運び出しやすかったことです。

良い土で焼いたレンガを、海沿いから送り出していました。この流れがあったからこそ、西条の酒蔵の煙突には地元産のレンガが使われました。煙突を見上げたときに、その赤い色が同じ県内の土から来ていると知っていると、見え方が少し変わります。

煙突に掲げた銘柄を1本ずつ読む

西条の酒蔵通りの景観は、白壁やなまこ壁に赤い瓦屋根の酒蔵が並び、屋根の上に銘柄を掲げたレンガ煙突が立つ姿が特徴です。

自転車を止めて見上げたとき、煙突に掲げられた銘柄を一本ずつ読んでいくのは、ポタリングならではの楽しみです。どの煙突がどの蔵のものかを確かめながら進むと、約1キロメートルの通りが、ただの移動区間ではなくなります。7つの蔵の銘柄を全部読み終えるころには、通りの並びもだいたい頭に入っているはずです。

西条の酒造りは1650年頃、山陽道の宿場町から始まった

西条の酒造りは、1650年頃に始まったそうです。西条は山陽道の宿場として栄えた土地で、陸路の中継地を行き交う旅人や宿泊客に向けた酒の需要から、酒造りが発展しました。

宿場とは、街道沿いで旅人が泊まったり休んだりするために整えられた町のことです。人が集まり、泊まり、食事をする場所には、酒が欠かせません。西条の酒造りは、街道を行き来する人の需要とともに育ってきました。

西国街道と広島藩の御茶屋(本陣)で宿場町が大きくなった

西国街道が参勤交代に利用されるようになると、広島藩の御茶屋(本陣)が設けられ、西条は宿場町としてさらに発展しました。参勤交代とは、江戸時代に大名が領地と江戸を定期的に行き来した制度のことです。本陣は、その大名などが宿泊するための施設を指します。

大名が泊まる施設が置かれたことで、西条にはさらに多くの人が行き交うようになりました。御茶屋の跡は、宿場町の歴史を伝える場所として残っています。酒蔵通りをめぐるとき、蔵の並びだけでなく、この町がもともと街道の宿場だったことを頭に置いておくと、通りが旧山陽道に沿って延びている理由もすっと入ってきます。

西条の酒造施設群は2009年に20世紀遺産、2024年に国史跡へ

西条の酒蔵の一帯は、2009年に「西条の酒造施設群」として「日本の20世紀遺産20選」の一つに選定されました。さらに2024年には、国の史跡に指定されました。

史跡とは、歴史上重要な遺跡として国などが指定したもののことです。2009年の20世紀遺産20選への選定から15年をへて、酒蔵の建物群は国の史跡になりました。西条の酒蔵通りを訪れる理由として、これはかなり強い根拠になります。

国史跡の対象は延宝蔵、一号蔵、旧醸造試験場、大黒蔵の4件

国史跡の対象物件には、次の4つの建物が挙げられています。

建物蔵元・旧名称ひとこと
延宝蔵白牡丹酒造1675年(延宝3年)の創業時の蔵
一号蔵賀茂鶴酒造明治時代初期の建物、登録有形文化財(建造物)
旧広島県醸造試験場旧広島県立西条清酒醸造支場散策ルートの地図にも載る建物
大黒蔵福美人酒造現在の酒造りの中心となる蔵

賀茂鶴酒造の一号蔵は、2024年2月に国史跡に指定された西条の酒蔵群の一つです。表にある4つの建物は、どれも通り沿いをめぐる中で見て回れます。自転車で回るなら、この4か所を軸にルートを組むと、国史跡の対象を見落とさずに済みます。

賀茂鶴酒造の一号蔵は入場無料で10時から18時まで見学できる

西条の酒蔵通りで最初に立ち寄りたい場所の一つが、賀茂鶴酒造の一号蔵です。明治時代初期に建てられた建物で、登録有形文化財(建造物)に指定されており、のちに国史跡の対象にもなりました。JR西条駅から徒歩4分の距離にあるので、駅を出て最初の目的地にしやすい場所です。

一号蔵の見学室直売所でできること

一号蔵を改装した見学室直売所の概要は、次のとおりです。

項目内容
営業時間10時から18時(入場は17時45分まで)
入場料無料
見学内容酒造りを解説する約10分のムービー、酒造りの道具の展示、試飲
杜氏による蔵内案内不定期の開催、予約が必要な有料の催し
アクセスJR西条駅から徒歩4分
臨時休業お盆、年末年始、酒まつりの前などに休業することがある

杜氏とは、酒蔵で酒造りの現場を取り仕切る職人の長のことです。杜氏が蔵の中を案内する催しは不定期で、予約制の有料なので、参加したい場合は早めに予定を確かめておく必要があります。

約10分のムービーは、酒造りの流れをひととおり知るのにちょうどいい長さです。最初にここで酒造りの基本を見ておくと、ほかの蔵で道具や建物を見たときに、それが何に使われていたのかが分かりやすくなります。

お盆や年末年始、酒まつりの前などには臨時休業があります。酒まつりに合わせて訪れる場合は、前日や前々日に一号蔵が開いているかどうかを確かめてから出かけてください。

賀茂鶴酒造は1900年のパリ万国博覧会で名誉大賞を受けた蔵元

賀茂鶴酒造は、明治時代から先進的な精米技術を取り入れ、大吟醸酒づくりの先駆けとなった蔵元です。

歩みを年代順に並べると、1900年(明治33年)のパリ万国博覧会で名誉大賞を受賞し、1917年には全国酒類品評会で日本初の名誉賞を受けたそうです。昭和33年からは、全国に先駆けて吟醸酒づくりを始めました。

年出来事
明治時代初期一号蔵が建てられる
1900年(明治33年)パリ万国博覧会で名誉大賞を受賞
1917年全国酒類品評会で日本初の名誉賞
昭和33年全国に先駆けて吟醸酒づくりを開始
2024年2月一号蔵が国史跡に指定

精米技術とは、酒米の外側を削って中心部を残す技術のことです。明治の頃からその技術に取り組んできた蔵元の建物が、いまは無料で見学できる場所になっています。西条の酒蔵通りで一号蔵を最初に勧めるのは、この点が大きいからです。

白牡丹酒造の延宝蔵は1675年の創業時から残る蔵

白牡丹酒造には、1675年(延宝3年)の創業時の蔵である延宝蔵が現存しています。外観は改装されていますが、内部は当時のままだそうです。

1675年という年は、西条の酒造りが始まった1650年頃から、わずか25年ほど後にあたります。宿場町としての西条で酒造りが根づき始めた時期の蔵が、いまも残っていることになります。国史跡の対象物件にも挙げられている建物で、酒蔵通りの古さを一番実感できる場所の一つです。

外から見ると改装された姿なので、見た目だけで古さを判断すると素通りしてしまいます。創業時の蔵だと知ってから見ると、印象がまったく違います。延宝蔵の前では、自転車を止めて少し時間を取ってください。

福美人酒造は大黒蔵で酒を仕込み、恵比寿蔵を常時公開している

福美人酒造には、大黒蔵と恵比寿蔵の2つの蔵があります。現在の酒造りは主に大黒蔵で行われ、恵比寿蔵は常時見学ができます。

所在地は東広島市西条本町で、営業時間は8時から16時30分です。酒蔵通りの中では朝早くから開いている蔵なので、午前中にポタリングを始めるなら、早い時間に立ち寄る候補になります。

大黒蔵は国史跡の対象物件の一つです。酒造りの現場として使われている大黒蔵と、見学用に開かれている恵比寿蔵。同じ蔵元の中で役割が分かれているので、見学は恵比寿蔵、外観は大黒蔵、と見る場所を分けて回るとすっきりします。

旧広島県醸造試験場は福美人酒造の大黒蔵と並ぶ歴史的な建物

旧広島県醸造試験場(旧広島県立西条清酒醸造支場)は、福美人酒造の大黒蔵と並んで、散策ルートの地図にも載っている歴史的な建物です。国史跡の対象物件の一つでもあります。

醸造試験場とは、酒造りの技術を研究したり試したりするための施設のことです。酒蔵が並ぶ町に、酒造りを研究する公的な施設が置かれていました。この並びを見ると、西条が個々の蔵だけでなく、町全体で酒造りに取り組んできたことが伝わってきます。

くぐり門は昭和初期の芝居小屋へ続く入口として建てられた門

酒蔵通りの中ほどにあるくぐり門は、昭和初期にあった芝居小屋へと続く入口として建てられた門です。門のそばには観光案内所があり、ガイドを頼むこともできます。

通りの中ほどにあり、観光案内所も近いので、ポタリングの中間地点として使いやすい場所です。前半で見た蔵の話を案内所で聞き直したり、後半のルートを相談したりするのに向いています。

JRのガイド付きまち歩きコースも、このくぐり門がゴールです。ガイドと歩く人が集まる場所なので、このあたりでは自転車を降りて押して通ってください。

観光案内所は10時から16時、無料のボランティアガイドを頼める

西条の酒蔵通りには観光案内所があり、無料のボランティアガイドも用意されています。観光案内所の営業は10時から16時です。

一方で、店舗や酒蔵の営業時間は店ごとに異なります。たとえば福美人酒造は8時から16時30分、賀茂鶴酒造の一号蔵は10時から18時です。観光案内所が16時に閉まるので、ガイドを頼みたい場合は、昼過ぎまでに案内所に着く計画にしておくと安心です。

JRのガイド付きまち歩きは日曜10時30分発で2027年3月まで

JRのガイド付きまち歩きコースは、JR西条駅2階の観光案内所からくぐり門までの約2.5キロメートルで、所要時間は約1時間30分です。2026年4月から2027年3月までの日曜日に、10時30分発で実施されています。

項目内容
出発地JR西条駅2階の観光案内所
ゴールくぐり門
距離約2.5キロメートル
所要時間約1時間30分
実施期間2026年4月から2027年3月までの日曜日
出発時刻10時30分

自転車で回る人にとっても、このコースはルートの組み方の参考になります。駅の観光案内所から出発してくぐり門で終わる流れは、酒蔵通りを順番にたどる基本の形です。自転車でも、この流れをなぞるように回ると、駅から通りの中ほどまでを順にたどれます。観光の問い合わせ先は東広島市観光協会です。

自転車はJR西条駅周辺を起点に、通りでは押して歩く

車で訪れる場合、普通車はJR西条駅周辺の有料駐車場を利用します。自転車で回る場合も、まず駅周辺を起点にするのが分かりやすい方法です。

酒蔵通りは散策する人が多い通りです。自転車は押して歩くなど、歩行者を優先する心がけが欠かせません。ポタリングは速さを競う走り方ではないので、人が多い区間で自転車を降りても、楽しみが減ることはありません。むしろ押して歩いている時間のほうが、煙突も蔵の壁もよく見えます。

もう一つ、自転車で回る日に気をつけたいのが試飲です。酒蔵通りの多くの蔵では試飲ができますが、自転車に乗る予定がある日は試飲を控え、気に入った酒は購入して持ち帰る形にしてください。

休憩するなら酒泉館、カフェ トレカサ、西條くぐり門珈琲店の3軒

ポタリングの楽しみは、休憩の時間にもあります。西条の酒蔵通りには、酒蔵を改装した飲食店やカフェがあります。休憩先として使える店を、まず表にまとめます。

店名場所・特徴営業・定休
酒泉館賀茂泉酒造の中にある酒の喫茶店、賀茂泉の酒を20種類以上、酒まんじゅうなどの甘味週末のみ営業
カフェ トレカサ古民家を改装した隠れ家的なカフェ、シフォンケーキと自家焙煎の珈琲水曜と第1・第3火曜が定休日
西條くぐり門珈琲店酒蔵通りの中央付近にあるカフェ店ごとに確認

賀茂泉酒造の酒泉館は週末だけ開く酒の喫茶店

賀茂泉酒造の中にある酒泉館は、週末のみ営業する酒の喫茶店です。賀茂泉の酒を20種類以上楽しめ、酒まんじゅうなどの甘味もあります。

酒の飲み比べができる店ですが、自転車で回る日は酒まんじゅうなどの甘味を選ぶのが無難です。平日は開いていないので、平日に訪れる場合はほかの店を休憩先にします。

カフェ トレカサはシフォンケーキと自家焙煎の珈琲

カフェ トレカサは、古民家を改装した隠れ家的なカフェです。シフォンケーキが人気で、自家焙煎の珈琲と合わせて味わえます。

定休日は水曜と第1・第3火曜です。週の半ばに訪れる場合は、この定休日に当たっていないかを先に確かめておくと、着いてから閉まっていたという失敗を防げます。

西條くぐり門珈琲店は通りの中央付近

西條くぐり門珈琲店は、酒蔵通りの中央付近にあるカフェです。くぐり門や観光案内所の近くなので、通りの中間で一息つく場所として使いやすい位置にあります。

亀齢酒造の万年亀井戸と、酒と塩とこしょうだけの美酒鍋

亀齢酒造には、仕込み水に使われる湧き水が出る万年亀井戸があります。仕込み水とは、酒を造るときに米と合わせて使う水のことです。西条が酒造りに適した良質な水に恵まれてきた土地だということを、目で見て確かめられる場所です。

酒蔵通りの名物には、美酒鍋もあります。酒と塩、こしょうだけで味付けした鍋です。酒どころの名物らしく、味付けの主役が酒になっています。

店舗の営業時間や定休日は店ごとに異なります。出かける前に確認しておくと安心です。

西条酒まつりは2026年10月10日(土)と11日(日)に開かれた

酒蔵通りのある西条では、毎年10月に酒まつりが開かれます。2026年は10月10日(土)と11日(日)の2日間に開かれました。

項目内容
日程2026年10月10日(土)、11日(日)
時間10日は10時から19時、11日は10時から17時
メイン会場西条中央公園東側
酒ひろば会場西条中央公園西側
そのほかの会場JR西条駅付近
入場料無料(酒ひろば会場と美酒鍋会場は有料)
雨天時雨天でも実施

入場は無料でしたが、酒ひろば会場と美酒鍋会場は有料でした。雨でも実施される催しなので、天気に左右されにくい点も特徴です。

酒まつりの前には、賀茂鶴酒造の一号蔵が臨時休業することがあります。毎年10月の開催なので、翌年以降に酒まつりと合わせて酒蔵通りを訪れる場合は、まつりの日程と各蔵の営業日を両方確かめておくと、行ったのに閉まっていたということを避けられます。

愛媛県西条市の西条まつりは別の催し

愛媛県西条市でも「西条まつり」が開かれており、2026年は10月10日(土)から17日(土)までの日程です。名前も時期も近いのですが、東広島の酒まつりとは別の催しです。

東広島市の西条と、愛媛県西条市。同じ西条という地名なので、出かける前に行き先を取り違えないように気をつけてください。

試飲と購入は多くの蔵でできる、酒蔵通りでよく聞かれる疑問

西条の酒蔵通りを訪れる前に気になりやすい点に、ここでまとめて答えます。

酒蔵では試飲や購入ができるのか、という疑問には、できると答えられます。酒蔵通りの多くの蔵では試飲と購入ができ、併設のショップで気に入った日本酒を買うこともできます。賀茂鶴酒造の一号蔵の見学室直売所では、入場無料で試飲もできます。

駅からどれくらいの距離なのかについては、通り沿いはJR西条駅から徒歩すぐです。賀茂鶴酒造の一号蔵は、駅から徒歩4分の距離にあります。

ガイドを頼めるのかという点では、酒蔵通りの観光案内所に無料のボランティアガイドが用意されています。案内所の営業は10時から16時です。日曜日なら、JRのガイド付きまち歩きコースも2027年3月まで実施されています。

車で行く場合は、普通車はJR西条駅周辺の有料駐車場を使います。自転車で回る場合も、駅周辺を起点にするのが分かりやすい方法です。

西条の酒蔵通りは煙突を見上げる速さで回るのがちょうどいい

東広島市の西条にある酒蔵通りは、JR西条駅から徒歩すぐの約1キロメートルに7つの酒蔵が並ぶ通りです。2009年に日本の20世紀遺産20選に選ばれ、2024年には国の史跡に指定されました。

赤レンガの煙突は、主に安芸津産のレンガで建てられたものです。安芸津は良質な土に恵まれ、海が近くて運び出しやすかったことから、レンガの産地として栄えました。その煙突を一本ずつ見上げ、掲げられた銘柄を読みながら進むのが、自転車でのポタリングにいちばん合う回り方です。

回る順番に迷ったら、JR西条駅周辺を起点に、まず賀茂鶴酒造の一号蔵で約10分のムービーを見て酒造りの流れを知り、白牡丹酒造の延宝蔵、福美人酒造、旧広島県醸造試験場と国史跡の対象を順にたどります。中ほどのくぐり門と観光案内所で一息つき、休憩はカフェ トレカサや西條くぐり門珈琲店、週末なら酒泉館へ。人の多い場所では自転車を降りて押し、試飲は自転車に乗らない日に回してください。それだけ守れば、1650年頃から続く宿場町の酒造りの歴史を、自分の速さで見て回れます。

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